OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

プラタナス

2017年03月06日 | 書道・筆文字
銀座の画廊で観たのが、はじめてだったか、かれこれ35年前、40年近く前頃の加藤光峰先生の作品だった。
御祝に師である桑原翠邦先生が駆けつけていたことを今でも覚えている。

現在、上野の森で開催中の第48回亀甲会展に伺った。
甲骨金文を中心にした作品群は変わらないが、光峰先生を支えていたお弟子さんたちも世代が変わって、随分入れ変わった。
紀波さんの知人であるという着物スタイリストでもある秋月さんと初めてお話しさせていただいたが、作品だけ新人の頃より観ていて、作品は目を引いていたが、その会に入って13年だという。すっかり中堅になって、師との違いがわかる女性的で繊細な作品を今年も生んでいた。


光峰先生とは、私の俳句の師であった宇咲先生が入院中、お見舞いに伺ったら、書家が入院しているから紹介する、という。面倒だと思いながら、面会すると、亀甲会の幹部の方だった。その後、私は俳句から遠ざかり、その方はその後、書以外に俳句も芸に入れた。
その方は河野さんといい、財界人でもあり、その後、親しくさせていただいたが、惜しくも二年ほど前か、鬼籍に入られた。

お見舞いの一見は、20数年前の某医大病院での、私の初個展が近づいている頃の話しであって、入院中なので伺えないので、私の師を行かせる、として、河野さんの代わりに来て頂いたのが、光峰先生であった。

その後、様々な形でお会いすることになって、現在に至るが、光峰先生の一貫して、当時ほとんど手のつけられていなかった甲骨金文を一筋に、現代の書美として一つの形にして、思想にまで入り込んで現代を問うていることは、書家の姿勢として尊敬に値する。
光峰先生の軌跡は、会場の都合で、小品に限られるようだが、5月1日より21日まで、麻布の東京アメリカンクラブで「加藤光峰 光峰プラタナス展」が予定されている。“あすなろう”の完結した姿として、観ておきたい。

在野の書家として、本格的に歩めた数少ない書家であると思う。
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