Waterfalls Blog

The Blog of "Waterfalls: Taka's Hemisphere"

ブライアン・アダムス / ルーム・サービス

2005-05-08 | Disc Review
2004年秋、ブライアン・アダムスは、オリジナル・スタジオ盤としては1998年発表のアルバム『デイ・ライク・トゥデイ』以来となるまさに6年振りの新作『ルーム・サービス』を発表しました。90年代前半までは大ヒット曲を連発し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったブライアンですが、近年はとりわけ全米チャートにおいては久しくヒットチャートから遠ざかった感があります。でも、実際は、逆にヨーロッパ各国で人気が定着し、近年は、主にヨーロッパを中心にロード生活をしていたようです。そんなブライアンの久し振りのこの新作『ルーム・サービス』ですが、実際、収録曲のほぼ全曲が、過去2年間のヨーロッパ・ツアー中に書かれており、ボーカル録りとオーバーダブの作業に至っては、全て2002年以降のヨーロッパ・ツアーで訪れた各国のホテルの部屋で行われたそうで、アルバム・タイトル『ルーム・サービス』はそのことが反映されているそうです。

さて、その6年振りの新作『ルーム・サービス』ですが、正直言うと、第一印象はシンプルで地味、という感じでした。実際、期間限定特別価格盤が出てなければ、買ってなかったかもしれません。というのも、ヒット・ポテンシャルの高い「アイ・ドゥ・イット・フォー・ユー」や「ヘヴン」のようなキラー・バラードもなければ「ラン・トゥ・ユー」や「ハーツ・オン・ファイヤー」のようなシンプルでもキャッチーなロック・チューンもなく、ざっと一聴した限りでは殆ど耳に残らなかったからです。でも、この2005年4月の来日公演前に、予習を兼ねて再び聴いてみたところ、総じてミディアム・テンポなギターサウンド中心と言う感じで、非常に聴き易く味わい深く、聴けば聴く程味が出てきました。

ということで、往年のファンは勿論のこと、ギター・ロックが好きな方は是非とも聴いてみてください。


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2 Comments

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その前のアルバムですが・・・ (きゅういち)
2005-10-25 23:35:35
最近、ブライアンアダムスの武道館のLIVEのDVDを借りてきて、

ブライアンがベースを弾いててびっくりしました。



その中で、「Cloud Number 9」や、「Before the night is over」「When you're gone」などポップでいい曲だな~、と思った曲があったので、

今回改めて、「On a Day Like Today」というアルバムを買いました。



このアルバムも、わりとおとなしめでミディアムテンポの曲が多かったので、ブライアンもちょっと曲風が変化したのでしょうか。(その分ライブではロックンロール!!でしたが・・)



そのまた前のアルバムの「18 Till I Die」ほどはチャートに載らなかったのか、単に私が聞きそびれたのか分かりませんが、

あらためて、「On a Day Like Today」は、

わりとしみじみと聞けるいいアルバムだったような気がします。



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Back to basic (Taka@管理人)
2005-10-29 22:15:52
今年のツアーでは、またギターをかき鳴らしていたブライアンですが、2000年の来日公演時は、ベースを弾いていたらしいですね。



実は、今回買った新作『ルーム・サービス』、ベスト盤を除くと、1991年の名作『WAKING UP THE NEIGHBOURS』以来に買った新作でして、ツアーも英国滞在時の97年4月に(前年には隣のロンドン・ウェンブリー・スタジアムで演奏したと言ってましたが)ロンドン・ウェンブリー・アリーナでのライブを見て以来、日本では初めてのライブが今年でした。



ということで、1998年発表のアルバム『デイ・ライク・トゥデイ』は未だに持ってませんが、その収録曲のシングルカットされた何曲かは、ベスト盤『THE BEST OF ME』にも入っていて知ってますが、個人的には、ドイツ旅行中に偶然MTVで聴いて即気に入った「クラウド・ナンバー・ナイン」とか、好きですね。ただ、個人的には、ブライアンは97年発表の『MTV UNPLUGGED』(最近漸く買いました)を境にバック・トゥ・ベーシックへとシフトしたように感じます。
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