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「ゲバラ」 レビュー (ファミコン)

2017-10-27 21:00:58 | ファミコンレビュー
同名アーケードゲームの移植作品
トップビューアクションゲーム
開発&発売はSNK
1988年12月26日発売


あらすじ


折角ファミコンでデカデカと漢字付きで表記していたので
ゲーム画面そのままの改行の仕方で説明する。




キューバ革命の英雄
   チェ・ゲバラに捧ぐ



1956年、南米キューバ
大統領バティスタは重税と
秘密警察を使って、この国
を支配していた。ゲバラは
カストロに協力し、独裁者
バティスタを倒すため、密
かにキューバに上陸した。
しかしすでに軍隊が彼らを
待ちうけていたのだった。


まず、タイトルの「ゲバラ」とは
「チェ・ゲバラ」氏の事であり、実在した人物である。
その方をモデルとしたゲームである。
ただ、ゲーム的に彼の生涯を再現したものではない。



特徴
基本、銃と手榴弾という武装で
戦闘を題材としたファミコンのトップビューアクションと言えば
」や「戦場の狼
」が挙がるだろう。

このゲームがそれらと異にするのは

「2人同時プレイ」と「手榴弾無限」

という点だろう。

操作方法
十字キー:移動
Aボタン:手榴弾&戦車の乗降(トロッコ面のみ、縄)
Bボタン:銃

双方押しっぱなしで連射可能。

スタートボタン:ポーズ
セレクトボタン:点数&残機の確認

アイテムはアルファベットとなっているが
どういう表記なのか取説がない私には分からん。
ここでは使用感覚で名付けている。

L:バズーカ
 連射が可能。地形で消える。

T:バズーカ後、拡散
 最初はバズーカで一定距離進むと地形無視して拡散する。
 戦車に乗ると砲弾が同じ効果となる。

S:マシンガン
 銃を撒き散らす。射程は短い。
 戦車に乗ると砲弾を撒き散らす。

F:対戦車ライフル
 2人分の範囲を地形無視し、破壊できるものを破壊しつつ攻撃する。
 連射出来ないので敵に周囲に寄られると危険。


B:ボム
 手榴弾範囲増

C:全画面攻撃。
 手榴弾1発目が全画面攻撃


人質を取ると+1000点
人質を倒してしまうと-500点

豚や鼠を撃ち殺すと+1000点


豚や鼠には厳しいな…

無限コンテニュー


点数は85点


良い点
・敵を倒す爽快感

 ボタン押しっぱなしで攻撃を連射し続け
 群がる敵を倒して行くのは実に爽快。
 動きも速く敵の攻撃を避けやすいのもグッド。
 通常の銃で戦うのが飽きて来たら手榴弾縛りでプレイするのもまた面白いのかもしれない。


悪い点
・人質多すぎ

 ボタン押しっぱなしで銃を乱射する事で敵をなぎ倒していくのだが…
 そこに人質がいると躊躇してしまうんだよなぁ…
 撃てば当然、人質も殺せちゃうし…

 そんな人質が結構な数いる。
 助けたからと言って1000点だけで大した得にはならない。
 (一応、点数で残機が増えるようだが…)

 得点もセレクトボタンを押さないと表示されないしな。
 あまり得点を競うというゲームではない。
 逆に殺してしまったからと言って-500点というペナルティだけ。
 だから、

 「この発砲の快感がたまらねぇぜぇ!
  人質?知るかそんなもん!!
  俺の行く手を遮るものは何者でも破壊し尽くしてくれる!
  ヒャッハー!!」

 とばかりに人質を虐殺するような非人道的プレイをしても
 ゲーム的には問題にはならない。

 人としてそれでいいのかと言われれば断言できます。

 ダメです。




ゲーム中、敵の雑魚の中には両手を挙げて降伏をアピールする奴がいるが
別にコイツらは撃ち殺してもペナルティはない。
(ちと可哀想じゃない?)

後、鼠は分からんでもないけど豚は撃ってもボーナスって…

「ブタは死ね!!!」

と言い放った狂皇子みたいなもんか?(多分、違います)

しかし、バニーガールみたいな姉ちゃんも走っているんだよな。
取ると得点となり、やっぱり撃ち殺す事もやっぱり出来る…

撃ち殺す?んな野蛮な事するかッ!!
ウオオオオオ!!彼女は意地でも助けねば――――!!
待ってろ―――――!!バニィィィィガァァァァ―ルゥゥゥ!!
(バニーガール逃げてぇぇぇぇ!!)






無限コンテニューって事で二人してクッソ下手でもなかなか楽しめる。
敵からしたらたまらんだろうけどな…

「何なんだ!この『ゲバラ』と『カストロ』は!
 どうやったら死ぬんだ!どうやったら立ち上がらなくなるんだ!
 殺しても殺しても殺しても――――!!
 うわ――――――――!!」

恐怖に震え上がる事だろう。
完全にホラーだな(笑)

ただ、トップビューの宿命というか…
移動がジャンプもなく押しっぱなしになるので指がいてぇ…
それでも楽しいからあまり気にならない痛み。
曲もいいし、先に進みながら敵を倒したい。


ファミコンのガンゲーと言った時
サイドビューが「魂斗羅」とするなら
トップビューは「ゲバラ」と言えるのではないだろうか?
双方、2人同時プレイが可能だし、アイテムを駆使して敵を倒して行くのが面白いしな。
ちなみに「SUPER 魂斗羅」にはトップビュー面があるが…
敵の種類こそ多い物の足がくっそ遅いのでこのゲームよりさらに指が痛くなり
爽快感は本作に劣る。
やっぱり「魂斗羅」はサイドビューであるのが望ましいかねぇ~。



裏ワザ
・面セレクト&難易度セレクト

プレイ人数選択画面で
「A+B+スタート」

ちなみに取説に載っているとの事で何と言う大盤振る舞い。

楽しめるものの結構なプレミア付いているんだよなぁ…


PS)キューバの方はこのゲームプレイしたらどう思うんだろうか?
 



ここからがネタバレ






















ボスとして出て来るこちらを投げ飛ばしてくる
二人のデカイ兄弟みたいのは一体何者なんだ?

ラスボスは「バティスタ」なんだけど
生身なんだよね。
ただ生身とは思えない耐久力だから確かにラスボスって感じだが
超巨大兵器に乗って襲ってくるかと思ったからちと残念。

エンディング

CONGRATULATION


バティスタが倒れた
これで、この国にも平和が
おとずれるのだ。
長かった君の戦いも、
ここで終わった。


(スタッフロールの後)


ゲバラはこの働きにより少
佐となったが、その後、ボ
リビアで死亡している。
カストロはキューバの首相
として現在に至っている。



「チェ・ゲバラ」氏もそうだが

本作「ゲバラ」を開発者
  SNKスタッフに捧ぐ


楽しいゲームをありがとうございました!





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