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万病の原因は腸に

2017-07-13 11:47:21 | お話
🌸万病の原因は腸に🌸


現代の日本の医学は西洋医学を唯一としています。

それは明治政府がホフマンとミュラーという一緒にドイツ流医学を学んだところから始まります。

ドイツ流医学は外科的な治療や救急救命治療に非常に長けた医学で、

「戦争に役に立つ医学」とも言えます。

当時の日本は、日清・日露戦争を控えており、

どうしてもドイツ医学を学びたかったのです。

この西洋医学は、僕が医者になった時には考えられなかった臓器移植をやってのけるほど、

ものすごい進歩を遂げています。

しかし、アトピーや花粉症などの一見簡単そうな病気は、ほとんど治っていません。

今、そんな問題に突き当たっています。


実は、2,600年前の中国でも同じようなことが起きていました。

その時代、頭痛が出たら痛み止めを飲んだり、

熱が出たら解熱剤を飲んだり、

そういった対処療法の薬が出ていたらしいのです。

「治らない病気はない」

と噂になるほど、薬の効果はすごかったそうです。

しかし、逆に解熱剤を飲んで体調が悪くなったり、

睡眠薬を飲んで興奮しすぎたいという問題が起きるようになりました。

それを受けて、

「どうやったら難病は治るのか」

という議論が始まりました。

その議論は、なんと600年かかり、『黄帝内経(こうていだいけい)』という本にまとめられました。

この『黄帝内経』は、

「医学の哲学書」ということで医学書の中でも最高の本だといわれます。


現代の医学書は症例本です。

「腰が痛かったら、こうしてください」

「眠れなかったら、このようにしましょう」

など、病名や症状に「とらわれた」医学書だと僕は考えています。

一方、『黄帝内経』には「どうやったら難病が治るか」という結論としてこう書かれています。

「治病必求於本(ちびょう ひっきゅうほん)」、

これが、600年かけて出された答えです。

たった6文字のために600年ですから、
1文字につき100年かかったと考えてもいいですね。

では、この「治病必求於本」は、どういう意味か。

日本語に訳すと、

「病気を治療するには、必ずその本質を求めるべし」

です。

つまり「目の前の病気や症状にとらわれず、『本質』を治療しなさい」ということです。

最初にこれを読んだとき、何のことか全くわかりませんでした。

でも現代の医学書が病名や症状に「とらわれた」ものに対して、

この『黄帝内経』は「とらわれるな」と言っている。

そのことに僕は興味を持ちました。

ただ、『黄帝内経』の中で「本質が大事だ」というところまでは分かっていたのですが、

その「本質」が人間の臓器のどこを指しているのかまでは、分らなかったのです。

そして、現在まで2000年が経ってしまいました。


「『本質』がどの臓器なのか」という問いに対して、

吉益東洞(よします とうどう)という江戸時代の医者が、大きなヒントを与えてくれました。

東洞は、こう言いました。

「万病は腹に根ざす。

これによって病を診るには必ずお腹を窺(うかが)う」

つまり、喘息でもアトピーでも花粉症でも、

どんな病気でも、まずはお腹を診なさいということです。

この診察は「腹診」と呼ばれ、日本で生まれた診察方法です。


西洋医学を勉強してきた僕は

「なぜ、お腹を診て分かるのか?」

と不思議でたまりませんでした。

ところが、この腹診をやり始めると、

大きな病院で治らなかったアトピー患者さんが1週間で治ったのです。

その時「これは真実味がある」と確信しました。

もう一つのヒントとして、

僕は盆栽が趣味でしたが、盆栽の葉っぱが枯れることがよくあります。

さて、葉っぱが枯れた時、

その原因は、葉っぱにあると思いますか?

それとも別のところにあると思いますか?

以前、ほうれん草農家さんと、バラ園の方に、この質問したら、

「根っこですよ!」

と答えてくださいました。

根本的なところを治療しなければ、また病気になってしまいます。

いくら葉っぱに問題が起きていても、

解決しなくてはならないのは、根っこの部分なのです。

それが、人間では、お腹、つまり腸になるのではないかと思います。


植物の根っこは水や栄養分を吸収するところですよね。

人間の体でそれを行っているのは腸(小腸)です。

こうして僕は、来られた患者さんの症状にかかわらず、

まずは、お腹を診察しているのです。


もう一つ面白いのが、「腸が考える」という話です。

解剖学者である藤田恒夫先生が

「すべての動物は腔腸(こうちょう)動物から進化した」

と言われました。

「腔腸動物」とは、クラゲやイソギンチャクなど、腸だけで生きている動物で、

彼らは脳も胃も肺も持ちません。

それでも「お腹が空いた」と感じて餌を求めたり、

子孫を残そうとしたりするわけです。

さて、その腸しかない動物たちは一体どこで考えているのでしょうか?

腸しかないなら、腸で考えですかないですよね。

僕は、昔の人は「腸が考える」ということを知っていたのではないかと思っています。

日本でも「腹黒い」とか「腹が煮えくり返る」とか「断腸の思い」

といった言葉がよく使われてきました。

よくテレビでも目にしますが、

なぜ武士は死ぬときに切腹をしたのでしょうか?

実は、切腹をしてもすぐには死ねません。

10時間以上も生ききるという報告もあり、自害するには適していない行為なのです。

それでも、なぜ彼らが切腹をしたのかというと、

「自分は腹黒くない」

と証明したかったからではないかと私は考えます。

また、ボクシングのルールをご存知ですか?

試合中は頭(顔)を殴ってもいいのですが、

おへそから下を殴ると「ローブロー」ということで反則になってしまいます。

頭には脳があり、お腹には腸がありますね。

ということは脳はOKで腸はダメということです。

これって不思議だと思いませんか?


今では「腸が考える」という考え方も珍しくなくなりましたが、

実は昔から、大切にされてきた考え方だったのではないかと思っています。


(「みやざき中央新聞」2017.7.10 医師 田中 保郎さんより)

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