nakacli.blog

千里の道も一歩から

難聴

2009年05月28日 | 医療情報

今日は梅雨の走りのため

 1歳を過ぎると,水痘やおたふくかぜのワクチンは接種した方が良いですか?と聞かれる事があります.

任意接種で自費扱いであるため,「絶対に接種した方が良いですよ」とも言い難い状況です

最近の流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の研究報告では,流行性耳下腺炎後の小児における聴覚障害(難聴)の発症率は,以前に考えられていたよりも20倍も高いようです.

流行性耳下腺炎が原因で難聴になった小児で,おたふくワクチンを受けていた人は一人もいなかったとの事

先日の日赤医療センターのS先生の講演会でも,流行性耳下腺炎後に難聴になった人を診察したDr.は,まず100%接種しなさいと言うだろうとお話されていました.

おたふくかぜは小さな時に罹る軽い病気だ,との認識を改め,難聴を予防するためにもワクチン接種の重要性を周知させるのが重要ですね

 


高齢者はかかりにくい?

2009年05月25日 | 医療情報

新型インフルエンザが季節性インフルエンザに類似する事から、国の基本方針が、強毒性の鳥インフルエンザを想定したものから、「糖尿病などの基礎疾患がある重篤化する恐れのある人への感染防止、治療に集中する」のもへシフトされるようです

米疾病対策センター(CDC)によると、1957年以前に生まれた中高年層では、今回の新型インフルエンザに対する自然免疫が存在する可能性を示唆しています。

★1918年に大流行したスペイン風邪(H1N1型)★
★1957年に大流行したアジア風邪(H2N2型)★

これらのウイルスにさらされた経験を持つ中高年層が、新型インフルエンザ(H1N1)に有効な免疫を獲得した可能性があるとの事

1957年以前の生まれと言えば52歳以上となりますが、最近の報告によると、新型インフルエンザに対する抗体獲得率は、60歳以上で約33%、若年層ではたったの6~9%程度らしいです(アメリカでの話です)

巷では、後から来る第2波、3波の方が毒性が強くなるので、今のうちに罹った方が良いなんて噂も聞きますが

真実は如何に


講演会

2009年05月22日 | 医療情報

今夜は,医師会の講演会に参加

日赤医療センター小児科顧問の著名なS先生が講師で,内容は予防接種の最新情報について(Hib,日本脳炎など)でした.

新しい日本脳炎ワクチン「ジェービックV」が5月27日に販売されることが決定し,このワクチンによって,以前と同様公費の定期接種になるのか興味のあるところでした.

しかしながら,この新しい日本脳炎ワクチンでも,しばらくの間は従来型マウス脳由来の日本脳炎ワクチンと同様,接種のためには同意書が必要とのこと

新ワクチンは,第Ⅰ期初回接種をやっていない3~6歳の子どもを優先的にするため,第Ⅱ期(9歳以上)には,新ワクチンは使用できず,従来型ワクチンを使用するようです.

なんだか複雑な感じですが,要はHibワクチン同様,メーカーからの供給不足が原因なんですね

現時点では暫定的な見込みなので,今後,すべての子どもに新ワクチンが供給されるまではまだ時間が掛かりそうです

 


マスク

2009年05月19日 | クリニック情報

新型インフルエンザは国内発生早期から、すでに感染拡大期~蔓延期に入ってきたようです。

日に日に患者数が増加し、あれよという間に世界4位の感染国までになりました

大阪の市立高校3年生が、修学旅行の突然の中止を集合場所のJRの駅で言い渡された記事や、一部の病児保育や保育園が休業になり、働くお母さん達の途方にくれた記事など、人ごととは思えない新型インフルエンザの影響の記事が毎日のように新聞に載っています。

特に渡航歴がない患者が出た神戸や大阪の小児科開業医の間では、独自に発熱外来を設置し、隔離室でマスク、ガウン姿の完全防備で発熱患者を振り分けているクリニックもあるようです。

関東地方に新型インフルエンザが蔓延するのも、そう遠くはないと思われ、開業医レベルでどのような対策が必要なのかまだ困惑しております

実際にインフルエンザA型を見つけた場合、すべての人をPCRという精密検査に出すことはできず(提出したくともPCRのためにウイルスを保存しておく保存液すら一般のクリニックにはありません)、周囲に集団感染している人がいない事を願うばかりです。

集団感染が疑われれば、即保健センターへ連絡です

当クリニックでも、スタッフ全員へマスク着用をお願いしました
マスクは、見かけ上お子さんが怖がったりや話が聞き取り難いなどありますが、感染予防上仕方ありませんので、皆様ご了承くださいませ

マスクは需要が多く、なかなか入手困難な状況です。インフルエンザ診断キットやタミフル、リレンザなどの治療薬も同様に在庫が少なく、現時点でも納入までかなり時間がかかっている状況です。

ワクチンも季節性か新型か、まだどちらが優先なのかも不明のままで、季節性インフルエンザと新型インフルエンザとで今年の冬はパニックになるかも


Jr.W杯

2009年05月17日 | ラグビー

昨日は,大阪・近鉄花園ラグビー場で「HSBCアジア五カ国対抗2009兼第11回日韓定期戦」日本代表 vs 韓国代表が行われ,JAPANが80対9の大差で勝利

一昔前までは,サッカー同様日韓は良いライバルだったのが,ここ10年くらいは日本代表の強化の成果もあり,力の差が歴然としてきました

いよいよ来月,6月5日(金)~6月21日(日)の期間で,東京・大阪・愛知・福岡・佐賀の全国5会場で「IRB TOSHIBA ジュニアワールドチャンピオンシップ2009, JAPAN.」(U20:20歳以下の世界ラグビー選手権)が開催されます.

日本ではマイナーですが,第1回大会は昨年6月にウェールズにて開催されました。
4年に一度開催される「ワールドカップ」の前哨戦で,将来のワールドカップの中心的年代層となるであろうU20世代にとっては非常に大切な大会になります.

参加チーム数は16チームで,プールBで予選を戦うU20日本代表は、初戦、優勝候補と言われるイングランドと対戦する他,サモア,スコットランドなどの強豪チームと対戦.

若き桜の戦士たちが日本ラグビーの聖地、東京青山・秩父宮ラグビー場で世界に挑みます

ぜひ,応援に行きましょう

U20世界ラグビー選手権スケジュールクリック