徒然なる日記

漫画、ゲーム等とってもマニアックなことをつらつらと語っていると思います。

清水潔「殺人犯はそこにいる」読みました。

2016-10-19 17:36:46 | 本、漫画感想

清水潔「殺人犯はそこにいる」

 

数日前にテレビで「桶川ストーカー殺人事件」の特集を放送していたらしく、ネット上で話題になっていて、事件を扱ったノンフィクション本があるんだ、と初めて知りました。

それでいろいろTwitterなどを眺めていると、「桶川事件」と同様、著者が深く関わり、しかも現在未解決、現在進行形の事件を扱った本があると知り、興味を持ってkindleで購入。

推理物やら事件物やらやたらと好きですが、ああいうものはもちろんファンタジー、架空の「物語」であり、もちろん、過去に実際にあった事件を取り入れたものもありますが、やっぱりこうも身近に、複雑な気分になるものではありません。

 

ノンフィクションってほとんど読んだことがなくて、読んでいく内に自分の記憶の中のニュース映像と合致するという、そうか、実際に有名な事件だとこうなるのか、という体験をしました。

「北関東連続幼女誘拐殺人」なんてあったのか、と最初入っていったら、その1つが、あのパチンコ店での防犯カメラの映像が繰り返し流されたあの事件か! 文章を読んでいて、映像が浮かんでくる。相当繰り返し見ていたんだな。

当時は連続した事件だとは思っていなかったし、ましてや冤罪になった足利事件もその中の一つとは、衝撃でした。

たしかに栃木、群馬、埼玉県境を挟んで半径10キロ圏内に、同じような特徴持った事件が5件発生するなど、同一犯なのでは、と推測するのが自然だと思います。

 

そのことから解決済とされていた足利事件が冤罪なのでは? となったのですが、独自取材、検証の上、報道特番で冤罪事件の可能性があるとして、DNA型再鑑定が必要とキャンペーンを張り、その結果、再鑑定が実施され無罪が確定って、本当に凄い。覚えているし、ニュースを見ていたのに、なんかあんまり考えずに受け止めるだけだったんだな。

DNA一致なんて、完全に確定、絶対に覆られない、と思ってしまいますが、細かくいろんな事例が掛かれていて、1つの服に体液が付いていても、採取したDNAは犯人のものの可能性も、被害者のものの可能性も、そしてなんと過去の事例に捜査をした警察官の唾が飛んでしまい、それを採取してしまったという事例もあるそう。

新しい技術は、一見完璧に見えるけれど、思考停止に陥らずにいろんな可能性を検証しなければならない。

振り出しに戻った一連の事件の犯人を当然捕まえなければいけないのだけれど、5件の中には時効のものもあり(法改定により殺人事件は時効がなくなったはずだが、改定された日以前に時効のものは対象に含まれないと!)、後それだけではない、何か闇を感じさせるいろいろな理由もありそうで、読みながら考え込みました。

 

無論、同一犯ではないかというのは、一つの推測であり、今のところ確定ではない話ですが、そうであっても、そうでもなくても、解決しなければいけない事件ですので、後はこういうことがある、こういう可能性がある、というのを広く周知し、世論の喚起を促すのがいいのかと。時効の法改定だって、世論の後押しを受けて変わったのだろうし。

 

それにしてもなんとなく不思議に思っていたことも次々思い出されて、複雑な上に妙な読書体験でした。

誘拐事件の防犯ビデオの犯人はあんなにくっきり映っているので、当時、「こんなにはっきりしているんだからすぐに逮捕されるだろう」と思っていたのと、真夏に厚着で不思議に思っていたのが、著書の中のすでに店内にいた人物が一旦外に出て、変装して戻ってきたのではないか、という考えになるほど、それは一理あると思いました。

それから足利事件で釈放された時に、拘置所から出ていく車の中で、その様を映像に写し、インタビューしていたのを見ていて、「この密着取材は凄すぎないか」と驚いたことを思い出しました。あの時の記者だったのか・・・・・。

 

現在進行形の事件なので、敢えて言及していないこともまだまだあると思います。一日も早く全面解決をし、さらにこの続きを読んでみたいです。

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