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「獣王記」 レビュー (ファミコン)

2015-04-03 21:00:24 | ファミコンレビュー
強制スクロールの横スクロールアクション(強制スクロールしない場面もあり)
「セガ」が開発した同名アーケード版の委嘱作品
「アスミック」から発売
1990年7月20日発売

あらすじ
ファミコン版のあらすじがねぇ…
獣王記のwikiはあるもののあらすじは載ってない。
どこかのサイトのアーケード版のあらすじを…

「魔神ゴーム=ハマーにさらわれてしまった神の娘、
『アテーナー』を獣戦士が救い出す」

というもの

特徴として
白い双頭の狼(アルビノ)を倒す事でスピリットボールが現れ
それを取ることで見た目からしてもパワーアップしていき
3つ目を取ると獣人に変身する。

「ウェアウルフ」「ウェアドラゴン」「ウェアベア」「ウェアタイガー」
「ウェアライオン」「ウェアシャーク」「ウェアフェニックス」「ゴールドウェアウルフ」

の8種。
ステージ毎に変身できる獣人は固定である。

良い点
・フリープレイ、ステージセレクトが簡単

悪い点
・操作性
・単調
・変身シーンがない

点数は30点

良い点の解説
・下ボタンを押しながらリセットを押す事でフリープレイが可能。(本来はコンテニュー3回まで)
そのフリープレイ状態でセレクトボタンを押す毎にステージセレクトが出来る。
1面なら何も押さず、2面なら1回だけ…つまり、プレイしたい面から1回引いたセレクトの押す数というわけである。

悪い点の解説
・操作性
歩きはまずそれほど速くなくAボタンがパンチ、Bボタンがキック。
上ボタンがジャンプで、2回押す事で大ジャンプが可能。
ただジャンプ力は固定であまり素早くなく、人形態のパンチキックは射程が短すぎだし
獣人形態の飛び道具は硬直がキツイ。
敵をかいくぐるようなアクションは出来ない。

・単調
ステージは獣人になるとすぐにボス戦となるのだが
そのステージ、敵の容姿は異なる物の似たような動作の敵が多く
背景は異なるが地形は似通っていて、仕掛けもなく非常に単調
ボス戦もパターンを見切ったらそれをずっと続けていくだけで変化に乏しい。

・変身シーンがない
アーケード版は昔ちょろっと見たことがあって
場が切り替わり炎の背景があり、そこから顔がアップの男が獣人に変身する。
凄い鮮烈で髭人はアーケード版を全くプレイしたこともなく、
誰かがプレイしていたのを背後を見ていただけだったというのに印象に残った程だ。
このゲームではない。ファミコンのスペック上、無理というのはわかるが寂しい事この上ない。
何らか、ファミコンで出来るような一工夫が欲しかった所だ…


そこそこのステージ数があって初見でのボス戦に対応できず早めに死ぬのでコンテニューを多用するのだが
すぐに通常の3回を使い切ってしまったのでフリープレイでクリアした。
似通ったステージばかりで作業的な感じがして頑張ってプレイしようという意欲は起きなかったんだよな…
実際、熱いという場面がなかったし…


個人的に特筆すべきはパッケージ。



獣人達が容姿は違えど、大口開けて握りこぶしが8匹中4匹(サメはどうしようもないけど)
正面の先頭の奴ウェアウルフなんだろうけど左のウェアライオンとはたてがみの有無だけじゃないのか?
ここまで一緒なのが並んでいるともうじわじわ来るんだが…
絵が上手くない人がアニメや漫画などの資料を元にして獣人たちを描いたって感じが染み出ている。
アスミックの苦境が伺える。まともな絵師はいなかったのだろうか?
言っては悪いけど子供だましにすらならない。

こういう絵になるぐらいならデカデカと

「獣王記」

ってした方がまだマシだったんじゃないだろうか?

それにしても
アーケード版の変身シーンが印象的だったからか、TwitterなどのSNSで
変身シーンの炎と、キャラ画像を付け加えたいわばコラ画像をアイコンとして使っている人が少しいるのを見かけた。
その分、このゲームにはなくてガッカリした人は多かろう…
他に変身過程が頑張ったファミコンゲームつったら…
魔法のプリンセス ミンキーモモ ~リメンバードリーム~」はなかなかのものだ。
1枚絵だけであるがカッコいい「飛龍の拳III」もある。
「鳥人戦隊ジェットマン」の合体シーンも熱い。
だから頑張ろうと思えば出来るんじゃないかなぁ~。

しかし、それは考え方というもので

「アホ!!そのシーンは省いたが別の所を力入れているんだ!」

なんてケースもある。
タイトル画面がない「ドラゴンクエストIII」とかね。
でも、このゲーム。アクションとしても微妙だし、変身シーン省いて一体何に力を入れたのだろうかと髭人を悩ませてくれるのだが残念ながら答えが出ない…



ここからがネタバレ






















エンディング
『アーテナー』らしき人を救う獣人。
獣人解除しないまま戻り、『アーテナー』の母親らしき人と抱き合っていた。
その直後、幕が下りてきてそれを席で見ている『アテーナー』と獣人。

「?」

髭人の頭に点灯するクエスチョンマーク。
どういう事なの?
劇中劇?それとも単に二人して舞台を見ていただけ?
謎は深まるばかりである…

「獣王記」
もう記されるべきものはないとそっとしておきましょう…
合掌…


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