髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ダブルドラゴンIII ~ザ・ロゼッタストーン~」 レビュー (ファミコン)

2014-08-22 21:00:35 | ファミコンレビュー
「ダブルドラゴン」シリーズの続編
ベルトスクロールアクションゲーム
アーケード版からの移植
テクノスジャパンから発売
1991年2月22日発売

あらすじ
「ビリー」は双節拳を完成させるために旅を出た2年後
旅の帰りに「ひるこ」とかいう占い師のババアが

ひるこ「エジプトの謎を解き明かす者
 世界最強の勇者とならん。
 それには3つのロゼッタ.ストーンが必要じゃ。

 だが、今までに生きて帰ったものは誰もおらぬワ。ヒッ ヒッ ヒッ…」

そして、道場に戻ると敵と共に瀕死の弟子『アルド』がいう。

アルド「先生…道場が…ネオ.ブラック.ウォーリアーズに…」

と言い残して息絶えた。
『ビリー』は『ロゼッタストーン』の騒動に巻き込まれていく…


このゲームの特徴としては

・残機がない。
 1人プレイだと「ビリー」しか使えず、
 2人プレイだと「ビリー」と「ジミー」の1人ずつしか使えないので初期では残機はない。
 代わりにステージを進めていくと一部のボスは倒すと仲間になる。

・キャラクター切り替え
 スタートボタンを押し、画面切り替えて操作キャラを変更する事が出来る。
 体力は固有のもので死ぬと次ステージに行っても復活しない。
 (4面から1回出来るコンテニューでは復活)

・武器使用
 各キャラ個別の武器を固定回数分、武器を使用できる。
(こっちは1ステージ毎に使用回数が回復)
 
 十字キー:移動
 Aボタン:パンチ、物を持つ、
  物持ち時:殴る
 Bボタンキック
  物持ち時:投げる

A+Bボタン:ジャンプ
 ジャンプ+AorBボタン:旋風脚

横ジャンプ中に敵との一定の距離でAorBボタン:投げ

スタートボタンを押して仲間の切り替えや
殴りか使用制限がある武器の切り替えが可能。

点数は5点

良い点
なし

悪い点
・動きがもっさりし過ぎ
・モード少なすぎ
・技が減る
・難易度が高い
・仕様が酷過ぎる
・スタートボタンでの切り替え


悪い点の解説
・動きがもっさりし過ぎ
 攻撃の出が遅く感じジャンプしてからの攻撃の反応が非常に悪い。
 ボタンを押してもこちらの攻撃が出ない事、多数発生

・技が減る
 前作では

 「龍尾嵐風脚(旋風脚)」
 「天殺龍神拳(ハイパーアッパー)」
 「爆魔龍神脚(飛び膝蹴り)」

 の3つが使えたけど
 今作では「龍尾嵐風脚(旋風脚)」しか使えない。
 何が「双節拳」が完成しただよ。忘れてんじゃねーかッ!
 あ、アッパーと膝蹴りは正統とは言えんってのを2年の修行で発見したって事か…
 アホか…

 「ダブルドラゴンII ~The Revenge~」から暫くして技を忘れたのか…怠けてんじゃねぇよ。リー兄弟!
 にしても「ダウンタウン熱血行進曲 ~それゆけ大運動会~」で
 冷峰の『竜一』『竜二』は両方とも『旋風脚』が使え、
 『竜一』が飛び膝蹴り、『竜二』がハイパーアッパーを使える。
 本家が劣ってどうすんねん!!
 というか、動きのもっさりとしているため
 今回の『ダブルドラゴン兄弟』はパクリである『竜一』『竜二』に遙かに劣る。
 もし双方の兄弟が戦ったとするのなら
 『竜一』『竜二』が『ダブルドラゴン兄弟』であり
 『ビリー』『ジミー』が『ダブルタツノオトシゴ兄弟』になるだろう。


・モード少なすぎ

 「1Pプレイ」「2PプレイA(協力)」「2PプレイB(対戦、つまり相手殴り可)」
 以上である。

 対戦モードやオプションなどはない。
 ファミコン初期であるのならそれでも許せたけど1991年でそれって…
II」では難易度変更があったのに…何故に減る?

・難易度が高い
 動きがもっさりしている事もあって敵を倒しにくく
 敵も起き上がりに攻撃を加えてくるという半ばハメみたいな事(起き攻め)を
 やってきて非常にウザい。
 ウザ過ぎるんですよ!
 敵も多めで回復アイテムはこのゲームにはないので死にやすい。

・仕様が酷すぎる
 残機はなく(上記の通り仲間は出来るが)、コンテニューも基本ない。
 コンテニューはステージ4からで1回のみ出来るが
 ステージ4まで行く前に心が折れた人の方が多かっただろう。


・スタートボタンでの切り替え
 ゲーム中スタートボタンを押す事で
 使用キャラ変えたり武器を持ったりすることが出来る。
 武器は回数制限あり、ステージ毎で回復する
(このゲーム、唯一の情けではなかろうか?)。
 1人プレイならいいが2人同時プレイ時だと戦闘中

 友人(2P側)「クッソ、コイツ堅いな…」
 髭人(1P側)「俺、死にそうだからキャラ替えるわ」

 スタートボタン(画面切り替え)

 友人「おい!こっちは今、敵を殴っている最中だぞ!」
 髭人「ごめんごめん。今、戻すから」

 パッ…
 ドカッ!ドゴッ!ドゴッ!

 友人、ペースを崩し敵の攻撃を受けて死亡

 友人「お前がいきなり切り替えるから死んだじゃねーか!」
 髭人「仕方ないだろ。俺だってに死にかけていたんだから…
    ってーかお前のせいでそのキャラ、使えなくなったじゃねーか!!
    (4面コンテニューでしか復活しない)
    どうすんだよ!下手クソ!」
 友人「だとてめぇぇぇぇぇ!!」

 そんな光景もあったかもしれない。

 画面切り替えてのキャラや武器変更やアイテム使用というのは
 2人同時プレイのベルトスクロールのアクションでは
 相方がペースを乱すのであまりやるべき仕様ではない。

 ただ、絶対とは言わない。
 くにおくんの「ダウンタウン熱血物語」も「くにおくんの時代劇だよ 全員集合!」も
 死にそうになったら画面切り替えて購入した回復アイテムを使うって事は確かにある。
 でも、くにおくんシリーズは死んでも残金は減るというペナルティだけで
 隣のマップに行ったら即復活。
 そう。ゲームオーバーはないのだ。
 この「ダブルドラゴンⅢ」はそのプレイ中、キャラが死ぬと
 その面をクリアしても使用不可となるから戦力低下が著しい。
 コンテニューしなければそのキャラは復活しない仕様のせいで…
 しかも何度も言うがコンテニューは4面から1度だけ
 (一々補足しなければならないこの仕様、記事書いている俺もウゼェ…。
 そんなんならコンテニューなくせ!)
 この差はあまりにも大きい。
 というかこのコンテニューも別にステージ3をクリアしたからと言って
 コンテニューアイテムなんて物はないし
 「コンテニューが1度だけ可能になりました」という表示もない。
 何の前触れもなくステージ4以降にゲームオーバーになると

 「CONTINUE」「END」

 を選ぶ画面になるという投げやりなお情けという感じがバリバリ漂う。
 あまりにもお粗末である。

 2Pで双方殴り可能のプレイがあるが楽しむ前にリアルファイトの方が早かろう。

 友人「よくもこんなクソゲーやらせてくれたな!」
 髭人「うるせー!俺だってこんなクソゲーだと思わなかったんだ!金出して買ったんだ!
  お前もそれなりに楽しめよ!!」

 ってね。



プレイしてみて、即

髭人「コレ、名作ベルトスクロールのくにおくんシリーズを生んだ
 『テクノスジャパン』のゲームかぁ?」

と言ってしまった。
ファミコンでアーケードの劣化移植というのはそりゃある。
例えば

魔界村

とかね。やっぱり動きがもっさりしていて、敵の攻撃も苛烈。
ただし、このゲームの救いは「コンテニュー」や「ステージセレクト」がある。
その有無だけでもクリアしてみようという気持ちは天と地ほどの差が開く。
スタッフの優しさが垣間見れる(それでもコンテニューのみだとクリア困難だけどね)
ちょっと自分たちでテストプレイすれば

「このゲーム、ヤバいな。なら、救済手段をつけるか」

ぐらいの判断はつくはずである。
アーケードからの移植って事でゲーム内容を変えまくることはできないだろうが
オプションで「難易度」「ライフ」「コンテニュー」など色々いじれてもいいはずである。
裏技で「無敵」や「ステージセレクト」などもあっていい。
それらがないって「手抜き」と言う他ないのだがな。
いや、「手抜き」というよりもはや「悪質」とか「性悪」といって良い。

本来ゲームであるのなら様々な攻撃、技でたくさんの戦法を作っていくものであるのだが
このゲームは

 「体力が少なく」
 「残機もなし」
 「コンテニューも基本なし」
 「動きはもっさりしている」
 「コントローラの反応が悪い」
 「敵は起き攻めしてくる」

というドグソを積み重ねたタワーと化している為に
ゲーム上で敵を殴り倒して『遊ぶ』なんてものではなく、
そもそも快く『操作する』という当たり前の行為自体が困難である。

それに3面まではコンテニューなしで
最初から繰り返しプレイしなければならないというのに
開始してすぐ瀕死の弟子が主人公にメッセージを伝えて息絶えるのだが飛ばせない上に
メッセージは自動送り限定。Aボタン押そうがスタートボタンを押そうが関係ない。
10秒弱は弟子の今わの際を見せられる。

「弟子、もういいから、早く死ねよ」

と、何度思ったことか…ひどい感想であるが事実だから仕方ない。
ストレスはマッハである。
もはやこんなクソゲーを頑張ってクリアしようと思っている健気なプレイヤーに対して
嫌がらせをしているとしか思えん。

そして戦闘はもはやパターンとなる。

ベルトスクロールアクションというと軸ずらしにより攻撃ばかりになりがちであるが…
前作の「ダブルドラゴンII」は
「天殺龍神拳(ハイパーアッパー)」「爆魔龍神脚(飛び膝蹴り)」があったりして
 戦闘方法にも幅があった。

なのにこの「ダブルドラゴンIII」は雑魚に対しては

①軸ずらしで接近する
②蹴りを1発入れてグロッキーにする
③つかんでからの蹴りor肘打ち
(この時間は無敵なので他の敵の攻撃はここでやり過ごしタイミングを見極める)
④敵が倒れるので①に戻る

この繰り返しである。


ダッシュがあるが動きが固く移動用にしか使えず
というか操作性がおかしくグロッた敵をつかもうとすると
なぜかダッシュがかかって非常につかみづらいという糞操作性。
色々な不愉快な仕様が重なり過ぎて態々難しくするために
ダッシュを付けたのではないかという疑いさえ持つ。
ちなみにつかみ中は無敵状態という仕様。
それを最大限に利用し別の敵に攻撃されることがないので
敵をやり過ごしてから攻撃する。

「よっしゃ!敵を倒す方法を編み出したぞ!」

と、快哉に湧いていたら3面の忍者はつかみ不可…
ヒデェ…


もしくは

①軸ずらしで接近する
②蹴りを1発入れてグロッキーにする
③旋風脚
④敵が倒れるので①に戻る

敵が2匹いるとしゃがんでくる奴がいるので絶対とは言えない方法
投げ技があるがジャンプを用いての技でタイミングが重要で難しいので
多用すべきではない。
上手い人は崖が近い所で用いて敵を投げて穴に落とすって方法に使っているが
使いこなすのは非常に難しい。なんでこんな仕様に…

更に、5面の一部場所では奥行きがなく
普通のサイドビューアクション風となってしまうので軸ずらしが不可。
更に更に、その奥行なし場面では敵が2体出てきて走りこんで突撃して来る。
もっさりしているのでジャンプして避けるのも難しい
(当然、着地硬直を狙われる恐れあり)
そして、このゲーム起き上がりに無敵時間がないので一旦攻撃を食らうと

「死ね!プレイヤーwwww」
「プレイヤーざまぁぁぁwwww」

と、雑魚の嘲笑が聞こえるぐらいの起き攻めを敵2体が執拗に同時にしてくる。

髭人「立てん!攻撃させろ!このボケ!死ぬ…
 あああああああああ!クソがあああああああああああああ!!」

コントローラを投げるでは済まず発狂してファミコン本体を殴ろうか
とすら髭人に思わせたほどだ。
窓からソフトを投げ捨ててやりゃよかった。

髭人「どれだけプレイヤーに対しての嫌がらせに磨きかかってんだよ!
 この干からび脳みそが!!」

と驚愕したわ。
少し頭を冷やして考える。
ここまで来ると怒りを通り越してただただ引くよね。

髭人「ここまでするのかと…」

逆にここまでひどい仕様によくできたものだなと感心するレベル。

そんな感じで何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も…
繰り返してプレイして相手の動きを体で覚え

髭人「倒した。ハイ。次」

と、無駄のない動きで出てきた敵をただただ処理するパターンを続けていく
「作業」にしか過ぎない。
ちょっとでも余計な事をして死んだら復活できないのだから…
確実に敵を倒せる方法を繰り返すしかないのだ。


「エアーマンが倒せない」なんて歌を作った人達は
このゲームをやったらきっと狂人か廃人になる。
だから遊びの幅が皆無なこのソフトはもうこれはゲームではないと言える。
「クソゲー」から「ゲー」を取ったら…
う~ん、この…

曲はそれほど多くないし、
髭人が聞く限り良曲ってもんはない。
(というかゲームに苛立ち過ぎて曲を聴き浸れる気分になれない)
扉が開く音は「ダウンタウン熱血行進曲」の
自動ドアの音をそのまま流用している。
同じ自動ドアならわかるが、2面の木の家、3面の忍者屋敷、5面のピラミッド全部
この自動ドア音。
雰囲気ぶち壊しである。

後は1枚絵がオープニングに数枚出てくる。
(スタートで飛ばせるが1枚1枚スタートを押さなければならずイラつく)
が、野郎ばかりでしかもパッケージと似てない始末。
一応、女性があるかと思えば「ひるこ」とかいうババア…
誰得だよ!え?熟女フェチ!?熟すどころか枯れてんだろ。
ここできれいな女性ならそれで評価していたかもしれないがな…

だから、このゲームいくら考えても良い点がない。
髭人には見つからなかった。

髭人はゲームのレビューをするとき褒められる点を出来るだけ探す。
たとえるなら地図でいえばA地点からB地点に行くという所だ。
ゲームを始めて、「面白さ」という終着点を探す。
まず最短ルートで出発するが、到着できない。
では、遠回りしてみる。ない。
公共機関を使うなどしてみる。ない…
どれもこれも「行き止まり」とか「工事中」
長い時間待って工事中が解除されて先に進んだと思ったらその先でも「工事中」
面白さにたどり着く前に髭人の心折れた…
髭人は結局この「ダブルドラゴンⅢ」に対して
「面白さ」にたどり着くことが出来なかった…

具体的に言うのなら
まず、プレイをしてまず「操作感覚」「難易度」「仕様」「音楽」を確認する。
それでダメなら「世界観」「キャラ」「シナリオ」「台詞」を見たり
「裏ワザ」なども調べたりもする。
それでもダメなら「スタッフが何をしたかったのか」想像もする。

「きっとこうしたかったんだろうな。技術力が足りなくてダメになっちゃったけど」

っていう要領である。
例えば「アルマジロ」だろうか?
丸まった形態のゲームとして用いてプレイヤーに楽しませようとしたが
作り手の力不足のため操作性がクソ。
でも、他にはない形態だから、意図は理解できる。意図だけはね。
けど、この「ダブルドラゴンIII」は別にIIと比べて新機能、新技なんてないしな…


ゲームプレイしていて常々、思ったのが…

「これほどまでの嫌がらせの詰め合わせはなかなかねぇ…」

そんな風にしか思えなかった…
にしてもこのゲームの最大の不幸はコレほど
糞要素をてんこ盛りにしたドグソタワーなのに知名度が皆無ということだ。
ファミコンのメジャーどころのクソゲーといえば「タッチ」「シャーロックホームズ ~伯爵令嬢誘拐事件~」「トランスフォーマー ~コンボイの謎~」「たけしの挑戦状」「マインドシーカー」などが挙げられるが本作はまず見ない。
ゲーム画面や動画などを見て上記の作品はインパクトがあって
パッと見で

「これは酷いwwww」

って言える。笑えるんだよね。
それに対して本作はシステムや仕様面での酷さ。
本作はパッと見、普通っていう状況であるので寧ろ、ゲーム動画を見て

「糞とか言っているけどお前が下手なだけなんじゃね?」

とすら言われかねないほど見た目だけはちゃんとしている。
これの酷さはプレイしたプレイヤー同士でなければ共有出来ないって事。
だからネタにしづらいんだよね。だから話題にされない。インパクト皆無。
プレイしていて地味~~~~~~に

「これは酷い(憤怒)」

となってしまう。
髭人自身憎しみが湧いてきているもんよ…

後にクリア動画を見たんだけど敵の対処に対しては
仲間の得手不得手がハッキリ分かれているらしいので
それを見つけ出さなければならないだろう…
こんな操作性悪いゲームの検証したくねぇよ…



プレイをやめて考える。ひたすら考える。熟考に次ぐ熟考。

髭人「このゲーム一体何がしたかったんだろ?」

と…
200以上もゲームのレビューをし続けてきた髭人だから
「良さ」や「面白味」などを必死こいて探すんだよね。

「髭人、お前キチンとこのゲームしてないだろ」

などと言われないために…
だがこの「ダブルドラゴンⅢ」いずれも見いだせなかった。
仕方なくこのゲームの意図を考える。
ずーーーーーーーーーーーーーーっと考え続けやっと見つける事が出来た。
(歓喜!!)

髭人「あ、アーケード版の移植をしたかっただけか…」

と…
苦し紛れにね。
と言っても、髭人はそのアーケード版について未プレイなので
全く知らないがネット上の評価も芳しいものではない。
クソアーケードゲーを他ハードに移植したら良ゲーになったという例を髭人は知らない。
というか

「IもIIもファミコンで出したからIIIも出さない訳にはいかないよな」

という惰性で作られた作品なんじゃなかろうか?
少なくとも

「アーケード版の評価は良くない。
 だったらこのファミコン版は神ゲーと言われるような出来にしようぜ!」

などというプラスの気概はこのソフトからは1mmも感じられなかった。

「もういいべ?これだけやっとけば」

という妥協の意思しか感じ取れない。
惰性で作られ、妥協された出来、駄目駄目な駄作。




さて、その後の「ダブルドラゴン」シリーズ。
それから別のベルトスクロールアクションの
「ファイナルファイト」などに人気を取られていき、迷走していたって話だしな…

髭人にとってこのゲームはクソ要素の積み重ねから…

「ダブルドラゴン」ではなく「糞のダブルヤクマン」

だったって事で…
※麻雀では小さな役やドラをいくら神がかったレベルで重ねても
 『数え役満』って扱いであって
 ダブル役満にはならんけどね…

この作品を単体で見るとゴミでしかないが
このダブルドラゴンⅢを出したテクノスジャパンから
約半年後(1991年7月26日)上記で例えで挙げた
神ゲー「くにおくんの時代劇だよ 全員集合!」が発売される。
きっと、開発はそっちの方に人が取られていて
こっちは片手間程度で作られた作品なのだろうと思ってしまう。
(開発が「テクノスジャパン」で行っていたのかは不明)
もしそうなら、その判断は正しかった!!



最後にネタを放り込んでおこう。
色々と無い無い考えていたら思いついたからしょうもないネタを…
吉幾三氏の「俺ら東京さ行ぐだ」の替え歌。


俺は時代劇やるだ

残機も無ェ パスワードも無ェ 
女の子も出てきて無ェ
飛び膝蹴りも無ェ ハイパーアッパーも無ェ
旋風脚でぐーるぐる
スタートして 敵倒し
8秒ちょっとの 弟子の話
敵は1画面で2人来る
回復(アイテム)も無ェ オプションも無ェ
俺らこんなゲームいやだ 俺らこんなゲームいやだ
時代劇やるだ 時代劇やるなら
『こがねむし』やって 技を使いまくるだー

爽快感無ェ 戦法の幅も無ェ
こんなゲームは見たごとァ無ェ
モードも無ェ ボーナスも無ェ
まったぐプレイヤー俺一人
チンさんと乱蔵と武器を握って敵倒す
薬屋も無ェ ギャグも無ェ よくあるのは敵の起き攻め
俺らこんなゲームいやだ 俺らこんなゲームいやだ
時代劇やるだ 時代劇やるなら
『こがねむし』やって アイテム買いまくるだ

面セレ無ェ 無敵無ェ
難易度変更は何者だ?
弟はいるけれど(主人公の)1人プレイじゃ見だごとァ無ェ
面白く無ェ 知名度無ぇ シャッターの音は行進曲
お店は無ェ ある訳無ェ このゲームにはお金が無ェ
俺らこんなゲームいやだ 俺らこんなゲームいやだ
時代劇やるだ 時代劇やるなら
『こがねむし』やって 山田の術使うだー

俺らこんなゲームいやだ 俺らこんなゲームいやだ
時代劇やるだ 時代劇やるなら
『こがねむし』やって 技を使いまくるだー



こんなクソ痛寒いネタはさておき…
どなたか

「髭人、お前、見る目ないな。このゲームのここが魅力なのに!」

って言う点がありましたらコメントください…
是非ともお願いします。



ここからがネタバレ


















クリア動画を見たよ。
上手過ぎだわ。敵のパターンを完全に見切っとる…
実際プレイしたらあんな感じにはならん!!


それにしても面クリ毎に「ひるこ」のババアが執拗に出て来る。

「黒幕はコイツだろ」

と、思っていたら案の定
ラストのピラミッドで

ひるこ「わしに騙されて戦わされるとは、おぬしらどうしようもないバカよのう。
 バカなおぬしらに助けられて随分と楽なたびになったわい。
 ここに眠るクレオパトラの財宝は、全部わしの物さ。ヒッ ヒッ ヒッ」

と言って、扉の奥に入っていったらすぐに戻って来て

ひるこ「そ、そんな…バカな…わしの財宝…」

そう言って倒れて死亡する。
奥の部屋に行くとまずミイラが3体出るのでそれを倒すとクレオパトラが出現。
空を飛んだり、ビームみたいな飛び道具を出したりしてくる。
それを倒すとエンディング。

クレオパトラの財宝を手にした勇者たちは、
世界中の恵まれない子供たちの為に使った。

そして各キャラ達のその後が出る。

ビリー:兄のジミーと共に、双節拳を世界中に広めていく。
チン:本国[中国]に帰り、少林寺拳法を身に着ける。
ランゾウ:日本に帰り、宿敵 甲賀忍者に対決する
ビリー:弟のビリーと共に、双節拳を世界中に広めていく。

3つのロゼッタストーンが集まる時、
最強の力がこの世を変えるであろう…

そしてスタッフロールという運びとなる。
どこが変わったんだろ?
これから変えるのか…

しかし、それに、クレオパトラの財宝は恵まれない子にって…

初見で胡散臭さバリバリのババアが利用してきた件といい
エンディングもまるっきりひねりもなく面白味皆無な件といい

こんなゲームに青筋浮き立たせてプレイしたことに対して震えがきそうである…

って『クレオパトラ』はババアに起こされたとはいえ宝を守ろうとしたわけだ。
それを結局は『ジミー』と『ビリー』達に奪われた。
その後にいくら恵まれない人に宝をあげようとも『ダブルドラゴン兄弟』が行った事は

『墓荒らし』

でしかない。
『ババア』が死んだ時点で

「この先に言っても勇者にはなれず
 ピラミッドの宝があるだけなのか…ならそっとしておこう」

と、引き返して戻ればいいのにわざわざ先に行く。
『ダブルドラゴン』ってのは結局、泥棒二人の事だったのか…
まぁ、『ビリー』と『ジミー』
弟子も殺されて『双節拳』の道場もたたまないといけないし
世界中の秘宝を集めて恵まれない子達に送る義賊に
鞍替えするのも一興なんじゃじゃないだろうか?


それはそうと、操作性からストーリーから何から何まで酷いゲームだったわ。

最後にスタッフはこういうのかもしれないな。

「わしらに騙されて(このゲームを)買わされるとは、おぬしらどうしようもないバカよのう」

ババア同様の道を歩んでくれ。


PS)PS4で『ダブルドラゴンIV』というソフトが出るそうだが
 ファミコン版の『ダブルドラゴンII』をベースとしている。
 この時までにナンバリング的に最新である「III」を差し置いて「II」が採用される辺り
 本作がどういう位置づけをされているか推して知るべしという物だろう…





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