あおしろみどりくろ

楽園ニュージーランドで見た空の青、雪の白、森の緑、闇の黒の話である。

誕生日

2016-07-22 | 高座
え、みなさん、毎度のお運びで。
今回もまたしばしのお付き合いをお願いいたします。
あたくし、もう昨日になってしまいましたが、無事に誕生日をむかえました。
今年で48ですよ、48。
だからなんだ、と言われてしまえばそれまでなんですが、自分が若い頃には自分がそんな歳を食うなんて考えられなかったんですが、いざこうやって歳を取ってみるとなんですな。
中身は全然変わっていないぞ。
外見は変わりましたよ、さすがに。
頭は禿げたし髭は白くなって顔にしわもできて、それなりの貫禄ができました。
こうなってくると面白いものでして中身は大して変わらないのですが、周りが変わる。
同じことを話しても、それまでは「若造が何を言ってやがるんでぇ」という態度から「ああ、こういうお坊さんみたいな人がそう言っているのだから、こころして聞かなきゃ」となります。
向こうが勝手に持ち上げてくれるのですから、まことにもって楽ですな。
早くもっと歳を取って、もっと楽になりたい。
そしていずれは歳をとりすぎて若い者に邪魔者扱いされる、そんなジジイになりたいものです。

えー、誕生日の昨日は仕事をしていまして、ポーターズという山へ行ってまいりました。
今日は写真はございません。
昨日と全く同じでしたから。
読者の皆さんも薄々感づかれたかもしれませんが、昨日のブログ、やる気ないですなあ。
なんですか、あれは。
写真をチョコチョコと乗せて、文も取ってつけたようなものを数行。
まるで仕事行く前にあわててアップしました、というのがありありと見えるような。
いいのか、それで。
みなさん、怒ってませんか?
いやね、言い訳するわけではないんですが・・・雪が少ないんです。
てっぺんまでオープンしていないんです。
そしてね、ポーターズって山は、ほとんどの場所が日陰で寒いんです。
ほとんど日陰だからあまりいい写真も取れない。
やっとTバーが開いて日当たりが好い場所に行って撮ったのがあの写真。
いえね、あたしだってたっぷり雪があって、まっさらなバーンでパウダーを滑った後の写真を撮って、いやみのように北半球のみなさんに見せつけたいですよ。
でもね、岩だらけの斜面を見上げて、はあ、とため息一つ。
文だって、気の利いた言葉もなくなります。
じゃあブログのアップをしなければいいじゃないか、というとそうもいかない。
夜、寝ていると聞こえてくるんです。
「早くアップしろ~、早くアップしろ~」
という全国350万の『あおしろみどりくろ』の読者の心の叫びが、怨霊の呪いのように聞こえるんです。
というわけで、やる気の無いブログ一丁できあがり。
もう削除しちゃいましょうか?
いや、でもこうやってネタになったのだから、パウダージャンキーの禁断症状の現れということで取っておきましょう。

えー、あたくしのお友達にマリリンというおばあちゃんがおりまして、かれこれ十数年のおつきあいでしょうか。
ブロークンリバーのメンバーでもあり、あたしがブロークンリバーのクラブに入るきっかけを作ってくれた人でもあります。
この人もぶっとんだおばあちゃんでして、ああこういう歳のとり方をしたいなあ、と思わせてくれる人です。
いずれこの人のことも長い話を書こうかと思っているのですが。
この人と昨日、山でばったりと会いまして、フェイスブックでも繋がっていますからあたしの誕生日を知っていまして。
会ったそうそう、「Happy Birthday」とハグをしてくれました。
夏の間はそうそう会えませんから、近況報告やら今の状況やら話して一緒に1本滑って。
下へ降りて休んでいたら今度はレネ一家が上がってきた。
レネは同じ年代の友達で日本人の奥さんに娘二人と末っ子の男の子という家族。
この奥さんのナオちゃんが作るパンとかお菓子が絶品でしてね、まあそんなことはどうでもいいんですが。
レネはこちらニュージーランドのお客さんを連れて日本でスキーガイドをしている。
まあ、あたしと逆のようなことをしているんですな。
こしてまた一緒に1本滑って。
他にもブロークンリバーのクラブメンバーがけっこう来ていまして。
まあ向こうが開かないからこちらへ来るしかないんですな、色々な人に会いました。
こうやっていると遊んでいるようですが、合間合間にちゃんとお客さんのケアという仕事もしてますからね。
ボスに読まれても困らないように、ちゃんと書いておかないと。
そんなこんなで1日が終わり、お客さんをみんな街まで送り届けて。
嬉しかったのがですね、お客さんでスキー初めての人がいたんです。
年は15ぐらいかなあ、北島からのお客さんなんですが、初めてだったからブーツの履き方とかスキーの持ち方とか面倒見てあげたんです、最初だけ。
他の人はみんな「楽しかったよ、ありがとう」と言ってバスを降りられたんですが、その人というかその子はね。
降りる時に「ありがとう最高だった」と言って僕の手をギュっと握ってくれて。
手を開いてみるとそこには1両小判が・・・なんてことあるわけないでしょ。
でもね、嬉しかった。
ああ、この仕事やっていてよかった、と思いました。
人を幸せにする仕事、人と幸せを分かち合える仕事って素晴らしいなあと。
世の中には人を不幸に陥れる仕事も存在しますから。
山に行って1日過ごしてお客さんが喜んで別れる。
一期一会ですが、そんななんてことのない日々が嬉しくもあり有難くもある。
誕生日だから余計にそれを感じたのかもしれません。

家に帰れば妻子がご馳走を作って待っていました。
ローストポークです。
皮をパリパリに焼いて、まるでおせんべいのようです。
これをつまみに自家製ビールをキューと、たまりませんな。
もちろん豚肉も美味いし野菜も美味い。
デザートは仕事場の先のケイコさんが焼いてくれたケーキ。
あたしはビールの後に今度はかみさんが作った梅酒なんぞいただき、酔っ払ってバタンキュー。
バタンキューって、今時こんな言葉使う人いませんが、いいんです。
こんな感じであたしの48の誕生日は過ぎまして。
数々の方々からフェイスブックなどを通してお祝いをいただきました。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
ありがとうございました。
これからも清水亭聖笑、精一杯、力いっぱい、我武者羅に、無我夢中で、一心不乱に、え?もういいですか?
とにかく自分なりにやっていきますので、御ひいきにお願いいたします。

ドドン、ドンドン(太鼓の音)



コメント
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