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「アスミッくんランド」 レビュー (ファミコン)

2012-12-20 19:22:55 | ファミコンレビュー
アスミックの横スクロールのアクションゲーム
1991年12月21日発売(明日で発売21年周年である。何か特別な気がするね)

あらすじ
「アスミッくん」が「アスミッくんランド」に住んでいたが悪い奴らがいて何か不安。
そこで、「アスミッくん」は「アスミッくんランド」を作った「龍神様」に会おうと
その龍神様に会うために必要な欠片を集める旅が始まる。

「アスミッくん」が「アスミッくんランド」を作った訳ではないのか。
「龍神様」が作った。何のために?「龍神ランド」ではなく「アスミッくんランド」に?
わかんね。
にしてもこれは、冒頭、絵も何もなしに一面黒背景に文字が表示させるだけという手法。

点数は30点

良い点
・ボス戦が斬新

悪い点
・独自世界観
・スピードが遅い。
・パスワードの出し方

良い点
・ボス戦が斬新
このゲームのボス戦は激しい戦闘はない。
代わりにボス戦は「グリコ」「陣取りゲーム」「だるまさんが転んだ」の3種である。
「ワギャンランド」っぽくしたかったのかもしれないね。
キャラも恐竜つながりだし・・・
が、アクション性含め「ワギャンランド」を大きく下回るが・・・

「グリコ」
ボスとじゃんけんをして勝ったほうが「グリコ」「パイナップル」「チョコレート」などと言っている時間だけボタンを押していると進める。それでボスと争い先に付いたほうが勝ち。

「陣取りゲーム」
長い道を両端に自分とボスがいて、お互いに接近してくる。
接触するとじゃんけんが始まり、勝つとそのまま進め、負けるとチェックポイントまで戻されて卵を数個没収される。
そのまま敵側につくと勝ち。
逆に最初の位置に戻されるか卵が没収される個数よりも少なくなると敗北

「だるまさんが転んだ」
相手が『だるまさんが転んだ』と言っている間に進む。ゲーム。
ある程度進むとボスが追ってくる。それに捕まる前にゴールにつくと勝ち。
捕まると最初から。ミスして言い終わったあとに動くと卵を数個没収される。

それは分かるのだが、ゲージの調整が分からん。
ジャンケンに勝つなどすると進行することができるがその際、上にゲージが2本表示される。
上1本は勝手に変動する。もう1本はその下にあってそれは左右のボタンで自分で操作する。
上の範囲外に下のゲージが行くと進行をストップさせられる。
要するに、勝手に動くゲージの範囲内に動かせって訳だ。
それって何故そうしなければならないのかなんの意味があるのかは不明。

悪い点
・独自世界観
敵やボスなど冷静に考えると意味不明って点が多々あるんだよな。
1面の敵は横顔のみの敵がいて、白い唾なのかよくわからないもので攻撃してくるし
見た目で元ネタが分かる動物も入れば良くわからん敵もいる。
例えば、ボスの中で、幽霊みたいな足で頭がカエルみたいな奴とかいるし
背景が何故か絆創膏のステージがあったり・・・
敵を攻撃すると卵になるのだが放置しておくと頭に輪っかがある天使みたいのが現れる。
そうなってしまうと取得することができない。卵の中身は死んだって事?
そもそも何故に卵?考えれば考えるほどクエスチョンマークが点灯する。

・スピードが遅い。
まず、アスミッ君が遅い。
ダッシュなどはない。

Aボタンでジャンプ。
Bボタンで煙みたいのを出して攻撃(範囲小さく短い)

歩行速度は遅く。それなのに、だだっ広いステージ。
死ぬとステージ最初からだし(アイテム使用により大きく軽減する)

・パスワードの出し方
パスワードで再開出来る。
が、ゲームオーバー時に出るようだが残機を増やすのが容易な為、減らすのが大変。
クリア時に出せばよかったんじゃないのか?



このゲームは卵を集めるゲーム。
敵に攻撃すると卵に変わる。それがいわばお金替わりである。
セレクトボタンを押すとショップにいけて、アイテムを買ったり、残機を増やしたり、得点を増やしたりする。
攻撃アイテムなどは一定時間(しかも短い)のものばかりなので結局、「1回OK」を買うしか選択肢がない。
「1回OK」はつまり1回敵に接触しても大丈夫というわけだ。
一定時間ではなく、敵に接触するかステージクリア、後は特定の仕掛けに触れるまで有効なので他は使わない。
ただ、買いすぎて無くなるとボス戦のペナルティで即座に終了してしまうのである程度残す必要がある。

既にスーパーファミコンが発売されているにも関わらずファミコンで発売。
しかも「アスミック」が自社のマスコットキャラでもある「アスミッくん」を題材としたゲーム。
自社の社運をかけていると言っても不思議ではない挑戦的なゲームである。

「その心意気、気に入ったぁぁぁぁ!」

という気持ちで買ってプレイしたら思わぬ肩透かしを食らわされた。
↑の悪い点も言ったけどまず「アスミッくん」が遅さに閉口。
良くわからん世界観に、背景だけで仕掛けや敵の動きなどは代わり映えのないステージ。
ボス戦も3種やったら後の難易度は上がらない。
これがファミコン中期ぐらいまでなら許せるけど後期って・・・ねぇ。
発売日から考えると12月21日。クリスマス商戦を考えた発売か。
コレをプレゼントされた子供の落胆が目に浮かぶなぁ。

ちなみに「アスミック」は存在している。吸収合併などをしてね。
あと「アスミック」は「アスミッくんランド」よりも「ドカポン」の方が人気らしいか。
近年でもシリーズが発売されているようだしこれからも動きがあるかもしれない。
一切シリーズに触れてないから何も言えないけどね。

ただ、社名を出した「アスミッくん」がコレってツライな。



というか、このやる気のない顔は一体どういうことやねん。
じっと見ていると目の位置がおかしいから怖く思えるんだけど(苦笑)


ここからがネタバレ



















エンディング。
龍神様に「悪い奴を島からいなくさせてくれ」と頼むアスミッくん。
龍神様もそれを叶えるが

「分かった。悪い奴はいなくさせるが平和を維持するのはお前の役目だ」

と、言われる。

「平和の維持って何?」

と、分からないアスミッくんであったが、そのままでもいられないので彼は毎日毎日、真面目にに働く事にした。
そんなひたむきなアスミッくんを見て周囲の者たちは心を打たれてみんな真面目に生きるというエンディングで締められる。

いいエンディングじゃん。
と、思うがコレ、黒画面に文字で説明されるだけなんだよね。
スタッフロールもなく

「おわり」

でおしまい。
1枚絵ぐらいちゃんと作ろうぜ。自社の顔じゃないか!


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