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レゴランドを盛り立てる方法

2017-07-29 17:50:48 | 中国の文化と日本の文化
 名古屋にできたレゴランド。苦戦が伝えられています。

 隣接区域の複合商業施設の中のレストランが、レゴランド開業たった2か月で撤退した、早くもチケット値下げを敢行した、、、など。

 レストランとしては、早期撤退は当然に違約金が発生する訳ですから、その違約金を払ってでも撤退したい=それぐらい超絶大幅な赤字で、今の段階で見切りをつけざるを得ないほど今後の回復見込みも立たなかった=つまり、予想をちょっとやそっとではなく、超絶的に下回ったと、、、いうことなんだろうと思うのです。


 では、なぜ、レゴランドがそんなに苦戦しているのでしょうか。

 私は、名古屋の地というのが選定ミスだったのではないかと思っています。
 ※私は愛知県出身ですので、愛知の県民性というのは(もちろん、尾張と三河でだいぶ違いますが共通部分も多いです)よく知っています。

 なお、今日のブログは、レゴランドを非難するわけでも、愛知県人を揶揄するわけでもありません。あくまでも、この2つの相性が悪いというだけですから、関係各位におかれてはどうかご容赦ください。


1 愛知県人は、よそ者が大嫌いなので、そもそも観光地としての魅力がない。

 愛知県というのは、(ご出身の方に怒られてしまうのを覚悟で書きますが)観光地としては魅力が、まったくと言っていいほどありません。

 メインスポットがないというのもさることながら、最大の理由が、「愛知県人は、基本的によそ者に来てほしくないと思っている上、自動車産業で県全体が潤っているからよそ者に媚びへつらってまで遊びに来てもらおうなんてさらさら思っておらず、ごく一部を除いて観光について全然やる気がないから」です。

 愛知県というのは、東京・横浜、大阪についで日本第三の都市である名古屋を擁し、人口は県全体でなんと750万人もいるのです。大阪に近いレベルで人がいる「都会」のはずなんです。

 ですが、実態は、「巨大な田舎」です。極めて排他的なんです。加えて、自動車産業が大成功している関係で、お金もたくさんありますし、プライドも高いのです。

 観光業というのは、ある意味で、よそ者にこびへつらわないといけない面があるので、愛知県人は大の苦手なんです。「なんで、TOYOTAを擁する俺様たちが田舎の人間にこびへつらって遊びに来てもらわなければならないんだ。お前らなんか来るな。」と、そういうことです。

 そして、京都のように昔から人の出入りの多い地域と異なって、「よそ者」への上手な対処法も知らないので、その上から目線の排他的感情がもろに出てしまうのです。

 私が一度「名古屋駅の地下、看板とか少なくてわかりにくいですよね~、未だに迷いますよ~」と雑談で言ったところ、生粋の愛知県人から、ものすごく不機嫌な声で「別に、うちらは看板なくてもわかるから」と返されたことがあるんです。
 ※この返しには本当にびっくりしました。おそらく、私が事実上東京人で、(私はそんなつもりはなかったのですが)「東京と比べている」と思われたというのもあるかもしれません。東京で、「今の渋谷駅ってホントわかりにくいわ~」というのはごく普通の会話ですので、感覚が違うとしか言いようがないです。

 そんな訳で、そもそも、愛知県人は、愛知県外から人に来てもらおうと全く思っていないんです。

 そういうこともあり、メインスポットもなかなかできませんので、観光客が少ないのです。ですので、レゴランドができたからと言って、その歴史をひっくり返すというのは本当にたいへんなことなのです。

 ということで、レゴランドは、そもそも観光客の期待できない地に作ってしまった、というのが1つめの要因です。

2 愛知県人は、1番好きなのはお金、2番目は不動産と自動車、3番目はその他目に見える誰でもわかるような財産、で、いわゆる「サービス」にはあまり興味がない。 

 また怒られそうですが、愛知県人は、平均するとですが、とにかくお金をはじめ、わかりやすい・目に見える財産が大好きです。そして、余暇、ゆとり、ふれあい、遊び心といった、利益や効能のわかりにくい項目に興味がないんです。

 一方、そもそも、レゴランドというのは、おそらく、子供の夢とか親子のふれあいとか遊び心とかそういうものを目指している世界観だと思うんですよね。ひとことで言うと、「ほんわか」という感じでしょうか。

 愛知県人はそういうレゴランドの目指すところに価値を見出さないのです。絵を見ても奇麗だなあという感覚、作者誰?という探求心というよりは、「転売できるの?」「有名な画家だったら今度ご近所さんの集まりがうちであるときに借りるわ。借りるならいくら?」というお金の方向の発想になるんです。

 このような県民性のおかげで、自動車産業が大成功し愛知県はもちろん日本全体が潤ったわけですので、私はこれをディスるつもりはありません。が、レゴランドの雰囲気とは決定的に合わないのです。真逆と言っても過言ではありません。

 そういう意味で、地元民もあまり行かないのではないかと思うのです。

3 愛知では、ある程度以上のビジネスは、世界のTOYOTAを絶対的頂点とする自動車産業(あとは中部電力、JR東海あたり)を巻き込まないとうまくいかない。

 愛知県というのは、管理教育県でありまして、上意下達的発想、家父長的、ピラミッド的発想の強い地域です。上が白といえば白で、その「白」通達が隅々まで届く、そんなイメージです。

 そして、とにもかくにも、自動車産業ありきなんです。ここが動かないと県全体が動かないのです。自動車産業の意向に沿えばやるし、沿わなければやらないのです。TOYOTAが旗を振ればやるし、振らなければやらないのです。

 したがって、何かものごとを大きく動かそうとするときは、とにもかくにもTOYOTAを抱き込まないとダメなんです。愛・地球博なんてTOYOTA抜きでは全く成り立たなかったといっても過言ではないでしょう(式典序列1位は愛知県知事ではなくてTOYOTA社長だった(笑))。

 レゴランドはそのあたりのことをきっちり押さえたのでしょうか。

 「レゴで作るレクサス展!」みたいな形でタイアップして、TOYOTA王国(もちろん下請け・孫請け・・・・も含む)にチケットとか配りまくるとかそういう努力をしたのでしょうか。

 これをやるだけで、お客さんは倍になります(収入が倍になるかどうかはともかくとして)。

 活況を呈しているという噂になれば、とにかく同調性が求められる愛知県なので、「1回ぐらい行っておかないとまずいか」という雰囲気になって、客が客を呼ぶという形になります。

 ※もし、そういうビジネスチックなタイアップを排したいという理念であれば、それはそれで個人的には立派だと思います。むしろ、そういう世界観を大事にするというのは私は好きです。ですが、それなら愛知でやってはいけません。



 心の洗濯・ふれあいといった雰囲気を楽しんでもらいたかったら、そういう雰囲気と違和感のない地、例えば、札幌、横浜(のやや外れ)、神戸、少しエンターテイメント性を高めて博多、そのあたりではないでしょうかね。

 正直なところ、リサーチが甘かった(要するに人口が多く交通至便にもかかわらずテーマパーク類が少ないという一事をもって開園を決めたのではないかと思っています)訳ですが、開園した以上はそこで頑張るしかない訳で、少し2、3辺りを考えていった方がよいと思います(1は早晩どうにかなる問題ではないので、当面、観光客需要はあきらめましょう(笑))。
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