ひまわりてんびんへの道

会社は変われど、一貫して企業法務に携わってきました。思いつくまま、気の向くまま、気長に書き続けます。

法務部門へのフォロー・ウィンド、法務担当者の資質

2008年01月22日 | 仕事
NBL商事法務などの法律雑誌は、新年号になると、今年の法務展望や法的課題が各分野ごとに掲載される。

その中で、商事法務に掲載されている、東芝の小林取締役の「平成20年における企業法務の展望と課題」を興味深く読んだ。

昨今の時代の急激な変化の中で、企業の中で法務部門の役割は、ますます重要なものとなると述べられ、

そして、時代の変化とこれに伴うリスクに対する危機感、切迫感を経営幹部に、経営問題として受け止めてもらうために、説得力をいかに持つかが法務部門の力量とされ、そのために法務担当者の資質として、
社会の動きや変化に鋭敏な感性、フットワーク、説得力、これらを総称して「人間力」とされ、その前提として「信頼関係構築力」
が重要であると述べられている。

そして、今後は、企業価値の確保、増大につながる大きな成果を期待される法務部門は、企業内で相当程度の存在感を持たなければならない、法務部門は、経営の微妙さを熟知し、他部門、諸幹部、トップ等コーディネートできる人間力と法務知識、リスクセンスを身につけた真の常識家集団を志向していく、そういう時代の風を感じると結ばれている。

確かに、最近、当社でもトップから法務部門の意見を求められることが以前より多くなっている。
各社の業種や売上規模によって、法務部門の規模も陣容も異なるが、周りの環境や意識の変化に応じて、組織は進化していかなくてはいけないことは確かであろう。そして、その存在意義も変わってくる。

しかし、時代の変化があるからといって、法務担当者に求められる資質は、昔も今も変わりは、ないと思っている。

時代に流されず、阿ねらず、驕らず、謙虚に、日々研鑽あるのみか。


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1 コメント

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身につまされました。 (伊藤 武)
2008-01-23 23:46:31
 初めまして。法務に入ってまだ数ヶ月のひよっこ法務員です。楽しく拝読させていただきました。

 今回のお話、はっと目が覚めるような思いで読ませていただきました。一般的には、そこまででもないのかもしれませんが…まだまだ、半人前にも及ばない自分には、とても示唆に富むものでした。
 
 私の場合、人数も少なく未経験の集まりの部署であり、方針でセミナーにも行けず中々法務スキル向上や外とのつながりを得るチャンスに恵まれておらず、自分で何とかしなければ、とすがるような思いでたどりついたのがこのブログです。
そして、この記事に出会うことができました。
 
法務部員としてどうあるべきか、ヒントをいただきました。ありがとうございます。研鑽を怠らず、ひまわりてんびんさんの様な、一人前の法務部員になれるようがんばります。

 長いわりには、わけの分からない文章ですみません。 また、ブログをお邪魔させていただきます。更新を楽しみにしてます。
 寒い日が続きますが、お体に気をつけて試験がんばって下さい。
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