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AKB総選挙で結婚発表をするアイドルについての法的(?)考察

2017-06-19 01:48:59 | 中国の法律と日本の法律
 AKB総選挙の結果発表の場で結婚発表をしたメンバーがいたとのこと。

 私はAKBグループに関しては全く興味がないですし、まあ、ヲタ君がいくらお金をつぎ込んでいてもそれで幸せなら(いくら周りから見たら実に勿体ないお金の遣い方だと感じたところで)それでいいのではないでは?という放任発想なのですが、今回はひどいですね。

【仕組み】

 基本的には、(モバイル会員とかを除くと)CD1枚購入するごとに投票権1票もらえるという資本民主主義。株主総会での議決権に似ている。

 投票権を持ったファンは、自分の特に好きなメンバーに投票し、メンバーはその投票数で競わされる。

 ファンの使ったお金がメンバーに直接入る訳ではないが、ファンとしてはそのメンバーに直接お金を遣っているイメージ。

【投票原理(ファン心理)】

 おそらく、以下の2つの心理があると思われる。

 ①まず、単純に、自分の応援しているメンバーが上に行くのを見たい(又は下にくすぶっているのを見たくない)。育てる感覚か。私はよくわからないが、キャバクラで自分が熱を上げている女の子の順位を上げるために散財する感覚と似ているのかもしれない。
 この派生原理として、卒業を控えているメンバーに花道を作ってあげたいという心理も働くと思われる。

 ②場合によっては、たくさん買っているコアなファン(太客)として、メンバー本人にも認識してもらえるかも知れない(さらに、これは心の奥底でのかすかな、かすかな望みレベルに留まっていると思われるが)もしかしたら握手会とかそういう公式な場だけでなくて、非公式な場でも会ってもらえるような仲になれるかも知れない。

 そんな感じで、大量にCDを購入して大量に投票する人が出てくるのかと思われる。

【今回の“事件”】

 とあるメンバーが、結果発表の場で、結婚すると発表した。

【問題点】

 たくさん投票したい人とは、たくさん(同じ)CDを買わないとならない。

 同じCDを複数枚(特に大量)購入する必要は全くないから、この対価がCDそのものではないこと、対価は投票権そのものであることは明らか。

 そうすると、前述の投票原理を考慮すると、やはり、少なくとも、総選挙に出馬するメンバーについてはファンに夢を見てもらうことが大前提。

 そして、夢の根底には前述の投票原理①・②のとおり、淡い恋心があることは間違いない。この淡い恋心が何を意味するかというと、結局のところ、純潔性。もう少しはっきり書くと、性的行為をしていないということ。少なくとも、イケメンや金持ちと、あんなことやこんなことをしていると公言してはならない。これが夢の実態であり、投票権の対価なのである。

 にもかかわらず、総選挙投票結果時に結婚発表されるというのは、自分がカネ掛けて応援している陰で、「初めて」好きになった人とあんなことやこんなことをしていることがこれ以上ない形で明らかになった上、自分のことは「好きではなかったんだ~!」というショックも生じるし、そして、何より夢や妄想を打ち砕かれたことになる。よって、当然、「騙された~」と感じる人も出てくる。


 もちろん、これまでも山口百恵のように、絶頂時に結婚発表をして引退したアイドル・歌手はいたが、AKB総選挙におけるメンバーはこれまでとは決定的に異なる。


 なぜなら、ファンから事実上直接お金を取っているから! 


 ということで、引退前に結婚発表するのはもちろん個人の自由だが、婚約を隠したまま総選挙に臨み、そしてその結果発表と同時に結婚発表をするというのは、極めて背信性と詐欺性の強い行動と言わざるを得ない。

 ということで、総選挙投票結果発表時に結婚発表というのは、アイドルとしてやってはいけないことだし、そして何より、対価を否定することであってビジネス上も絶対にやってはいけないことだったのである。


 やはり、総選挙は辞退するか、あるいはすべて事情を話して「それでも、最後、応援していただけませんか?」と投票を呼びかけるかのどちらかにすべきだった。せめて、一応、総選挙後にぱたぱたと話が決まった体にして、2~3ヶ月後に結婚発表をすべき。

 ※通常のアイドル活動においてまで恋愛禁止が強制されるかは微妙。なぜなら、例えばコンサートというのは、そのイベントに対する対価であって、必ずしも「夢の対価」までは含まれていないから。

【法的結論と提案】

 以上から、大金使わせて投票させて、あげく投票結果発表の時に結婚発表するのは、違法とは言えないが商道徳に反する不当なビジネスである。

 訴訟になってもファンサイドは勝てないが、正面切って運営サイドに返金を求めた場合、証拠がきっちりしているのであれば、ある程度返金(又は次回投票権や代替サービス券の交付)を考えた方が良いレベル。
 ※ヲタ心理としては、「僕は純潔云々とかを求めていたのではなくて、あくまでも純粋に◯◯ちゃんを応援していたんだお。だから結婚しても応援するお」と強がることが予想されるので、実際に返金要求をするのはそれほど率が高くないと思う。

 なお、一度、警視庁がアイドル本人・プロデューサー(秋元康の右腕級)を任意で事情聴取してお灸を据えた方が良い。

 ちょっと、いくら何でもこの投票商法が変な方向に大きくなり過ぎている。

【最終結論】

 今回の事件を受けて、より純粋さを望むファンが乃木坂・欅坂・けやき坂に流れたところで、最終的にお金が行きつく先は秋元康(笑)。

 何が起ころうと、所詮は、お釈迦秋元様の手の上の話。

 結局のところ、秋元康は稀代の天才である。この仕組みを考え、実行し、ここまで大きくし、かつ、今回についても総選挙自体を潮時とにらんで、文春砲を空砲にしつつグループ全体としては話題性を保ったというのは天才としか言いようがない。


【感想】

 警視庁といっても、強大な権力と利権に弱いから、絶対にやらないけどね(爆)。

 あと、「結婚」=祝福すべきこと、という図式、何とかなりませんかね。別に、結婚したってしなくたってどうでもいいじゃん(笑)。脱すべき独身状態から無事脱出できましたね、みたいな香りがするし、結婚自体が人生の目的じゃない(あくまでも幸せになるための一手段に過ぎない)からね。。。
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