むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

コバノフユイチゴ:小葉の冬苺(小葉より丸葉がわかりよい) 

2016-10-19 17:55:43 | 植物観察記録

4年前戸隠森林植物園の遊歩道沿いのいたるところに花を咲かせていたコバノフユイチゴ:小葉の冬苺(バラ科キイチゴ属)が、10月中ごろの同じ場所で赤い実をつけていました。
山地の林内などに生えるつる性の常緑小低木で沿海地では見かけず、観察ポイントとして芦ノ湖、白馬猿倉、四国では石鎚山や横倉山周辺並んで中部地方では戸隠山山麓と出ていて、戸隠でやたらと目についたことに納得しました。
茎や枝に白色の毛と上向きの刺があり、互生する円形の葉の縁には鈍鋸歯があります。
花は5~7月、枝先に直径2cmほどの白色の花を1個つけます。萼片は狭卵形で、外面に棘状の毛がありふちは櫛状に浅く切れ込みます。
果実は集合果で、8~9月に赤く熟し食べられます。株は一面にあるのに今回見た果実は少なく探せば見つかるといった程度でした。果実としては時季が遅かったのでしょう。
花も実も冬に関係ないのにフユイチゴの名がついているのは不思議です。別名のマルバフユイチゴの方がすんなりと入ってきます。
4年前の7月に見たコバノフユイチゴの花は'12年7月30日記事で取り上げています。



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