アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

舟木一夫は居心地の良い空間の作り手

2014-02-07 | その他
舟木一夫は居心地の良い空間の作り手ーという思いを、今更ながらに感じたのは、世情の空気が、どんどん、冷たくなっているから、彼の温かみを、より感じる、より分かるがゆえか。

世に身を置くと、居心地が悪い世の中になったことが、よくわかる。
それでも、大半の人は平気なのか、何とも思っていないのか、スマホやら携帯電話やらの操作画面に釘付け、あたかも、そこから目を話した瞬間に自分は無くなってしまうとでもいうような―そんな大袈裟な表現がぴったりな状態だ。
マァ、誰が何をやっても他人に迷惑をかけないなら、結構だが、何だか、機械に遊んでもらっているような感じがしてしまってならない。
挙句、人と人が、どうやって、関わり、どうやって心を通わせ、どうやって愛するのか…それら、人間にとって、とても大事なことがわからないままに、年令だけを重ねた―そういう成人が多くなっているようで、ひどく、味気なく、寒々とした世の空気だ。
時間と共に、その大気の冷たさが増していくので、不安や憂いが、私の胸底から「元気」を奪っている。
 そういう大気が、世の中にいっぱいに満ちているので、昨日、身を置いた空間の居心地の良さが、際立った。
心の底に、「元気」のシャワーが降り注いでいくようだった。時間と共に、胸底に「元気」が復活してくるのを、感じていた。
「そうか、まだ、ここが、在ったか!」
と、あらためて確認し、救われた思いだった。
その大気を作り出したのは、舟木一夫さん。
昨日は、彼の2014年の活動のファーストステージ。
大宮ソニックシティ昼夜の公演。
本人は大変だろうなぁ―と、思うことしきり。
一人で2000人近い人々の居るそこを、それほどに、居心地の良い空間にしてしまう!
その空間に身を置くことができたのだから、昨日、「舟木一夫コンサート2014」を観た人々だけは、次のコラムに出てくるような人になりませんように…と、ちょっと、僭越ながら祈ってしまう。

映画監督の井筒和幸氏が「独り相撲」と題して、コラムを書いていた。
現代の世の中を、本当に、よ~く表している。確かに、独り相撲だ。

《誰も彼もが、ものを言う相手が見つからなくて一人で相撲を取っている。
冷凍食品に毒を混入した犯人もそうだ。非正規雇用で何の保証もボーナスもない給料じゃ何もできないと思いながら、自宅からわざわざ農薬を持ち運んで手の込んだことをして、一人でそんな自分を貶(おとし)めていた。NHKの会長も一人で軽卒なことを会見で言いふらし、諫められて初めて謝っていた。テレビを見たら、有名タレントも大しておかしくない話を必死に膨らませて一人で無理に笑っていた。安倍首相も一人で国の体裁だけ気にしているようだ。誰もがただ勝手気ままなのか、孤立に苛(さいな)まれて自分を見失ってるのか、それ自体分からない。
 一人でいると自分の袖にちょっとでも触られると怒り狂って腹いせのためなら何でもする。
車の渋滞中に人の車が前に割り込むことも許されない。許そうものなら、今度はその後についていた車が代わりに怒り狂って後を追いかけて行って「謝れ」と怒鳴っている。
狭い道でタクシーに乗ると、運転手さんが前を歩く歩行者を気にしてクラクションを遠慮していた。怒られてスマホで写真を撮られて世の中にばら撒かれると言う。
いつごろから、こんな社会に劣化してしまったのだろう。府を都に変えたいと一人で市民を振り回す暇があるのなら、為政者こそ、そんなことから先に悩んでみたらどうなんだ。》


 東京も都知事選挙だが、大阪市民も振り回されて大変だなぁ…。


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