OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

気と骨

2017年05月15日 | 書道・筆文字
東京アメリカンクラブで行われている加藤光峰―プラタナス展―に伺う。
回顧展的かと思いきやそうではなかった。制作意欲は衰えていないようだ。
若かりし頃の作品も何点かあったが、それはそれで気鋭の若手の書家として活躍していた頃を想像させてくれた。
55、6年ほど前の初個展は銀座松坂屋。その時の作品「車」はさすがに初めて観た。
わりと静かな小品であったが、品なる中にも気概が伝わる。
私が銀座の画廊を覗いて「これが加藤光峰か」と斜に構えてみたのは30数年前のことか。

加藤光峰という甲骨金文を一途に追って書にし、人間の表現として完成させたのは後にも先にもこの人しかいない。
ずっと先端を走ってきて、よくもわるくも芸術家であるので、俗に自分をだませない。
私からみれば先駆者であり成功者であるが、今の時代の風潮では、加藤光峰の芸術的思考を深く理解できる人々がどれだけいるのだろうか。
幸い門下の亀甲会は、尖鋭的な弟子が多いので、いい意味での啓蒙を期待したい。

DVD+ブックレット『気と骨』は倫理研究所から1500円。
芸術家気取りだったり、思わせぶりだったり、書家もだいぶバラエティにとんでいるようながら、何がいいのかわからないような時代に、本物の一人の書家の生き様として、おススメしたいものである。


東京アメリカンクラブでの個展は、地下ロビーで小品を中心に展示。21日まで。

アメリカンクラブは、ドレスコード「スマートカジュアル」あり、注意。


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