早い時間は穏やかだったものの、お昼近くなって雲行きが急に変わった。翳る空、強い北風。いやでも冬本番を意識させられ、その舞台に上がることを強制されたようである。山里のじっちゃん、ばっちゃん、覚悟を決めよう。一緒にしばらく閉じこもろう。野山の精がそう呼びかけている。「んだな、なーに、案じゃないよ。」と。
シャコバが飛んだ
降らぬ間に、背伸びの運動
晴れて晴れ晴れ、ほっと一息
掬えないスプーン
今冬の見納めかな、オオイヌノフグリ