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「ココロン」 レビュー (ファミコンソフト)

2011-04-25 20:59:28 | ファミコンレビュー
サイドビューアクションゲーム
開発も発売もタケル
1991年5月3日発売

お話としては
夢の世界の魔法使いの「テイパー」が現れ
悪い奴らにさらわれた夢の国のお姫様「ルーア」姫を助け出してくれと言ってくる。
プレイヤーは主人公で夢の世界であるためどんな姿にでもなれると、「テイパー」はいう。
プレイヤーは姫を助け出せるのか?

特徴
操作キャラクターを作成する事が出来る。

[フェイス][ボディー][アームズ]の3種

それぞれ「ウェイト」という重さ要素があり移動の速さとジャンプ力に影響する。

[フェイス]
8つの種別がありそこに3種類あり計24種類
「スーパーアイテム」というアイテムを取った時の効果が異なる。
同一種類のフェイスを選ぶことはできない(種別は可能)

「ヒーロー」:一定時間パワーアップがMAXとなる
「ニンジャ」:一定時間無敵、体当たりは不可。
「ロボット」:全回復
「エイリアン」:一定時間傾斜でも滑らない。
「ファイター」:一定時間無敵、体当たり可能
「ゴースト」:一定時間飛べる。
「?」:他の7種のランダム


[ボディー]
8種別2種類、合計16種類。
フェイスと同じく同一種類のボディーを選ぶことはできない(種別は可能)

「アーマー」:鎧という事もあって耐久力は高いが重い
「ウイング」:ジャンプ中Aボタンを押し続けるとゆっくりと浮遊しながら降下する。
「ジェット」:ジャンプ中Aボタンを押し続けると降下する事なく浮遊し続ける。
 ウイングとは違い一定時間
「サイボーグ」:特徴はないがバランス型
「ボート」:水上を移動可能(他は水中に沈む)
「バギー」:体が車になるというぐらいで特徴らしい特徴はない。
「タンク」:傾斜地を滑らない
「?」:紙装甲の謎のボディーである。

[アームズ]
武器である。パワーアップによりそれぞれ5形態存在する。

「パラソル」:斜め上方に向かって傘を発射する。(空に向かった放物線といった所)
 レベルアップすると弾が大きくなり1度に出すパラソルの数が増える。

「ブーメラン」:前に一定距離飛んで戻るブーメランを発射する。
 レベルアップすると弾が大きくなり斜め上方と下方に同時に発射する。
 プレイヤーが投げた位置に飛ぶという事であり、
投げた後プレイヤーを追う事はしない。

「シュリケン」:前方に手裏剣を投げる。
 レベルアップすると弾が大きくなり後方と上方に同時に発射する。

「ペンシル」:前方に鉛筆を投げる。
 レベルアップすると弾が大きくなり前方に飛ぶ鉛筆が増える。

「ボール」:野球ボール型の球を発射する。坂に当たると弾道が変わる
 レベルアップすると斜め上方2方向に撃てる。

「フラワー」:弾を投げた時放物線を描き
 敵や地面に当たると爆発し花型の爆風を発生する。
 レベルアップすると爆風発生時間が長くなる

「クリスタル」:弾を投げた時放物線を描き
 敵や地面に当たると斜め上方2方向に散る。
 レベルアップすると弾が大きくなり破片が増える。

「メロディ」:前方に音符を飛ぶ。波を打つ軌道を描く。
 レベルアップすると弾が大きくなり数が増える。

目的地を任意で選択できるがルートが個別に存在しており
6つのステージがあって、目的地を選択すると
その道のりがステージとなるので計15ステージある。
簡単にいうなれば

A→B、A→C、A→D、A→E、A→F
B→C、B→D、B→E、B→F
C→D、C→E、C→F
D→E、D→F
E→F

背景や敵は似ていても別ステージ扱いである。
逆方向に行く事も出来る。
ただ、このルート選択は一部分だけ重要だったりする。


操作方法

左右キー:移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:攻撃

スタートボタン:ステータス画面
セレクトボタン:ポーズ
上キー:ゲームには意味はないがキャラ毎のおまけのアクションがある。




点数は70点

良い点
・キャラを作成できる
・音楽がいい

悪い点
・名前入力で濁点、半濁点すらない。
・セーブの方法


良い点の解説
・キャラを頭、ボディ、武器を種の中から選ぶことが可能。
頭とボディは8グループに各3個あるので計24個ずつある。武器は8つのみ。
それらを組み合わせてキャラを作れるわけだ。
頭やボディなどは重いため、
動きは遅いが体力はあるとか体力は並であるがホバリング機能があるとかの差がある。
そこを考えながら作るのは面白い。
これが本作の一番の魅力と言っても過言ではない。

・音楽がいい
これは好きだとしか言いようがないわ。
あまり細かく解説できるほど音楽に知識ないし

悪い点の解説
・名前入力で濁点、半濁点すらない。
1991年という割とファミコン後期の作品であるにもかかわらず
「濁点、半濁点」がつかえない。
キャラ作成ゲームとしては致命的だろう。
「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ」が使えないぐらいなら許せるけど
「ゃ、ゅ、ょ、ー」もないとかさ。
容量がキツイというのならファミコンのドラクエみたいに
「゛」「゜」ぐらいあってもいいじゃん。

・セーブの方法
全滅したときに
「コンテニュー」か「エンド」を選べるのだが
「エンド」を選んだ時にセーブされるのだ。
面倒くさくね?
一々「セーブしますか?」って聞くのが煩わしいってんなら
キャラ選択画面でセレクトやスタートで代用できるじゃないか。





そのルートは行ったかどうか表示できれば尚良かったんだけどね。
上記のルート選択する所の何度は普通だがその後の固定ステージの難易度が格段に上がる。
とりあえずウイングかジェットは2~3人目には作っておくことをオススメする。

にしてもこのソフトの特徴であるキャラ作成。
頭は人間やモンスターなど多彩。
ボディはタンクやボートやバギーがあってこれらの組み合わせは全部可能。
つまり、頭は人間なのに体はタンクとか可能なのだ。
「Drスランプ アラレちゃん」であまりにも人間離れした性能だから
人間レベルにしようという事でせんべえさんが体を改造するのだが・・・
その改造中に、頭は別の胴体にくっつけようという事で
アラレちゃんは体が飛行機になっていた。
例えがマイナー過ぎる!!
もっと分かりやすいのなら

「体はボート!頭は人間!
 その名は名探偵〇〇〇〇!!」


とかいう事が出来る。(正確には「頭は」じゃなくて「頭脳は」だけど)
これをカオスというか自由度が高いと思うのはプレイヤー次第だろう(笑)

ゲームとしてはそれほど長過ぎず、慣れれば1時間以内にクリア出来るんじゃないか?
システム面にちょいちょい指摘事項があるけど、ゲーム自体は良作。
ステージクリア後のテイパー(ゲームの案内役)の演出も好印象。

悪い点ではないが不満点としては、
頭は人間など、どいつもこいつも野郎ばっか!
何故、女頭を用意せんのだ!


そうそう開発ディレクターに「ロックマン2」を製作した方がいるのだという。

確かにアクション部分はロックマン同様
ストレスは感じなかったな。

プレイ時間が表示されるので上手い人はタイムアタックをするのもありかもしれない。


ここからがネタバレ


















ちなみに「ココロン」とは「テイパー」に囚われの身である妖精である。
その妹は「ココリン」と言い、序盤の敵によって囚われの身の妖精。
これと言って特殊能力がある訳でもないしタイトルにするべき存在だったんだろうか?


ゲームの展開として
中盤で「ルーア」姫を助ける事になって真相を教えてくれる。

「私はテイパーによって囚われていた」と…
「プレイヤーの自由な想像がこの世界に広がるほど彼の大好物となる」

全てを仕組んだのは誰であろう冒頭で出て

「姫を助けよう」

と言っていた『テイパー』本人である。
まぁ、夢を食べるなんて言われるバクだもんな。
プレイヤーの夢を美味しく育てて食っちまえという所である。




最後、「テイパー」を倒した後、「テイパー」は巨大な卵に入れられる。

ココロン:ありがとう!こうして卵に閉じ込めておけば
 当分の間大人しくしているだろう!

 夢の中のみんなもきっと喜んでいるよ!

 さあ!僕達と一緒に夢の続きを冒険しよう!

 もっともっと楽しい世界へ…」



尚、1994年2月にPCエンジン版の続編が発売予定されていたが…
発売中止になった。
1994年ごろに開発発売をした「タケル」自身が倒産したからな…




夢とは違い…

現実は非情である…







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