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「スペランカー」 レビュー (ファミコン)

2017-03-03 21:00:35 | ファミコンレビュー
アメリカの『マイクロ・グラフィック・イメージ社』の『ティム・マーティン』
によって『ATARI-8bitプラットホーム』で発売したソフト

サイドビュー横スクロールアクション
開発はアイレム&トーセ
発売はアイレム
1985年12月7日発売

特徴

弱い!!

残機制でライフはない。
ステージ中にある鍵を取り扉を開け最深部のピラミッドにたどり着く事が目的となる。

左右キー:移動
上下キー:ツルでの移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:銃(幽霊にのみ有効)
上+Bボタン:閃光弾(弾使用)
下+Bボタン:爆弾(弾使用))

体の小さい主人公だが体1つ分の高さから落ちると死ぬ。
(正確には身長16ドットで死ぬ判定が14ドットとの事)
その為、下り坂で下り方向にジャンプしても死ぬ。

他の死因もたくさんある。
爆弾の爆発から近すぎても死ぬ。(画面がフラッシュするので爆風などは描かれない)
幽霊を倒してその消えかけの欠片に当たっても死ぬ。
コウモリが撒き散らす糞でも死ぬ。
地面から吹き上げる噴煙に当たっても死ぬ。
天井から噴き出すガスに触れても死ぬ。
コウモリを倒したときに生じる光みたいのに触れても死ぬ。
エネルギーが尽きても死ぬ。

どんだけ死ねば気が済むねん!スペランカァァァァ!!

ってな所であるが主人公がどれだけ弱いか理解し
不用意な事をしない(主にジャンプ)というプレイを心がければ死ぬケースはグッと減る。

だから、意味もなくゲームでピョンピョンとジャンプを繰り返すような人はこのゲームには向かない。


点数は60点

良い点
・バランス

悪い点
・特になし

良い点の解説
・バランス

虚弱体質のスペランカーであるが
ステージの構成など練られているので理不尽に死ぬってケースは少ない。
大抵、余計な事をして死ぬか凡ミスするかのどちらかだからであり
ハッキリ言えばプレイヤーのせいと言っても過言ではない。



まず、主人公の虚弱っぷりを体に叩き込む。
これがこのゲームを楽しむ第一歩である。
ここで

「主人公弱すぎ!クソゲーだわ!」

と言って、投げてしまうようではこのゲームの真価を味わう事が出来ない。
「スルメゲー」なんて言葉が適切だろうか?

そうそう。
「洞窟探検家」を意味する英単語の内、
「caver」は「きちんと準備して行く本格派の人」、
「spelunker」は「大した装備も無しにホイホイ軽はずみに潜って行くような人」

だから、「スーパーピットフォール」の主人公も割と『スペランカー』に分類されるんじゃなかろうか?
ただ、「スーパーピットフォール」はゲームバランスについて考える事は完全に放棄されており
仕様や敵の配置など…ただの思い付きで作られたとしか思えないような出来なので
「スぺランカー」と比較する事ですら烏滸がましいと言えるゲームである。


「スペランカー」に関しては調べていると色々と話があり
例えばこの職のアイレム作品にみられる発光ダイオードが取り付けられている。



↑:真っ暗な中で撮りました。



↑:真っ暗な中、携帯のライトを使用し撮影

それは製作側が

「電源が入っているのにカセットを抜いてしまうことがよくあったので、LEDでそれが分かるようにした」

との事である。

日本で本作大ヒットし『ティム・マーティン』はアイレムからの
ライセンス料によって『マイクロ・グラフィック・イメージ社』の負債を返済できたという。

このゲームこそが最深部の秘宝と言っても過言ではないようだ。
後に

PS)ゲームを起動した直後の音がゲーム時の軽快な音とは違って何か不気味(笑)

PS2)2009年ぐらいから「スペランカー」は再注目されている。

 「みんなでスペランカー」(PS3ダウンロート専用)2009年3月配信
 コミック誌で「スペランカー」のアンソロジーコミックが
 2009年10月号~翌年3月号に連載し(単行本発売は2010年2月発売)
 「スペランカー先生 フラッシュアニメDVD」2011年3月発売
 「スペランカーコレクション」(PS3ダウンロート専用)2013年1月配信
 ノベライズ版の「スペランカー」が2013年10月発売
 「みんなでスペランカーZ」(PS4ダウンロード専用)2015年3月 配信

 そして、2017年4月20日、NintendoSwitchで
 「みんなでワイワイ!スペランカー」がパッケージ版&ダウンロード版が
 発売予定となっている。

 再注目されシリーズが続けられるというのは稀なソフトと言えるだろう。
 後は「燃えプロ」ぐらいか?


ネタバレはなし


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