ひげめがね日記

基本的に自虐的な日記です。自虐ネタが好きな方はお喜びいただけると思います。

赤坂ドリブンズが丸山奏子選手を指名するという暴挙

2019-07-14 21:48:15 | 麻雀
 あ、最初に書いておきますが、「暴挙」と書いたのは釣りです、すみません(笑)。
 Mリーグドラフトで赤坂ドリブンズは丸山奏子選手を指名した。詳細はこちらをクリック
 で、ひげめがねは丸山奏子という選手を全く知らない。知っているのはウヒョ助先生の↓の漫画のイメージだけ(笑)。



 知らないのにブログ書いてずびばぜん。。。
 まあ、丸山選手がドラフトで指名されたことに反響があることを見ると、ひげめがねみたいな麻雀素人(早く帰れた時だけMリーグをちょっとだけ見るくらいの人です)だけでなく、麻雀界でも無名ということであろう。という前提で話を続ける。
 このことに対し、福地誠氏は「無名選手の育成はないわ」というネガティブスタンスでnoteに書いていらっしゃった。

 確かに無名の選手を指名するのは「リスクが高すぎる」。

 逆から考えてみる。実績がある人を指名すれば…
・実績がある人は有名な人だから、ファンが増える。
・「実績がある=成績が良い人」だから、勝つ確率が高くなる。
・仮にMリーグでの成績が良くなくても、たまたまと思われる。チームも責められない

 しかし、今回、ドリブンズは「育成も重要なので指名した」旨を明確にした。もし、丸山選手が次シーズン勝てなかったら…
・ドリブンズ自体がMリーグで勝てなくなる。
・育成ができない、とのレッテルを張られる。
・チームは責められる。監督の責任問題が勃発する。
・人気がなくなる

 っつうことにならないかい?
 そもそも「育成」ってどのくらいのスパンで考えているのか?視聴者が期待するのは、「開幕までにMリーグ標準まで仕上げる」っていうことでしょ?そんなこと可能なの?

 でも、ドリブンズはそんなリスクも顧みず、無名の選手を指名したわけで、なんでなの?と思っていた。
 そしたら赤坂ドリブンズからこんなツイートが。







 ドリブンズは育成に本気なんだ!
 サマースクールがあることは知っていたが、捨て牌1段目に1時間かけるとは!
 ひげめがねなんか、そんな経験一切ないから、やっぱり体験してみたいよね。
 素人相手にもそんな情熱なのだから、丸山選手に対してなんて一体どうなるのかいな?

 ドリブンズはとても高いリスクを背負って、丸山奏子選手の育成にかけた。そういうのにこそ、ひげめがねは痺れてしまう。
 正直なところ、もう次シーズンのMリーグは丸山奏子しか見る気がしない!本当に彼女がシンデレラストーリーを歩めるのかを見届けたい!
 客観的に見て彼女が次期Mリーグで、麻雀界のスーパースターになる確率は5%くらいだろう。でも、なんか、その5%を見届けたいなあ、という気がする。残りの95%になってしまっても、見ている方は悔いがないだろうし。

 ついでに、彼女の麻雀を見て、ひげめがねの雀力が伸びるのかも楽しみだ(←それはない)。

第1打ダブ東切りは有りか無しか?福地誠氏の「麻雀論考」を読んで

2019-05-29 21:46:35 | 麻雀
 久しぶりに麻雀のことをブログに書くなあ。と思いつつ(←そもそもブログ自体を書いてないじゃん!)。

個人の視点と神の視点――福地誠の「麻雀論考」

 有料(100円)なので、あまりネタバレしないように書くが、おもしろかったのは、「第1打ダブ東切りがなぜこんなに熱い議論になるのか?」という観点。私はどちらかと言うと麻雀は門外漢なので、こういう議論が起こるのはとても楽しく感じる。
 だって、仮に将棋のプロ棋士が大悪手を指しても、もろに結果として反映されるので、そもそも手の善悪とかが「議論」になることはない。ひげめがねなんかは、むしろ最終盤で悪手指しあう泥仕合の方が好きだけどなあ。だって人間だもの。

 でも、麻雀は議論になる。それって素敵なことよね。と将棋好きのひげめがねは思う。
 だって、それって「答えがない」ということでしょ!
 そして、「答えがないのに、『自分の答えが正しい』と思っている人がとてもたくさんいる」ということだもの!

 将棋指す人に「俺は将棋が強い」と偉ぶる人はいない。対局すれば自分と比べて相手が強いか弱いか、すぐわかるから。
 でも、、麻雀打つ人に「俺はすげえ」と言う人がたくさん(←は言い過ぎか?)いるのは、いまだに麻雀に「答えがない(と思っている人がいる)から」なんだと思う。

 ひげめがねは将棋しか興味がなかったので、30代半ばで麻雀を知ったとき、「なんて自由なゲームなんだ」と感動した。牌姿を見てどんな手役を想像するかは、打ち手に委ねられているのだから。しかも勝ち、負け以外に、「おりる」という選択肢があること、2着や3着があることにも衝撃を受けた。
 でも、自由があるからと言って、運のゲームでないことも知った。みんなの勝率やラス率が平等に.250になることはなく、最高位を10期とったり(飯田正人プロ)、どんなタイトルでも決勝に絡んでくる人がいたり(例えば多井プロ)するのは決して4分の1の運のゲームでは断じてない。「絶対的な正解の打牌」は少ないにせよ、勝つためのテクニックや考え方、哲学みたいなものは必ずあるはずというのがひげめがねの認識である。

 では、「麻雀には正解がある」と仮定して、将棋の考え方を麻雀に当てはめるとどうなるか?

 将棋界は、序盤は自由で、だんだんと選択肢が狭くなり、最終盤は「答えは1とおり」になる、というのが基本かと。もちろん、羽生世代の影響(30年前)とコンピュータ将棋の影響(ここ10年)で序中盤の自由さはかなり失われつつあるけれども。
 麻雀も同じじゃないのかな?どんな手役を狙うかは、将棋でいえば「角換わりにしようか、横歩取りにしようか、振り飛車にしようか」ということ。戦法選択に優劣はない。
 もしダブ東切りが、将棋の「角頭歩」や「鬼殺し」のように、プロ同士が戦えば明らかに勝率が低い、という打ち方であれば、それは間違いと言える。でも、今の若いうち手はほとんどダブ東を第1打から切ってそれで有意な勝率差がないんでしょ。だったらそこに正解も不正解もないのでは?というのが、ひげめがねの理性的な意見。
 でも、「ダブ東」が相手に利する場合もあるのが麻雀の奥深さだし、自由さなんだと思う。
 こういう議論が起こるのは、結局いろいろな意味で麻雀が自由なゲームだからなんですよ!素晴らしい!麻雀万歳!

ちなみに3年前にこんなブログを書いていました。
将棋クラスタひげめがねが考える「福地誠氏vsIQ180真剣様」

将棋クラスタひげめがねが考える「福地誠氏vsIQ180真剣様」

2016-05-08 08:10:50 | 麻雀
 ひげめがねが麻雀のこと書くのはめったにないことですが。

 5月5日(祝日)、麻雀界では世論を二分する大きな対決があった。
 以下概要

・「IQ180真剣様」というアカウントの人がツイッター上で「俺が一番強い。天鳳(麻雀オンラインゲーム)のプレーヤー全員ぶっ潰す」的なツイートを随時発信。
・天鳳プレーヤーが皆おもしろがる。
・ところが、コンビ打ちしたとの容疑で「IQ180真剣様」アカウント停止となる。
・真剣様、なぜか逆恨み?「皆許せねえ、ぶっ潰す」とのツイート連発。
・「じゃ、リアル麻雀でかたつければいいんじゃね?」との指摘が入る
・真剣様「じゃあ行ってやるよ」ということで、福地誠氏がゲストで招かれた雀荘に5月5日に行くと宣言。
・信じないネットの人々。
・ところがまじでキタ──ヽ('∀')ノ──!! キタ。かなり鋭い、イケメン青年だった模様。
・さらに真剣様が、途中まで大量リード。
・しかし、最後は将棋名人戦第2局くらいの大逆転!!オーラス倍満あがりで、福地氏勝利!
・あー、おもしろかった。

 ひげめがねは、金曜朝の出勤する直前にtogetterを読んで、「なんじゃこのおもしろい対決はーーーー!!!麻雀放浪記じゃねーかーーーーー!」と思って、1日仕事が手につかなかった(←仕事のできない言い訳)。

 ところが、「くそつまらない」「意味ない」との意見も半数くらいあるとのこと。
 へー、こんなおもしろい出来事なのに、麻雀打つ人にはつまらないんだねえー。「博打はいかんでしょ」「素人巻きこんじゃいかんでしょ」「大人げない」みたいな意見だったら理解できるけど。
 そこで、「なんでつまらないのか」を将棋観戦的視点で考えてみました。

1.将棋には真剣師がいなくなったので、基本的にこんなことはあり得ない。
 小池重明見ればわかるけど、真剣師は有名になったら商売あがったりなんだよね。絶対負ける相手に人は金賭けないから。
 それから「真剣する」なんてネット上に書いたら「公益社団法人 日本将棋連盟」が全力で阻止するかも(笑)。

2.強い人は「おれは強い」とか書かない。書く必要がない。
 将棋指しが「おれは羽生・渡辺に負けねえ」とかつぶやいても、完全シカトでしょ。「じゃあまず24でR2500超えてみましょうね」とか「何はともあれアマ名人になってみましょう」とか将棋クラスタは思うだけだよね。
 将棋指す人でプロレスみたいに挑発する人がいないのは、運の要素が非常に少ないから。実際には運の要素が全くないわけではないけれども、「それも実力」とあきらめる風土が将棋指す人にも見る人にもある。
 そして、実際勝負する場がしっかりあることも大きなポイント。
 雄たけびをあげる前にまず勝ちましょう、ということですね。

3.将棋界には「観戦する」文化がある。
 GWに買った福地先生編の本の中に「麻雀は観戦しても強くなりません。打ちまくりましょう」的な解説があり、びっくらこきました。
 将棋では「棋譜並べ」が核となる勉強法の1つ。「いい将棋を見ると香1枚強くなる」くらいの感覚ですよね。
 他人の麻雀をほめたり、見て強くなったり、という文化は一部の人だけのものになっているということでしょうか?

4.「リアル将棋」と「ネット将棋」は同じもの。
 「リアル将棋」「ネット将棋」に違いはない。郷田先生のようにPC持ってない人でもネット将棋で優勝できる(羽生先生みたいなクリックミスは除く(笑))。

 裏返すとこういうことか?
・麻雀界では「麻雀はギャンブルか競技(ゲーム)か」という結論が出ない。共通認識がない。
・観戦する文化がそんなにないので、強い弱いの判断する場が非常に少ない。最近はそれでもニコ生等での見る文化は増えてきたが、その文化が将棋ほど評価されていない。
・それ以前に、麻雀において「強い」とはどういうことなのか、定義がない。真剣様も「強そう」とは思うが、それがどのくらい強いのか?(将棋で言うところのアマ初段なのか五段なのか?はたまたプロレベルなのか?)は神秘のベールに包まれている。そして、短期では強さが明示されないからこそ、ギャンブルの対象となりうる。
・天鳳などが「強さ」の目安を示す指標となりうるが、「リアル麻雀」と「ネット麻雀」は違う、というのが麻雀界の基本的共通認識。なので、リアル麻雀強者とは比較のしようがない。
・天鳳が強くても、名誉以外何もない(という認識でいいですか?)。生計を成り立たせられないので、少なくとも将棋でいうところの「プロ」になりえない。

 つまり、麻雀界は未開の地を開拓しているところ。だから、西部劇みたいに「得体の知れない強い人」が世の中にわんさかいて、こんなおもしろい状況が生まれるのかもしれない。
 麻雀な人々は、そういう状況に慣れているので、今回の件も「普通でしょ」と思われるのかと。
 将棋界には「得体の知れない強い人」は30年くらい前にいなくなってしまったので、今回の対決、ひげめがねはとてもおもしろかったなあ。
 ひげめがねはこーゆー真剣勝負を見るのは大好きなので、次はぜひ、金をかけずにお願いします!!