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「オリュンポスの戦い」 レビュー (ファミコン)

2013-11-29 19:00:18 | ファミコンレビュー
サイドビュー横スクロールアクションRPG
1988年3月28日発売
イマジニアから発売
正式名称は「愛の伝説 オリュンポスの戦い」とのこと

お話としては…
はるか昔、人と神々が共に暮らしていた頃
人が住む「アルカディア」という地で
逞しい「オルフェウス」とその地で最も美しい「ヘレネ」が永遠の愛を誓い合っていた。
ところがへ「ヘレネ」は毒蛇の牙に噛まれ死んでしまったのだ。
「オルフェウス」は「ヘレネ」を失った悲しみ、三日三晩嘆き悲しんだ・
そこへ愛の女神「アフロディーテ」の声が聞こえてきた。

「ヘレネは死んだわけではない。『黄泉の国、タルタロス』の神『ハデス』がヘレネを后とするため命を奪い去ったのだと。もし『ヘレネ』を助け出したいのなら3人の『ニンフ』を探しなさい。ニンフ達は『タルタロス』のみちしるべとなりあなたが来るのを待っている。ヘレネの愛が誠ならヘレネを救い出すのです」


という訳で主人公が立ち上がるというわけだ。
で、このゲームまず、スタートすると主人公とヒロインの名前を入力できる。
共に濁点、半濁点含めて4文字。

ん?主人公は「オルフェウス」だよな?ヒロインはOKでも主人公ダメじゃん。
しかも、「おわる」ボタンを押してもデフォルトがない。
「オルフェウス」さんって…一体…



点数は40点

良い点
・特になし

悪い点
・後半のライフ回復
・一部敵に攻撃を当てにくい。
・被ダメージ時のノックバックによる転落


悪い点の解説
・後半のライフ回復
HP回復は、「敵を倒すことで得られる葉っぱ」「泉に行く」「泉から水瓶に汲んだ水を使う」の3種である。
後者2つは特定の場所にある泉にいかなければならなず、どの場所でもある訳ではない。
では敵を倒して葉っぱを得るしかないが、この葉っぱ。回復するメモリが「1」なのだ。
序盤のライフ「10」だから良いが後半「30」を超える。敵のダメージも増えてくるので「1」しか増えないとなると
全快させるにはかなりの敵を倒すという作業を行わなければならないのが難。
滅多にでないが大きな葉っぱで「5」回復とかライフ回復を数倍化させるアイテムだとか欲しかった所だ。

・攻撃を当てにくい。
通常攻撃の範囲が非常に狭い。等身や所持している武器から考えると違和感はないのだがゲームとしては厳しい。
一応、主人公、連続して武器を振るうことができるが、一瞬、武器を振りかぶる動作がある。
かなり素早く突進してくるような敵には連射していても
攻撃範囲の狭さと、振りかぶりの動作によって当たることが多々あるのは非常にもどかしい。
攻撃範囲の狭さもさることながら敵の中ボスクラスの当たり判定もまた小さいのだ。
中ボスクラスは頭部が弱点の敵が多く、小ジャンプ最高地点からの攻撃は当たらない。
小ジャンプして軽く落下し始めたところに当たり判定があるのだ。物凄く当てずらい!

それに、こちらのしゃがみですら当たらない背の低い敵も出てくる。
何といってもこのゲームで初遭遇する「スライム」がそれに該当する。
では、「スライム」を倒すことはできないのか?
出来る。スライムは時折ジャンプするのでその瞬間に攻撃を当てれば倒すことができる。
でも、最初の敵に苛立たせられるゲームってどうなの?


・被ダメージ時のノックバックによる転落
ラストステージなど、狭い足場でピョンピョン飛ぶようなところが多いのだが
上記の攻撃に当てずらさもあって

「てめぇ!攻撃、当たってんだろ!」

と、攻撃が外れ、逆に敵からの体当たりに当たって、ノックバックで転落して死亡。
なんて事態は頻発する。このゲームのコウモリのうざさは異常である。
横軸で接近しないと体当たりを仕掛けてこない仕様なのに、後半は足場の向こう側にいる。
ジャンプした所に奴は体当たりを仕掛けてくる。反撃をしようとするも当たらない。
普段は天井にへばりついているがその場所に攻撃を与えられる有効な武器や技などはない。
何度となく谷ぞこに突き落とされるこの状況に発狂しそうになった。

コウモリがウザイゲームで思い出したが「大魔司教 ガリウス」ってのもあったな。
こっちもサイドビューアクションRPGである。
ただ、後半で、「パラソル」という画面上のコウモリ消滅のアイテムがあり、それを取ると一気に解決してしまう。
しかし、そんな厄介な敵を倒すのが楽になるアイテムなどこの「オリュンポスの戦い」にはない…(涙)

コレと言って優れている点がないんだよなぁ…
敵を倒す爽快感はないし、攻撃が派手って訳でもないし…
当たり判定は小さくて敵を倒すのに四苦八苦するが、操作性は悪くないって所かな?
それが良い点とは言えん。う~ん…


メモ推奨ゲーム
町の人々から色々と話がある。

「○○の地下に××があるよ」

など、「地下」つまり穴に落下しなければならない場所などもあるので町の人の情報はメモっておいたほうがいい。

にしてもサイドビューのアクションRPG、等身、動きなどの要素など
「リンクの冒険」に酷似しているんだよな。
(リンクの冒険「1987年1月14日」、オリュンポス「1988年3月28日」)
後、そうそう。パッケージ。
箱絵だと確かこのドラゴンの下にドラゴンに相対しているためこちらに背中を向けた主人公がいたはず。
「ドラゴンクエスト」みたいなものか?(1986年5月27日)

って事でファミコンで「リンクの冒険(ディスクシステム)」っぽいゲームをやりたい人はこっちで代用するのはいかがだろうか?(アホか…)

PS)神様に会うときのイントロで

「ティロリ~♪ 鼻から牛乳~♪」

って何故か言いたくなる…


ここからがネタバレ




















とあるアイテムがないとバリアが解除しない場所があるんだけど
バリアに背を向けて攻撃を受けることでノックバックしてその無敵時間中にバリアをすり抜けることが出来るんだよな。
それで、敵を倒すことでキャラが話すのだがちとおかしくなる(笑)。
アイテムが足りないために結局、そのままプレイすることはできず、正規の道筋をたどらなければならないんだけどね。

そうそう。ラスボス戦の演出は非常に凝っている。
ラスボス戦は橋の上(?)で戦うことになるのだが魔法の帽子をかぶっているそうで、姿が見えない。
だが、「ムーンクリスタル」を使うことでラスボスが水面に影となって現れるのだ。
そこを殴っていく。評価に値する。
ただ、ラスボス自体はさほど強くない。
しゃがみ攻撃からのジャンプ攻撃を繰り返していればラスボスから突っ込んできてダメージを与えられる。
ノーダメージで勝つのは難しいが、ある程度HPを確保して挑めば勝てない相手ではない。
このゲームのキツイのはノックバックによる穴への転落!!


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