ちいさなちいさな いのりのことば

 * にしだひろみ *

新居から

2017年11月05日 | Weblog
引っ越しは隣の家。

それでも、一通り、することは同じ。

出して、選別して、荷造りして、移動させ、荷ほどきをして、納めるべきところへ納める。

掃除や各種手続きも並行して。

時々、途方に暮れたりしながら。


慌ただしい日々でしたが、ようやく落ち着いてきました。

こういう折りにこそ思いきった処分ができるもので、新しい生き方を定める機会にもなります。

“これは本当に、なくてはならないもの?”と自問しながらの作業でしたが、だんだん考えなくなり(わけがわからなくなっていっただけかも)、

後半は右脳だけ人間になっていました。


まだ、未整理の段ボール箱がいくつか積まれた状態ですが、

いま、早起きして読書をしながら、

“幸せな引っ越しをさせてもらったなあ・・”

という、しずかな喜びに浸っています。


貸してくださったご夫婦が、大好きな人たちであること、

心をこめてリフォームされた家であること、

慣れ親しんだ大好きな環境に引き続き暮らせること、

以前よりずっと明るい場所であること、

小さなシンプルな暮らしに相応しい家であること、

そして、

わたしや主人の友人が手伝いに来てくれて、業者さんの手を借りずに引っ越しができてしまったこと。


本当に、有り難いことばかりでした。



ここで、簡素に、でも心豊かに暮らしながら、わたしは、恩返しをしていくのだなあ。


家族に。

身近な人たちに。

そして、世界に。



それが、嬉しくて、素晴らしくて、

小鳥を抱くように、そうっと手を合わせました。