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「忍者龍剣伝III ~黄泉の方舟~」 レビュー (ファミコンソフト)

2011-11-07 20:48:49 | ファミコンレビュー
サイドビュー横スクロールアクション
忍者龍剣伝シリーズ3作品目
テクモから発売
1991年6月21日発売
「ゲームセンターCX ~有野の挑戦~」プレイソフト#243
 (太平洋のフェリー内での特別編)

特徴
ムービーシーンは他のファミコンゲーと一線画しカッコイイ!

プレイ時声のようなものを発する。
刀を振るう時は「ファ!」
忍術使用時は「トゥ!」
被ダメージ時に「ウッ!」

前作の分身は廃止されている。
刀のアイテムがあり取ると攻撃範囲が向上する。

操作方法

左右キー:移動
下キー:しゃがむ
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:剣での攻撃

上+Bボタン:忍術(ポイントを消費)


壁に張り付くと上下に移動可能 (この時、剣での攻撃不可)
棒に取り付く事が出来て左右に移動可能。(この時、剣での攻撃不可)



後、システム的にはパスワードが追加。


お話としては、「I」の半年後で「II」の半年前。
時系列的にはⅠ→III→IIとなる。
「アイリーン」が「リュウ」によって殺されたという事になっていて
追われる事になる「リュウ」
「リュウ」自身には身に覚えがない。
「リュウ」自身はその真相を明らかにするために
「リュウ」は彼女が調査していた施設に赴く。
そこから始まる巨大な陰謀とはいかに!?

点数は85点

良い点
・ムービーシーン
・難易度の低下

悪い点
・リュウの声がウザイ

良い点の解説
・ムービーシーン
忍者龍剣伝の最大の魅力と言えるだろうファミコンにしては素晴らしいムービー。
それが回を重ねるごとによりムービーシーンは良くなっている。
それに「アイリーン」がシリーズ毎に綺麗になっていくな…(笑)

・難易度の低下
これはある人にとっては悪い点なのかもしれないが軽くゲームをするのが好きな自分に
とっては丁度いい。
1や2は「やるぞ!」腰を据えてやらなければならないもんな。
ハチマキしてやるぐらいの感じ。それがちとツライ。
剣の攻撃範囲が増えるので非常に当てやすく爽快。
(Ⅲに慣れすぎるとⅠとⅡがツライ)
パスワードも追加されているので非常にプレイしやすい。
まぁ、これは高難易度が好きな人には

「ヌルゲー過ぎ」
「Ⅰぐらいの過酷さがあってこそ『忍者龍剣伝』だ。
こんなのは『忍者龍剣伝』じゃない!」

って言う人もいるだろうが

悪い点
・リュウの声がウザイ
剣を振るうときに「ファ!」というのがね。連続で出すと鬱陶しい。



2であった。分身は廃止。自分としてはそっちの方がいいと思う。
攻撃するタイミングが同じだと非常に混乱する。

ゲームとしては遊びやすい。
パスワードがあるし、攻撃範囲も大きくなるし
ウザい敵は相変わらずいるが…

「ゲームセンターCX」で「有野課長」が「I」「II」にトライしていたから
本作もファミコン最終作品としてプレイしても良いような気がするんだがな…
(って2017年に放送された#243で待望の挑戦となりました)


PS)本作発売の5か月後1991年11月21日にOVAが出ている。
 時系列的にはファミコン版の最後に当たる「II」の後。


ここからがネタバレ



















ちなみに今回のラスボスの仕様を説明しておく。

1は敗北すると6-1(6-4からがボス戦)最初から始まる。
2は敗北すると7-2(7-3からがボス戦)最初から始まる。
3は敗北すると7-3D(7-4からがボス戦)最初から始まる。
 (ゲームオーバーになると7ー3A最初)
7ー3Dはその次のマップがラスボスなので直前と言っていいだろう。

後、その場にとどまって敵を倒しているとその敵が無限に出てくる仕様はなくなってい
たりと、ほかのゲームに合わせたという感じではある。
ラスボスの仕様のひどさから忍者龍剣伝Ⅰを際立たせていたけどね。

さて、ストーリーをまとめてみるか?



1面、クリア時、研究所を調べている「リュウ」に対して何者かが背後に現れる。

リュウ「ここはただの研究所ではない…」
??「リュウ君だね」
リュウ「誰だ!!」

??「怪しい物ではない。
 君に頼みたい事がある。
 キャッスルロックの要塞へ向かってくれ。
 そこへ行くには奴の作った沢山の障害を越えねばならん
 しかし、君ならば行けるはずだ」

無茶苦茶言ってくれるよな…
まともに突っ込むのなら
名も名乗らず、頼みごとをし、その上、場所、目的など一切教えてくれない。
ってかもうリュウが行く気になっているってどういう事やねん!
当然リュウも困惑する。

リュウ「奴とは誰なんだ?!
 キャッスルロックの要塞だと?!」

??「今は詳しく話している時間がない。
 そこに行けば、アイリーンの事が分かるだろう。
 急いでくれ、リュウくん!!」

2面『キャッスルロック ディフェンス・ライン』をクリアすると
『フォスター』が映像を送って来る。
『フォスター』とは『忍者龍剣伝』に出て来る邪鬼王討伐を依頼する人物であるが
最終的に「アイリーン」に

「リュウを殺せ」

と、命令するがそれを聞いた『リュウ』がいずれお前を倒すと言っている。

3面クリアすると
『アイリーン』を殺したというコピーの「リュウ」現れる。
剣を交えた時、リュウは膝をついてしまう。
『コピーリュウ』は

「まだお前を消す訳にはいかん。『フォスター』様のご命令でな」

と、『フォスター』と関係があると言ってくる。

4面クリアすると背後から忍び寄るあいつ…

??「来てくれると信じていたよ。リュウくん」
リュウ「お前はあの時の!」
??「私はクランシィ。フォスターと共に『バイオ・ハザード』計画を
 共同で研究していた。
 だが、私はもう彼には着いていけない。
 彼は極秘のうちにバイオノイドと呼ばれる怪物を作り出していたのだ!」

リュウ「…バイオノイドとは!?」
クランシィ「…邪神が死んだ時、次元のほころびが生じた。
 そこから尽きる事のない生命エネルギーが流れ出している
 キャッスルロックにある遺跡がそのエネルギーの湧き出している場所なのだ。
 フォスターはそこに要塞を作り、生命エネルギーの研究を行っている。
 バイオノイドとはそのエネルギーを人体に取り込んで超人間となった者達の事だ」

リュウ「そのバイオノイドがアイリーンを!!」
クランシィ「…残念ながらそうらしい。
 バイオノイドとそれを操るフォスターの仕業だ。
 だが、私にはどうする事も出来ん。
 リュウくん、彼を止めてくれ!!」

5面ボス戦手前

フォスターの基にたどり着く『リュウ』

フォスター「よく来たなリュウくん。
 …残念だ。君kを始末せねばならんとは。
 君の龍一族としての強靭な体に生命エネルギーを吹き込めば
 素晴らしいバイオノイドになったものを…
 君の亡骸より龍の一族の秘密を引きずり出し、
 新たなるバイオノイドを作り出してやる!」
 やれッ!」

背後に立つ『コピーリュウ』
そこへ

??「そこまでよ。フォスター」

現れたのは『アイリーン』だった。

アイリーン「この計画については、アーミーと共にすっかり
 調べさせてもらったわ。悪あがきはやめる事ね」

『コピーリュウ』は巨大化する。

コピーリュウ「馬鹿な奴だ。
 わざわざ殺されにきおったか!!
 オリジナルもろとも血祭りにあげてやる!!」

アイリーンはマシンガンを撃つが『コピーリュウ』には通用しない。

リュウ「下がっていろ、アイリーン!!俺に任せろ!!」

ボス戦で『コピーリュウ』に勝利。

リュウ「これまでだな…フォスター」

地震と共に不気味に笑う男
それは『クランシィ』だった。

クランシィ「フフフ…」
リュウ「クランシィさん?!」
クランシィ「ご苦労だったな、リュウくん。そしてアイリーン」
リュウ「何?!」
フォスター「裏切るつもりか、クランシィ!!」
クランシィ「フ…何とでも言うが良い。この遺跡は誰にも渡さぬ」
リュウ「この遺跡を取り戻すために俺達を利用したのか!!」
クランシィ「はッはッはッ。その通りだ。礼を言うよ」

揺れが酷くなる。

クランシィ「さあ、君達ともお別れだ。
 生命エネルギーへつながる亜空間が開き始めた。
 私は亜空間へゆく。
 生命エネルギーは我がものとなるのだ。
 この遺跡の秘密と共にな
 さらばだ!」

フォスター「待てッ!クランシィ!!
 うッ!うわあァァあアアァァァァァ!!」

亜空間に消える『クランシィ』を追おうとした『フォスター』は
亜空間に引き裂かれてしまった。

リュウはクランシィを追う。アイリーンには逃げろという
アイリーンは私も行くというがリュウはダメだという。
リュウは亜空間に入るエネルギーを探すという。

リュウ「生きて帰って来るよ。必ず…」

と、言い残し…

6面ボス前

背後に現れる敵
??「ようやく来たかオリジナル」
それは生きていた「コピーリュウ」だった。

コピーリュウ「ふ…一度は力尽き倒れた。
 しかし、俺はこのエネルギーにより新しい生命体として生まれ変わったのだ。
 みろ!この素晴らしい体を!!
 俺が貴様以上の存在になった事を証明してやる。
 貴様を殺す事によってな!!』

『コピーリュウ』を倒すと

顔色が悪いクランシィが現れる
クランシィ「やはり来たか。リュウハヤブサ」
リュウ「クランシィ!」
クランシィ「よくこの亜空間を潜り抜けたな。
 誉めてやろう。だが、一足い遅かったようだ。
 私は既に生命エネルギーを手に入れてしまったよ。
 この遺跡を目覚めさせるためにな。
 分かるかね?この遺跡をの本当の姿が。
 我々はその中にいるのだよ!!
 次元戦艦の中に!!」
リュウ「何だと!?」
クランシィ「地球が生まれるときその礎となり
 そして生命をもたらした超次元の遺跡だ!!
 時は来た!!その目で見るが良い!!」

次元戦艦は光弾を放つ。
すると一面が光に包まれた。

クランシィ「分かっただろう!
 次元戦艦の力が!!

 今新しい時代が始まる。
 しかし君とはここでお別れだ」

するとリュウの足元の床が抜け、リュウは落ちてしまう。

落とされた物の戦艦の外部に出ただけで放り出されたわけではなかった。
リュウはクランシィの元へ戻る。

すると背後にいる巨大な生物

??「クククククク…」
リュウ「貴様!?クランシィか!?」

もはや、元の姿とは似ても似つかぬ化け物になっていた。

クランシィ「そうだ。見ろ。この超生命の宿った体を!」

クランシィ「良く聞け、リュウ。私はこの地球を人間どもから守りたいのだ。
 ひ弱でいやらしく争いを好む人間など滅びるべきだと思わんかね」

(ひ弱でいやらしい人間ですんません)

クランシィ「リュウ、私の仲間になれ。
 君の値乱打理想の人間ならばこの船に乗せてやる」
 そして生まれ変わった地球で新しい歴史を作り出すのだ!」
リュウ「…ありがたく聞かせていただいた。
 おかげで更に怒りがこみあげて来たぜ!!
 どう理由を突けようと、貴様のやっていることは
 破壊と殺りくにすぎん!!
 滅びるのは貴様の方だ!!この次元戦艦とともに!!」

1度目を倒すと実体を表すクランシィ。
醜いエイリアンのようである。

リュウ「それが実体か!貴様に似合いの姿だぜ!
 覚悟しろ、クランシィ!!」

2度目を倒す

リュウ「やった!」

と開催に湧こうとしたところでまだクランシィは襲ってくる。

3度目を倒す。リュウは亜空間から抜け出す。
次元戦艦は地に落ちて爆発。遺跡も崩壊した。

相変わらず崖上の『リュウ』と『アイリーン』
リュウ「クランシィとフォスターの野望の最期だ」
アイリーン「どうして人は野望を抱き、傷つき倒れるまで
 その望みを捨てられないのかしら」
リュウ「人は望みを求めてやまない物なのだろう。
 しかしこの地球、この世界、ここに存在するすべての物は、
 誰かのための物ではないんだ。
 そして、人間はその望みの為に滅んでしまうほど
 愚かではないはずさ。
 君と再びこうしていられることを、この世界のあらゆるものに感謝するよ
 それこそがボクの唯一つだけの願いなのだから
 さあ新しい今日が始まる」

朝日が現れてエンディングという流れである。





それと、Ⅰでもやっていたけど穴を落としたぐらいで「リュウ」を殺せたと安心するなよ。
何回やるねん。



しっかし森や山などにそびえる敵本拠地。
それを崖から見るリュウ。
絵的にはカッコイイけど毎度毎度目立つところに相手の本拠地あるよな(笑)

考えればわかるのだからネタバレでもなんでもないのだが
冒頭で「アイリーン」が「リュウ(コピー)」に追われて崖から海に転落するが
IIIの半年後のIIで「アイリーン」が出てきている時点で死んでないことが確定なんだが…

まぁ、創作物で水に落下した場合の死亡率って限りなく低いよな(笑)
実際はある程度の高さから落ちると水面という事があまり意味が無くなるそうなので
あまりの高所からの飛び込みはやめましょう。

バイオノイドさんは見せたがりだな。

「見ろ!」

って…
『コピーリュウ』と言い『クランシィ』と言い…
全裸の癖に(笑)

にしても、次元戦艦の威力を示してから床を抜いて落とそうとする姿は
どこぞのラピュタ王を思い出したよ(笑)

そうそう。
『リュウ』はあんま忍者に向いてないんじゃないかって思うわ。
事ある毎に背後取られ過ぎ…
寧ろ敵の方が忍者に向いているというべきか…

いや、わざと背後を見せる事によって相手がこちらの背を見て油断するのを誘っている…



という事にしておこう。







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