今日は朝から自然観察ができました。
セミの抜け殻はよく見かけますが、蝉の羽化本番です。
小学生なら格好の夏休み自由研究材料ですね。
長い年月を土の中で過ごし、今日、ようやく地表に這い出て、
羽化の場所を探している羽化前の蝉を見つけました。
9:32
庭のシラカシにたどり着き、登り始めました。
9:34
堅いシラカシを一歩一歩足先のカギで
足場を確認しながら少しずづ少しずつ登っていきます。
9:39
更に高みに上っていきます。
9:43
どうやら羽化の場所を決めたようです。
足場を決めたら、体を前後にゆするようにしていました。
足の爪を木の肌に食い込ませているように思われましたが、
とうとうジッと動かなくなりました。
10:07
待つこと10数分、背中に変化があらわれました。
殻が開き始めたようです。
10:24
次第に裂け目が広がってきました。
10:28
少しずつ殻からのけぞるように体が出てきます。周囲はこんな感じの庭木の一角です。
10:47
クローズアップしてみると、緑色の羽が小さくたたまれているのが分かります。
10:47
後は、しばらく羽が伸びるの待つだけです。
と思ったら、思わず叫び声をあげそうになりました。
ズームアップして眺めていたファインダから蝉が消えてしまいました。
木の根元付近を見ると、羽化途中の蝉と抜け殻が落ちています。
10:50
かわいそうに、羽がまだ全然伸びていません。これからいったい
どうなるのでしょう。
でも蝉は果敢にも羽化を完了できる場所を探し始めました。
まだ、弱い足で、まさぐるように動いています。
10:57
何度か目を離しているうちに行方が分からなくなり、
周辺を探していると、少しでも高い場所を求めて、草花に縋り付いていました。
そこで、少しでも早く羽を伸ばしたいようでした。
11:06
しかし、しばらくするとその場所にも見えなくなっていました。
また落下してしまったのでしょうか。
別の場所を探すように、草の間を弱弱しく歩いていました。
羽も十分ではありません。
おそらく落下したときに傷ついたのでしょうか、左右がそろっていません。
お昼になり、暑くなってきたので、観察はここまでと打ち切りました。
11:25
夕方、どうなったか、やはり気になり、その付近を探すと、
最後に見かけたところからあまり離れていない場所で、
仰向けに転がっており、蟻が寄ってきていました。
草の葉をよじ登っていて落下して仰向けになり、力尽きたのでしょう。
17:08
シラカシの木に登り始めたとき、こんな堅い木に登って大丈夫かなと
チラッと不安に感じたことが現実のことになってしまいましたが、
手を出すことも、どうすることもできず、自然の成り行きに任すしかない現実ですね。
ネットで調べると、羽化失敗は結構多いとの記事がありました。
この蝉には、あまりに短かった地上の生でしたが、
精いっぱい生きたことだけは僕がしっかりと見届けました。
by W
セミの抜け殻はよく見かけますが、蝉の羽化本番です。
小学生なら格好の夏休み自由研究材料ですね。
長い年月を土の中で過ごし、今日、ようやく地表に這い出て、
羽化の場所を探している羽化前の蝉を見つけました。
9:32
庭のシラカシにたどり着き、登り始めました。
9:34
堅いシラカシを一歩一歩足先のカギで
足場を確認しながら少しずづ少しずつ登っていきます。
9:39
更に高みに上っていきます。
9:43
どうやら羽化の場所を決めたようです。
足場を決めたら、体を前後にゆするようにしていました。
足の爪を木の肌に食い込ませているように思われましたが、
とうとうジッと動かなくなりました。
10:07
待つこと10数分、背中に変化があらわれました。
殻が開き始めたようです。
10:24
次第に裂け目が広がってきました。
10:28
少しずつ殻からのけぞるように体が出てきます。周囲はこんな感じの庭木の一角です。
10:47
クローズアップしてみると、緑色の羽が小さくたたまれているのが分かります。
10:47
後は、しばらく羽が伸びるの待つだけです。
と思ったら、思わず叫び声をあげそうになりました。
ズームアップして眺めていたファインダから蝉が消えてしまいました。
木の根元付近を見ると、羽化途中の蝉と抜け殻が落ちています。
10:50
かわいそうに、羽がまだ全然伸びていません。これからいったい
どうなるのでしょう。
でも蝉は果敢にも羽化を完了できる場所を探し始めました。
まだ、弱い足で、まさぐるように動いています。
10:57
何度か目を離しているうちに行方が分からなくなり、
周辺を探していると、少しでも高い場所を求めて、草花に縋り付いていました。
そこで、少しでも早く羽を伸ばしたいようでした。
11:06
しかし、しばらくするとその場所にも見えなくなっていました。
また落下してしまったのでしょうか。
別の場所を探すように、草の間を弱弱しく歩いていました。
羽も十分ではありません。
おそらく落下したときに傷ついたのでしょうか、左右がそろっていません。
お昼になり、暑くなってきたので、観察はここまでと打ち切りました。
11:25
夕方、どうなったか、やはり気になり、その付近を探すと、
最後に見かけたところからあまり離れていない場所で、
仰向けに転がっており、蟻が寄ってきていました。
草の葉をよじ登っていて落下して仰向けになり、力尽きたのでしょう。
17:08
シラカシの木に登り始めたとき、こんな堅い木に登って大丈夫かなと
チラッと不安に感じたことが現実のことになってしまいましたが、
手を出すことも、どうすることもできず、自然の成り行きに任すしかない現実ですね。
ネットで調べると、羽化失敗は結構多いとの記事がありました。
この蝉には、あまりに短かった地上の生でしたが、
精いっぱい生きたことだけは僕がしっかりと見届けました。
by W