ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

「動的平衡」の組織論

2011-12-19 22:39:36 | 日記
注:今日のは比較的真面目な日記です。

 今朝FMラジオを通勤途中に聞いていたら、福岡伸一氏登場。私は名前だけは知っていたが「分子生物学」と聞いた時点で思考停止(笑)していたため、何のことやらわからず放擲しておいた。
 今日は「動的平衡とは何か」ということの解説が5分ほどあった。以下ひげめがね要約。

・手首にはなぜ可動域があるのか?手首単体でみれば、もっと曲がっても良い。しかし、手首がもっと曲がると、ほかの部分もその特性を変えなければならない。総合的な調和の中で手首は曲がる範囲が決まっている。
・(パーソナリティが中西哲生氏のため)サッカーに例えると、誰かがミスした場合にその人のせいにするのではなく、その人に何らかの負荷(精神的にかもしれないし、前半走りすぎたのかもしれない)がかかっていたから起きたはずだ、と考えるべき。ミスは全体の調和が崩れているからおこる。調和を崩さないようにチーム全体を総合的に考える、というのが「動的平衡」の考え方である。

 なんと!それってひげめがねがずっと考えていたことであった!そういうのって言語化できるのね。。。

 ひげめがねは将棋の影響を非常に強く受けていて、すべては「将棋言語」化される。そのため、理解していただける人がいないのだが…。
 ちなみにひげの組織論は以下のとおり。

 将棋には「棒銀」という戦法があり破壊力は抜群なのだが、その代わりほかのところで戦いが起こって本丸に火がつくと、その攻めの銀が単なる遊び駒になることが多い。そのため、銀をどうするかということについて2つの考え方がある。
・時間をかけてもその銀を戦線復帰させる。
・銀を遊び駒にしたままそれをフェイク(おとり)にして、ほかの部分で戦果を上げる。
 普通に考えれば前者のとおり遊び駒を遊ばせないよう、工夫するのが良い。しかし、そこに注力しすぎると全体のバランスを崩すことがある。
 また、主力(たとえば飛車)があまりに活躍しすぎると、可動域の広すぎる手首のように、全体のバランスを崩すことがある。

 仕事の中でそれをコントロールするのが私の仕事の1つだと思っているので、同じことを考えている人が「分子生物学」の権威だということに、ある意味感動した。
 とりあえず早速『動的平衡』を入手したので、素晴らしい内容であればレビューを本ブログで書きます。もしつまらない内容だったら書きませんが(笑)。

 今回思ったことは「学問というのは意味があるのだなあ」ということ。お前は小学生か(笑)。
 学問の世の中のために役立たせるには「理論を汎用化(わかりやすく)して広める」か「理論を商品化して皆にいきわたらせる(汎用化する)」という2通りがあると思っている。後者は日本の得意な機械、電子デバイスなど目に見えるものなので私でもわかるが、前者の「理論の汎用化」でこれほど「目からうろこ」状態になることはなかった。
 自分が考えていることとぴったり同じことを言われると体中に戦慄が走る。新興宗教にはまる人の気持ちが少しわかった気がした。でも、そこに盲目的になってはいかんのだな。批判的に『動的平衡』を読みたいと思います。


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