『ダークフォース』(DF)とか、 あとは読み物、落書き、日記などのブログ。

DFなどのブログを始めてみました。

小説というより、かなりテキスト寄りです。
更新遅めですが、よろしくです。^^

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今日のためぞう。 2016/9/15

2016年09月15日 21時38分44秒 | -ためぞう の ぼうけん- ダッシュ!

 ためぞうの朝は早い。


 普段、居候中のエリスねーさん宅には、

 よく女の子がお泊りをしていたりするので、

 ためぞうは、縁側に近い庭にテントを張って、

 夜はそちらで寝ています。


眠りの中のためぞう(まあ、オレの部屋って二階なんだが、

          トイレは共有で階段の下のすぐそばで、


          特に夜なんかに、

          なんとなく、ねーさん以外の人と、

          はちわせると思うと、

          すんごい気まずい気配すんのよ・・・。


          なので、その時は、

          近くの公園の方のを使ってます。


          夜もそこそこ浅いなら、オレも中にいるんで、

          その時は、遠慮なく使っていますが。


          ぐぅぐぅ・・・。)


 テントの中には、快適な眠りを誘う、

 低反発のセミダブルサイズ敷布団が敷いてある上に、

 とてもいい、例えようもない安らぎの香りで満たされています。


 今日のためぞうは、少しお寝坊のようで、

 テントの中には、柔らかな陽射しが差し込んで、

 とっても、いい気持ちなのです。


 ふわふわとした、心地よい感触がする、

 なかなかリッチな雰囲気の中で、

 満たされたような笑みで、すやすやと寝ています。


 暖かな陽光が、木陰になるような感じで、

 ためぞうには、その光があまり届いていません。


夢の中でふわふわな、

ためぞう(んっ!?

     なんだかオレ、寝過ごしてるんじゃないのかっ。


     ふわわっ・・・。

     朝は、ちっこいリンカちゃんたちに、

     新鮮ミルクをお届けしなければッ!!)


 起きようとした、ためぞうですが、

 何故か身体が、金縛りにあったように動けませんっ。


 すごく心地よいのですが、

 ためぞうは日課をこなさなければならないのです。


 優しげな天の声が、ためぞうの心に響きます。

 「そんなに、大切な日課なのですか?」っと。


まぶたが重いためぞう(リ、リンカちゃんの絶壁の胸に、

           希望を届けなければぁ・・・。)


 そう、ためぞうが願った瞬間、

 ためぞうは近年に無い、とても爽やかな目覚めを迎えるのです。


ためぞう「!?」


 目の覚めた ためぞうですが、

 寝てるのと変わらないくらい、やっぱり動けないでいます。

柔らかなシルエットの優しい声「おはようございます、ためぞうさん。」


ためぞう「って!! えええぇぇーーーーっ!!!」


 なんと、ためぞうの優しい木陰となっていてくれていたのは、

 添い寝しながら、立て肘の上でためぞうを見守る、

 絶世の美少女、アリス会長さんだったのです。


ためぞう「うぉう!?

     お、おはようございますです・・・。」


アリス会長さん「おはようございます。」


 プラチナゴールドのそのシルクのように、

 素敵な肌触りの長い髪が、

 ためぞうの頬に掛かっています。


 会長さんの容姿は、見る人の望む理想の女性像として映るので、

 ためぞうと、他の方が見る会長さんのその美貌は、

 十人十色という、とってもマジカルなお嬢様です。


 その、究極の美少女さんとためぞうは、

 ピタッと密着して、

 床を同じくしているのですっ。


ためぞう「おおお、落ち着けオレっ!

     何が、どうなっているんだ、ためぞうっ!!」


 混乱真っ只中のためぞうに、

 会長さんは、その顔を吐息の掛かる距離まで寄せて来ます。


 何とも例えがたい、甘い夢のような香りが、

 そのためぞうの鼻先を抜けると、

 超至近距離まで詰められた、淡いピンクのくちびるは、

 こう、言葉を紡ぐのです。


アリス会長さん「大丈夫ですよ、ためぞうさん。

        だって、私にはほら、


        『好感度』設定そのものがありませんので、

        記憶に残ることもありませんし、


        ご心配されているでしょう、牛乳配達の方は、

        すでに、私が終わらせていますので。」


 ためぞうに押し付けられる、

 二つの形容しがたい極上の感触が、

 ためぞうに、見てはいけない、

 天国への扉を、かなり鮮明に見せ付けています。


 ためぞう、もう昇天してしまいそうです・・・。


ためぞう「オ、オレの冒険も、

     ついに、エンディングの時を迎えようとしているのか・・・。


     この感覚を知ってしまってはもう、

     オレはもう、他の何ものからも、

     刺激を得ることなど、ないのだろう。


     ああっ、会長さん。


     ・・・いい夢をありがとう。

     あ、あの扉の先に、エンディングテロップが、見え・・・。」


アリス会長さん「え、ええっ!?」


 ためぞうが、最期の時を迎えようとした、

 まさにその時ですっ!


 光速で、会長さんは上着を着て、

 テントの外に出ると、

 再び、出会いを仕切り直したのです。


アリス会長さん「おはようございます、ためぞうさんっ。」


 それまでの事が、夢落ちで片付けられると、

 外からアリス会長さんの、優しく耳に届く、

 素敵な「おはよう」の言葉が響いて来ます。


 もうすでに、バッチリ目の冴えまくってる ためぞうは、

 「あ、はいっ!!」っと、返事を返し、

 テントの外へと出て行きました。


アリス会長さん「あのくらいの、スキンシップすら、

        許されないのですね・・・トホホ。


        あっ! でも、いわゆる、

        あいさつ的なハグとかはOKですよねっ。


        大丈夫です、私は帰国子女ですので。」


 っと、いきなり元気にためぞうにハグする、

 アリス会長さんの笑顔を横に、

 ためぞうは、再度、天へと召されようとしています・・・。


アリス会長さん「ああっ、もうっ・・・。」


 可愛い感じで、そう不満をもらした会長さんは、

 再度、ためぞうとの出会いを仕切り直します。


 夢遊病のように、ためぞうがまた夢落ちして、

 テントの中へと戻ります。


 この時、エリスねーさん家には、

 そのやりとりを家の中からひっそりと見守る、

 ねーさんと、サフィリアさんと、レミーアさんが居たりします。


 庭のためぞうのテントの前で、

 次の方法を一生懸命考えながら立ち尽くす、

 アリス会長さんに、気付かれないよう、

 三人は、ボディートークを交えながら、

 ひそひそとこう呟いています。


エリスねーさん「・・・なんでか、隠れなきゃいけない気がしたので、

        いきなり隠れて見守ってるけど、


        会長さん、ためぞーなんかに、一体何がしたいんだろう。」


 エリスねーさんは、単純にそう感想を述べますが、

 「それは、会長さんも一人の年頃の乙女さんだからでしょ!」っと、

 ツッこむ事が出来ない、同世代の女子二人でした。


レミーアさん「会長さんも、いつもこっちに居られるわけでもないし、

       副会長をわざわざ二人に増やして、

       学園の校規と世界の平和を守っているわけっすから、


       何かしら、溜まっちゃってるんじゃないすかね・・・。」


サフィリアさん「(・・・私に、あの積極性さえあれば。

         とか、思ってても言えないです。)


        そ、そうですよね。

        あれだけの激務を疲れも見せずに、

        頑張っていらっしゃるのですから、


        会長さんだって、たまには、

        ドキドキして、乙女感を忘れないように、

        お試しになってるのではないかと。」


レミーアさん「・・・まあ、ウチらがこんな事してるの知れたら、

       ためぞう先輩みたく、仕切り直されるか、


       もっと、凄い事になって、

       最前線に送られちゃうかも知れないっすけどねっw」


エリスねーさん「お、おっかねーよぉ!!!」


サフィリアさん+レミーアさん「しーーーっ! ですよ。」


 そう言って、目を合わせた三人は、

 会長さんに気付かれないように、

 潜るように窓の下に隠れ、聞き耳を立てました。


 すると、お隣から、

 アリス会長さんの前に、親友のレイカさんがやって来ました。


 レイカさんは、長い黒髪の綺麗な、

 アリス会長さんに次ぐレベルの、爽やか美少女さんです。


アリス会長さん「あら、ごきげんよう、レイカさん。」


レイカさん「ごきげんようです。

      見ていて気になったので出て来ましたが、

      何かお悩みなご様子だったもので。」


 エリスねーさんの家の方が、少しざわつきます。


エリスねーさん「レイカさんって、無敵なのかっ!?」


サフィリアさん+レミーアさん「しーっ! こ、声大きいですっ。」


エリスねーさん「おおっと・・・。」

 どうせ夢落ちにされる運命の三人が、

 少々騒いだところで、会長さんは気にもなりませんでした。


アリス会長さん「レイカさんには、

        何か良い案でもおアリなのでしょうか?」


 その会長さんの問いに、

 関東の名門のお武家さんのご出身の、

 凜とした姿のレイカさんは、こう言うのです。


レイカさん「まず、

      『将を射んとするなら、まず名馬を射よ。』という言葉を、

      私は、早雲おじいさまから言われました。


      異性のハートを射止めたいのなら、

      始めは、あの素敵なエリスさんと、

      まず親しくなるのが、定石かと。


      ほら、アメリカンなお嬢さんのハートを射止める時も、

      まずは、そのビックダディとマブダチさんになるって、

      言われてるじゃないですか。」


 レイカさんのその言葉に、

 サフィリアさんとレミーアさんは、

 一瞬の内に、ねーさんの方へと振り返りますっ。


エリスねーさん「え、ええっ!?」


 アリス会長さんも、レイカさんの言葉に、

 ポンっと納得したように、頷いて見せます。



アリス会長さん「そうですねっ!


        はじまる前から諦めていたのでは、

        きっと、何事も出来ないですよねっ。


        ・・・この私にも、

        夢の『好感度』設定が追加される日が来るといいですねーっ。


        なんだか安心したら、おなか空いちゃいました。


        レイカさん、これから甘味処にでも行って、

        甘い気持ちにでもなりませんかっ。」


レイカさん「そうですねっ、

      新オープンのネクサスビルの中に、

      美味しいパンケーキのお店があるそうですよ。


      朝食は済んでいますが、それは別腹ですものねっ!」


 こうして、寝たふりを続けるためぞうの前から、

 嵐は過ぎ去っていきました。


 それと同時に、サフィリアさんとレミーアさんは、

 瞳が → (Φ ω Φ)こんな感じになって、

 ふらふらと、お布団の方へと歩いていって、

 爆睡します・・・。


エリスねーさん「こ、こええーーよぉ!!」


 あたふたと慌てだす、ねーさんですが、

 何をやっても、なかなか二人が起きてくれません。


 とんでもない孤独感に突き落とされた、エリスねーさんは、

 大声で、ためぞーの名前を叫びますっ!!


 こたつテーブルで、プルプルと震えながら、

 気を紛らわそうと、テレビを大きめの音量でつけ、

 湯のみにお茶を注ぐエリスねーさんです。


 それから数分もしない内に、

 ガラガラ~~っっと、玄関を開けたためぞうが、

 こたつのある居間へと入ってきました。


エリスねーさん「ためぞーーーっ、

        二人が起きないんだよーっ。


        ねーさん、すんげー心細かったぞ。」


 ためぞうは、台所から湯のみを取ってきて、

 テレビの音量を元に戻すと、

 急須からお茶を注いで、一息付くとこう言いました。


ためぞう「二人は心配しなくても、

     ちゃんともうすぐ起きれるよ。


     会長さん相手に、聞き耳なんか立てちゃダメだぞ、

     ねーさん。」


エリスねーさん「さすが、ためぞう、

        動じてないのが、頼もしいぞっ!!

        冒険力も度胸もハンパねえのなっ。


        もう聞き耳なんて、立てないってっ。


        だから、簡単にいなくならないでくれよ、

        ためぞう。


        ねーさん、泣いちゃうからなっ。」


ためぞう「・・・いい切れんが、努力はしよう。

     飛ばされるのは、オレが決めるこっちゃねーし。


     まー、飛ばされても、

     なるだけ最短で戻ってくるよ。」


エリスねーさん「ダッシュで頼むぞっ!!

       ふぅー、落ち着くよなぁ。」


 そうしている内に、サフィリアさんとレミーアさんが、

 起きて来ました。


サフィリアさん+レミーアさん「おはよーございますっ。」


 こうして、エリスねーさん家に、

 少し遅れた朝がやって来たのでした。


 なれた日常って、何となく有難いものですねっ。


エリスねーさん「まったくです。


        では、またです~~~♪」


サフィリアさん+レミーアさん「(Φ ω Φ) < マタデスー! 」
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