へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ってゆうか、明日から2学期じゃんか

2008-08-31 18:41:06 | おたより
今日はまあまあ夏らしく晴れた。
が、昨日より“板東太郎”は目に見えて増水してたな。昨日見えていた赤いしましまの車止めが、今日は完全に水没。
明日はどんなだい、と今から大いに心配なんだが、堤防には見物人が車で乗り付けてきて賑わっておりました。
で、写メをみる限り、ここはどこだ、とちょっと考えてしまう景色になっていた。
もう、川との境目が全くないところも出てるぞ。

一言主神社

2008-08-29 22:21:53 | おたより
今日は適度に晴れたので、愛車をかっとばして“一言主神社”に、交通安全祈願に行ってきた。
有名な神社なんだけど、田舎にあるから大したことなかろうと思っていたら、参道の鳥居がデカくてビビってしまった。
初めて祈祷してもらったんだけど、気持ちよくなるお経とは違って清々しくなるのは、神社の持つ雰囲気なんだろうな。
神社でも、神主さんがいるといないとでは、やっぱり感じるものが違う。
さて、一言主は別名事代主神ともいい、素戔嗚尊の長男である。 葛城氏の神なんだが、一言主が有名なのは雄略天皇との逸話があるからだ。
で、なぜに一言主の神が関東に、というのが面白い。
古代史に興味があるのなら、神社にどんな神様がまつられているのかを調べてみるのも、悪くはないぞ。

けんちゃんのお引越し

2008-08-28 23:27:18 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

居候2号のけんちゃん先生が、このたびめでたく藤川先生の2ばんめのお姉さんの香華さんと婚約をしたので、ぼくのうちを出ていくことになった。
学校の近くに新築のマンションをみつけてきて、ふたりですむんだって。
「さびしくなるわあ」
おばあちゃんが、前の晩のご飯のときにがっかりした表情をしていた。そして、
「うちのバカ息子がけんちゃんの半分でもしっかりしてくれれば、と何度爪の垢を煎じて飲ませたことか…」
と、とんでもないことを言ってみんなをびっくりさせた。
「冗談でもそんな気持ち悪いことを言うな」
おとうさんが、かんかん
冗談の通じない、くそおやじだな。
「あらあ、ほんとよお」
おばあちゃんは、くすくす笑いながらさらにからかい、
「そうだよなあ、切った爪を何回も渡したもんな」
けんちゃん先生も、冗談にのって盛り上げてくれた。
こういう、楽しいおとうさんだったらいいのに。
「でも、こうしてここにお世話になったから、結婚相手もみつかったし、このナンパ野郎とも仲良くなれたわけだから、俺にとっては幸運の家かな」
「うれしいこと言ってくれるな」
おじいちゃんもさびしいのか、声のトーンもさがり気味。
だけど、この藤川先生だけは、
「幸運なら、けんちゃんあんた、ついでに殿様になってくれよ~」
と、食い下がっていた。
「そんなことはのぶちゃんに頼め」
「てめえ、言っていいことと悪いことがあんだろうが~
藤川先生、ご飯の最中だっていうのにすごんだ声を出した。でも、けんちゃん先生も負けてない。
「じゃあ、俺に殿様になれっていうのは言っていいことなのか」
「ああ、そうだね大おばあさまも、けんちゃんあんたならいいって、そう話された」
大おばあさま、と口にしたとたん、態度が改まるのは、やっぱり育ちが違うからなんだろうな、とあとでおばあちゃんが言ってた。
「大あばあさま…
けんちゃん先生は、藤川先生の本宅の奥に今でも健在のやんごとないお方を思い浮かべたみたいで、
「はあ」
とため息をついた。
「俺、ほんと実家はパチンコ屋の裏でまったくの一般庶民なんだけどなあ、いいのか~、あの人のひ孫になっちゃって」
「いいんだってば、ついでに、細太郎もやしゃごになっていいんだぞ」
矛先に僕にむけられて、今度はおとうさんがあわてた。
「バカ野郎、だったら俺がおまえの養子になるぞ」
「けっ、ごめんだね」
どうでもいいけど、勝手に話しすすめないでくれる~?
で、結局最後の晩餐もこんな調子で、いつもと同じようにすごしてけんちゃん先生を送り出したんだ。
けんちゃん先生、おしあわせにね


悪夢その2

2008-08-28 00:09:27 | へちま細太郎

「悪夢といえば…」
と、けんちゃん先生が言った。
「おれは、親友といえども、あいつが兄貴になるのはがまんができない」
「同情するね」
おとうさんは、他人事。
「よかった…、ほかに悪夢を感じるやつがいて…」
藤川先生は、涙を流さんばかりにこぶしを握り締めている。
「ほ~、そんなに“兄貴”に悪夢をみせたいか~」
「あ、いえ、殿様になっていただければ、悪夢も…」
「このやろう~」

藤川先生、やっぱりけんちゃん先生が苦手なんだね。
天敵はやっぱり、天敵…。

へちま細太郎でした。


悪夢

2008-08-27 21:57:08 | へちま細太郎

「ナイトメアって、どんな意味なんだ?」
「悪夢」
「悪夢?すげえ意味のバンドだな」
「ある意味、ペニシリンもすごいよな」
「青カビだっけ?」
「こうしてみると、バンドのネーミングのセンスってすごいね」
「おれは、バンドじゃなくても悪夢だな」
「何で?」
「だってよ、あのウドの大木野郎と昔天敵だったけんちゃんの二人が、兄貴になったんだ」
「あ、そりゃ、すごいわ」
「な、悪夢だろ」
「なんだ、おめえ、頭下げて姉貴と結婚してくれって頼んできたのを忘れたのか?」
「ついでに、婿養子になって、殿様も継いでくんない?」
「そりゃ、悪夢だ」


ノーコメント。

へちま細太郎でした。


Penicillin - RAINBOW

2008-08-27 21:28:22 | ペニシリン
Penicillin - RAINBOW


さっき載せたんだけど、なかなか再生できなくて作り直し。
ナイトメアのNi~yaファンの方もどうぞ。

ハクエイの唇が痛そうにみえるけど、気にしないように。

こうやってみてると、Ni~yaが若い分、おっさんに見えるのはしょうがないな

頭と体も使いよう

2008-08-25 23:35:05 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

奥はちじ温泉で週末を過ごしたおとうさんは、
「兄ちゃん、美都まで送ってやっからよ」
というお客さんをお迎えに行くおっちゃんの親切な申し出で、一足先に帰って行った。
もちろん、土曜日の夜は藤川先生と悶着があったけど、ヤンキーな藤川先生のすごみに勝てるはずもなく、結局はまたピンポンをしに行ってしまった。
けど、浴衣姿のきれいなお姉さんときいて藤川先生が黙って指をくわえているはずもなく、気がつけばおとうさんとダブルスでピンポンしていた。
サッカー部員は、たまりにたまった夏休みの宿題をダッシュで仕上げにかかり、ぼくらガキレンジャーは受験勉強でテレビも見られない有り様だった。
さらだ先生は、ぼくらとサッカー部員の部屋を往復して勉強をみて回り、
「やっぱ来年は高校の採用試験を受け直すぞ」
と、叫んでいた。
「何の先生するの」
と、しんいち君がたずねると、
「体育かな」
と即座に答えが帰ってきた。
「年を考えなあ」
すかさずたかのり君がちゃちゃを入れたが、
「だめなら数学だな」
さらだ先生は威張ったように答えた。
「大学の通信で免許とったからな」
「すげえ」
ぼくらは国立大を出た上にさらに通信で大学に行ってまで数学の勉強をしたさらだ先生に、びっくりした。 尊敬の眼差しを一斉に向けられても、
「何にも出ねえぞ」
と、まんざらでもない表情も浮かべず、問題を採点して投げ返していた。 そうか、元ヤンキーでもめちゃくちゃ成績よかったもんな。
けど、それに比べてまたいとこのおとうさんは、素振りのまねをしながら部屋に戻ってきて大ひんしゅくをかってしまった。
これだもんなあ。
おとうさんが帰った時のほっとしたぼくの気持ちわかってくれるよね。
今日は朝から雨のおかげで、温泉と勉強とピンポンの繰り返しで、えらく疲れてしまった。
温泉も入りすぎると、運動以上に疲れるなあ

温泉といえばピンポン

2008-08-24 21:47:54 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

昨日から、奥はちじ温泉にきている。
藤川先生は、一休みしたあとサッカー部員をつれて、
「ちょっと行ってくる」
と、農家の人が担ぐかごをみんなに担がせて出かけてしまった。
で、おとうさんは、水没して池になったテニスコートに呆然。
「いやあ、ここんとこの雨でさ、はちじ川が増水しちゃって、だいぶ前から水没してたのよ」
ホテルのおっちゃんは、バケツを持ってやってきて、
「いや、兄ちゃんもやっけ?」
と、ズボンをめくってテニスコートに入り、
「ほら、大猟大猟」
と、テニスコート内で魚をとっていた。
「大丈夫、漁業権はあっから」
それでもおとうさんはショックで立ち尽くしていた。
「まるで生け簀だね」
さらだ先生は、網とバケツをぼくらに渡し、
「晩御飯はバーベキューだぞ」
と、ぼくらをテニスコートに追い立てた。
「やった」
たかのり君がまっさきに突進していき、ぼくらも思わぬ魚取りに大はしゃぎだった。
でも、おとうさんは呆然。
ぼくらは大はしゃぎ。 おとうさんは…、
「ちょっと待て?ずっと前から水没しちゃってたって?」
と、今ごろになってことの成り行きに気がついた。
「本家の坊ちゃんに聞いてなかったの?いったんだっけがよ~」
おっちゃんはそう言いながらも、
「今日も大猟だ」
と、バケツに魚をすくい入れて、
「けどよ、やっぱ逃がしてやんねえとかわいそうだっぺ」
と、川まで流しに行った。
「あのバカ殿~」
おとうさんは白い顔を真っ赤にして怒っていたが、
「ホテルの中にピンポンあっから」
というおっちゃんの言葉に、ますます茹でたこになってしまった。
「なあにがピンポンだ、バカやろう」
おとうさんはホテルにかけもどってしまった。
ところが、大猟の魚を持ってホテルに戻ってきた時、浴衣姿のおとうさんとやっぱり浴衣姿のきれいなお姉さんがピンポンを楽しそうにしていた。
ともだちがいるのに…
気を取り直した夕方、サッカー部員がとってきた野菜とぼくらがとった魚でバーベキューをした。
「な、元気だせよ、おまえのおやじはまだ若くて独身なんだから」
(仮)山下軍団に慰められても、やっぱ恥ずかしいものは恥ずかしいよ~。