むかごの日記Ⅱ

70歳を過ぎてにわかに植物観察に関心を持ち、カメラを提げて、山野を歩いています。新・むかごの日記より引っ越しました。

イワウチワ;岩団扇(トクワカソウ)(無粋な名前) 

2017-04-27 08:35:38 | 植物観察記録
イワカガミ(昨日記事)は蕾ばかりでしたが、イワウチワ:岩団扇(イワウメ科イワウチワ属)はちょうど満開で、こちらは大満足でした。
東北地方から近畿地方以東に分布し、深山の岩場や落葉樹林下のやや湿った場所に生える常緑の多年草で、葉は長い柄があり、径2.5~8㎝のほぼ円形、厚くて光沢があり、縁には波状の鋸歯があります。
花期は4~6月、高さ3~10㎝の花茎の先に、淡紅色の花を横向きに1個つけます。花弁は5個、直径3㎝ほどの広い鐘形で、ふちには細かい切れ込みがあります。雄しべは5個、花底に仮雄ずい5個があります。
葉の形や大きさに変化が多く、北陸から近畿地方のものは、葉が広楕円形で、基部が円形またはくさび形となり、基部が心形となって葉の幅が広いイワウチワと区別してトクワカソウと呼ばれることがあります。平池のものはこの方と思われます。
葉の形が団扇に似ている事からイワウチワの名がありますが、このきれいな花をみていると、もう少しぴったりした名があってもよさそうな気がします。


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