🍀🍀経営者の品格🌸🌸
人間性を磨くと運が良くなる。
私は経験上、このことを知っていますが、なぜなのかとお思いの人もおられるかもしれません。
理由は簡単です。
人間性の良い人は、争いが少ないから。
争いは不幸の元です。
恨みが残り、人間関係が壊れます。
運とは人が運んできてるものですから、人間関係が損なわれれば運も悪くなるわけです。
争いの少ないと、人間関係が良くなります。
運も良くなっていくことになるのです。
実例をご紹介しましょう。
住宅販売の会社に勤めている人が、私のところに相談に来ました。
会社の査定に不満があるとのことでしたので、私は事実を調査することにしました。
けれど、その人は調査の結果が出るのを待てずに、社長に直談判したのです。
出社してすぐ、いきなり社長室に乗り込んだとき、彼が見たのは、
社長が壁に向かって深々と礼をしている姿でした。
不審に思い、壁の方がよく見ると、そこにはびっしりと写真が貼ってありました。
わからないことだらけで考え込んでしまっていたところ、
ようやく社長が彼に気づきます。
「どうした?」
「この夥(おびただ)しい写真は何です?
なぜ社長は写真に礼をしているんですか?」
つい疑問を口にしました。
「あー、君たち社員の写真だよ。
朝、会社に来ると必ず、こうしてお礼を言うんだ。
皆さんのおかげで、会社を運営できます。
ありがとうございます。
どうか、皆さんも幸せになれますように。
そして、会社から帰るときも、お礼を言う。
今日も1日、無事に会社運営できました。
ありがとうございます。
皆さんにも良いことがありますように」
社長はちょっと照れくさそうに、そう言ったのでした。
不満を訴えるつもりの彼でしたが、
社長の言葉を聞いて拍子抜けがして、何も言わずに退出しました。
社長の言ってることは、本当なのだろうかと半信半疑だったので、
隣の部屋にいた秘書に尋ねたところ、やはり事実だとわかりました。
「それだけではないんですよ。
社長は全社員のことを本当によくご存知なんです。
ご両親はどうしているか、お子さんはどうか、
いつも気にしていらっしゃる。
そして、社員の身内に何かあれば、すぐに相談に乗るんですよ。
この間も、社員の肉親が交通事故にあったんですが、
社長はすぐに病院にお見舞いにいらしたんです。
入院費は大丈夫か。もし困っているなら用立てようかと相談に乗ろうとしていたんですよ。
どうしてもご自分で行けないときは、
私たち秘書が代理でお見舞いに行くこともあります。
困っているようだったら、必ず相談に乗ってあげるように、
と言いつかってね。
社長は、いつもそうやって社員のことを考えているんです」
事実だと知って、彼の不満はすっかり消えていたそうです。
会社の査定は不当だと裁判に訴えることまで考えていたのに、そんな気持ちは全くなくなっていました。
社長の人間性が、社員の怒りを鎮めたわけです。
もし、社長の人間性に問題があったら、
この社員は査定の不満から、会社を訴え裁判を起こしていたかもしれません。
そうなれば、会社のイメージダウンになり、業績にもマイナスの影響が出たかもしれないのです。
社長は、自分の人間性が、裁判沙汰を未然に防いだことに気づいてはいないでしょう。
けれど、経営者の品格は企業の運を間違いなく左右しています。
経営者だけではありません。
どんな職業の人でも人間性は運の良し悪しにつながります。
そのことを、ぜひ、忘れないようにしてください。
(「1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える『運の良くなる生き方』」西中務さんより)
人間性を磨くと運が良くなる。
私は経験上、このことを知っていますが、なぜなのかとお思いの人もおられるかもしれません。
理由は簡単です。
人間性の良い人は、争いが少ないから。
争いは不幸の元です。
恨みが残り、人間関係が壊れます。
運とは人が運んできてるものですから、人間関係が損なわれれば運も悪くなるわけです。
争いの少ないと、人間関係が良くなります。
運も良くなっていくことになるのです。
実例をご紹介しましょう。
住宅販売の会社に勤めている人が、私のところに相談に来ました。
会社の査定に不満があるとのことでしたので、私は事実を調査することにしました。
けれど、その人は調査の結果が出るのを待てずに、社長に直談判したのです。
出社してすぐ、いきなり社長室に乗り込んだとき、彼が見たのは、
社長が壁に向かって深々と礼をしている姿でした。
不審に思い、壁の方がよく見ると、そこにはびっしりと写真が貼ってありました。
わからないことだらけで考え込んでしまっていたところ、
ようやく社長が彼に気づきます。
「どうした?」
「この夥(おびただ)しい写真は何です?
なぜ社長は写真に礼をしているんですか?」
つい疑問を口にしました。
「あー、君たち社員の写真だよ。
朝、会社に来ると必ず、こうしてお礼を言うんだ。
皆さんのおかげで、会社を運営できます。
ありがとうございます。
どうか、皆さんも幸せになれますように。
そして、会社から帰るときも、お礼を言う。
今日も1日、無事に会社運営できました。
ありがとうございます。
皆さんにも良いことがありますように」
社長はちょっと照れくさそうに、そう言ったのでした。
不満を訴えるつもりの彼でしたが、
社長の言葉を聞いて拍子抜けがして、何も言わずに退出しました。
社長の言ってることは、本当なのだろうかと半信半疑だったので、
隣の部屋にいた秘書に尋ねたところ、やはり事実だとわかりました。
「それだけではないんですよ。
社長は全社員のことを本当によくご存知なんです。
ご両親はどうしているか、お子さんはどうか、
いつも気にしていらっしゃる。
そして、社員の身内に何かあれば、すぐに相談に乗るんですよ。
この間も、社員の肉親が交通事故にあったんですが、
社長はすぐに病院にお見舞いにいらしたんです。
入院費は大丈夫か。もし困っているなら用立てようかと相談に乗ろうとしていたんですよ。
どうしてもご自分で行けないときは、
私たち秘書が代理でお見舞いに行くこともあります。
困っているようだったら、必ず相談に乗ってあげるように、
と言いつかってね。
社長は、いつもそうやって社員のことを考えているんです」
事実だと知って、彼の不満はすっかり消えていたそうです。
会社の査定は不当だと裁判に訴えることまで考えていたのに、そんな気持ちは全くなくなっていました。
社長の人間性が、社員の怒りを鎮めたわけです。
もし、社長の人間性に問題があったら、
この社員は査定の不満から、会社を訴え裁判を起こしていたかもしれません。
そうなれば、会社のイメージダウンになり、業績にもマイナスの影響が出たかもしれないのです。
社長は、自分の人間性が、裁判沙汰を未然に防いだことに気づいてはいないでしょう。
けれど、経営者の品格は企業の運を間違いなく左右しています。
経営者だけではありません。
どんな職業の人でも人間性は運の良し悪しにつながります。
そのことを、ぜひ、忘れないようにしてください。
(「1万人の人生を見たベテラン弁護士が教える『運の良くなる生き方』」西中務さんより)