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「燃える!お兄さん」 レビュー (ファミコン)

2013-10-18 19:00:37 | ファミコンレビュー
週刊少年ジャンプに連載していた「佐藤 正」原作のギャグ漫画のゲーム
サイドビュー横スクロールアクション+ミニゲーム多数
発売は東宝
開発はアドバンスコミュニケーション
1989年月8日発売

あらすじ
漫画の話ではなく
主人公の父(国宝 憲吉)が娘(国宝 雪子)を丁半博打の景品として出しそれに負けてしまい
ドラ・ゴンというドラゴンに捕まり主人公であるお兄さん(国宝 憲一)が仲間たちを引き連れ
雪子を助け出すというお話。

ゲームの特徴としては
アクションで、吹き出しで攻撃出来る。
敵を倒す事で
「あうっ」「ギュー!」「ダン!」「ドン!」「マモレ!」
の5種類が飛び出すのでそれを取ることでストック出来て、それを使うことが出来る。
次にミニゲームが多い。
ただ、点数アップというだけであり、別にハイスコアを狙うようなゲームでもないので大切でもないんだよなぁ…



点数は30点

良い点
・ギャグ要素多し

悪い点
・吹き出しのストック数が分からない
・ミニゲームがつまらない。
・眩しいぐらいの青背景


良い点の解説
・ギャグ要素多し
元々、ギャグマンガらしいのでそういうった描写がなかなかいい
但し8割ぐらいは滑っているが…
個人的にはラスボス戦が好きだわ。

悪い点の解説
・吹き出しのストック数が分からない。
吹き出しを選択することが出来るのだがその数は表示されず
使っているとそのうち切れる事が多々発生する。


・ミニゲームがつまらない。
「車を使って直線の道を走り星取る」とか「スペースインベーダーもどき」とかどれもこれも面白くない。
その中の「すき焼き」対決と言うのを取り上げておこう。

プレイヤーと相手がいて
すき焼き鍋に肉かネギが置かれる。
肉を取ると1点、ネギを取ると-1点。
反射神経の勝負であるが肉が置かれる割合が大きいので
ボタン連打していれば勝てるという状態である。

・眩しいぐらいの青背景
なんだかよくわからないけど青背景多用するんだよね。
それがゲームの空々しさを加速させるんだけど…
1989年発売のソフトにしては首をかしげざるを得ない。


ミニゲームがダメなら、アクションの方はどうなのかと言えば
ダッシュはなく通常攻撃の射程は短く、敵をなぎ倒しながらサクサク進むというような爽快感をまるで得られないのは残念。
それ以上、自分から言うことはない。
何たってクリアしてエンディングを見ても何の高揚感も得られなかった。
そんなゲームはなかなかない。

自分は昔、「燃える!お兄さん」のアニメを少し見ていた気がする。マンガは一切読んでいない。
ただ、アニメの印象も殆ど記憶にはない…

で、wikiを読んでみたら凄まじいと思ったわ。
主人公のせいで半身不随になるキャラが出てくるとか…
差別的発言で掲載号が回収騒ぎとなったとか…
でも別にわざわざ単行本を手にとって確かめたいとは思わないんだよな。うん。

ここからネタバレ



















オープニングが何とも腹立たしい。

丁半をやらされるのだが勝つとストーリーが進まないとして「ゲームオーバー」なのである。
だから態と負けなければならないのだが丁半博打は当然、運ゲーなので数回連勝してしまう事もありうる。
それに対して

「もちろん勝ったのはゲーマーのキミが悪いのであって東宝は悪くないのだ」

などと言い出す始末。
そんな事をやりながらゲーム中CMをやりだす。

「漫画は集英社。映画とテレビとそれからファミコンは東宝。よろしくな」

東宝のファミコンで良ゲーってあったっけ?俺は知らない。例えばタッチ(開発はコンパイル)なんかあるけどさ(苦笑)
ラスボスのドラクエ3を模したコマンドバトルは好きだが…

1面スタート時に「わからないのだ」
5面スタート時に「ふざけんじゃねー!」

という文字が表示される。
メッセージなのかなんなのか分からないがプレイヤーの心情がコレに当たるんだろうなぁ…

取り敢えず髭人はこのゲームをプレイして「燃える!お兄さん」ではなく「萎える!オッサン」になったってトコかねぇ…

最後に…
「もちろん勝ったのは(こんな見るからにクソゲーだということを分かっていて買った)ゲーマーのキミが悪いのであって東宝は悪くないのだ」

そして、最も悪いのはこんなのを開発した「アドバンスコミュニケーション」だろう。


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