ひまわりのお家☆ダイアリー

水戸市笠原町にある小さな保育施設・ひまわりのお家では
今日も子どもたちの元気な声が聞こえています♪

子どもの絵から見た発達の道筋について

2010-07-29 09:21:31 | 取り組み

①2歳5ヶ月 Miちゃん(ダウン症)
 
入園当初はよく泣いていたが、今では喜んで登園!
5月連休明けから縁台の段差をハイハイで登り降りし、行動範囲も拡がる。

リズムが大好きで身体を左右に動かして楽しさを表現する。
絵は、点々からはじまり腕の動きを使って  
点から下から上の線へと流れて楽しそうに描く。(7月の作品)



②2歳 Hi君(PDD)

じっーと人の動きを見て、バイバイのしぐさなど場面に応じた行動が増えている。
泥遊び・水遊びを楽しみ、単語も増えている。

腕の力とペンを握る力の協調が良いので、紙面いっぱいに描き、
上下左右に大きく描けることが出きる。  (5月の作品)



③3歳3ヶ月 Sa君 (先天性右手間接欠損)
 
右手の役割を左手で十分補い、泥だんごや泥コネを楽しんでする。
体力もあり、年長児と共に毎日、活動する。左右の振りもしっかりしている。

大きな丸も本児の堂々とした姿勢を表現している。 (4月の作品)
現在は大きな顔を描いている・・


④2歳4ヶ月 Muちゃん 
 
3人姉妹の真ん中で、自己主張も強い。
泥コネや水運びも積極的に行いリズム遊びではピアノの曲での聞き分けが素早く身体の動きも良い。

丸の分割が出て、一筆描きの丸に揺るぎがない堂々としたグルグル描きである。(4月の作品)



⑤3歳1ヶ月 Haちゃん(PDD)
           
単語が徐々に増え泥コネも集中して行う。
冬の頃は、グルグル左右上下と描き、30分位集中して描く枚数は40~50枚!凄い!(6月の作品)



⑥3歳1ヶ月 Haちゃん(PDD)

リズム遊びではみんなと手を繋いで大きな円を作り笑顔で楽しめる。

その行動と共に顔を描くようになる。ひまわり画伯!と呼ばれる。
(7月作品)



⑦5歳1ヶ月 HI君 

年中児がお父さんをイメージして描いた。向って右指が5本しっかり描いてある。

大人しい性格に頑張り屋でみんなに優しく、我慢するタイプで、
顔の丸を別色で書き加えたり左右対称も几帳面さが出ている。(4月の作品)



⑧6歳 TA君
 
年長児が家族をイメ―ジして描いた。
向かって右がお父さん、真ん中がお母さん、左がぼく!と教えてくれた。
お母さんの髪をストレートに描き、大中小の違いもしっかりと描く所など
観察力が高いことが表現されている。

お話好きで、よく気がつき神経も細やかである。
車やアニメの絵を多く描いていた。
人が描けたことで、本児も親もとても喜んでいた。
グルグル描きを思い切り描いた後、この絵を描いた。
(5月の作品)



⑨RI君 6歳
        
クリスマスツリーをみんなで飾りつけした時のことを思い出して描いた。

毎日、全力で身体を動かし、全力で遊び、
全力でお話をする様子が表現されている。

今の気持ちをわかって欲しいという願いが込められている。
 (4月の作品)





子どもの絵から見える発達の道すじとは?

ペンを握る動作が出来れば、絵は描けるが、 「上手に書けることが、描くことではない!」

書くとは、文字や数字や形を書くことで、
それを教えて書かせる指導を、絵を描く表現として取り込んでしまうと、
子どもは楽しく絵を描くことは出来なくなる。

大人が、動物やアニメやキャラクターを書いて見せると、
子どもは大人のように上手に書けないことが分かっているため「書いて!」と要求する。

ごく自然なことである。

では・・どうしたら子どもが絵を楽しんで描けるようになるのか?



発達の道すじを考えてみると・・

ペンを握る
→紙面に点・・が一面になる
→腕とひじの動きが滑らかになると
→左右上下のなぐり描きになる
→つまむ・握力がつく・肩と腕とひじの協調がスムーズになると丸を描く
→他児との触れ合いの中で顔の認識がついてくる
→丸の分割~丸の中に目・口・耳・を描く
→他児・他者の顔が増える
→自分の心に残る場面を描いたり、こうなったらいいな~と願う気持ちを描くようになる
→絵を描くことが楽しくなる!


この流れは、誕生してハイハイし、
二足歩行から興味ある場所へ移動できる人としての発達過程と同じで、
絵を描く道すじは平行し、自然な流れでもある。

また、上記の動きを促す最大の方法は
五感をたっぷり使う遊びの体験を積んでいくことである。

ベタベタ・ザラザラ・ヌルヌル・冷たい・硬い・暖かい・心地よい・楽しい!
そんな気持ちの流れを遊びを通して感じていく積み重ねこそ自己表現力の原点である。

障がいあるなしに関係なく、絵を描く表現力を大人は奪ってはいけないと思う。

絵を描く表現力こそ、誰でも出来る大切なコミュニケーション方法であり、
心の安定を保つ手段の一つでもあるから・・
 

  記 裕子 

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