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いい加減はすばらしい

2017-03-13 11:29:23 | お話
🌸🌸いい加減はすばらしい🌸🌸


日本人は、なにかあると「いい加減にしておきなさい」と言います。

ご飯はおいしいからといって、食べ過ぎてはいけない。

いい加減にしなさい。

口論が激しくなっていく様子を見てとれば、いい加減にやめておきなさい。

「いい加減」は、すばらしい心の持ち方だと思います。

ほどほどに余裕を残し、決定的なことはしない。


戦後まもなく渡米したとき、そこで知り合った日本人の通訳者が、こんな話を私にしてくれていました。

ある通訳の場で、相手のアメリカ人が、

「お茶は、いかがですか」

と日本人に尋ねて、日本人は肯定も否定もせず

「結構です」

と応えたそうです。

「結構」は「いい加減」と同じで、決定的な言葉ではありません。

お茶が欲しいという意味の「結構」と受け止めることもできるし、

要らないという意味の「結構」と理解することもできます。

このとき、アメリカと日本の文化の違いを知る通訳者は、

「恐れ入りますが、この国ではどちらかに決めていただく必要があります。

イエス結構なのか、ノー結構なのかをおっしゃってください」

と尋ね返したそうです。


このように日本の文化には、余白を残し、

臨機応変に、加えたり減らしたりすることのできる「いい加減」の精神があります。

そしてこの精神は、長寿の心得にも相通じるのではないかと思います。

たとえば、歳をとったら体を冷やすのはよくない、

温かくしておいたほうがいいと言います。

それでなくても抵抗力は衰えているのですが、

冷やすと、それが引き金となって体全体のバランスを崩しかねないからです。

しかし、かといって汗をかくほど温かくすると、

体内の機能は小さく縮みつつあるので、よけいな負担をかけてしまう。

その人に合ったいい加減の温かさに保つことがいいのです。

しかし、いい加減と言うと、あの人はイイカゲンなことを言う、イイカゲンな人、

と否定的な意味で使われる場合が多くあります。

本来は、ほどよい状態にするために加減するから、いい加減と言います。

「お加減はいかがですか?」と尋ねれば、

体の具合は良くなりましたか、
それともおもわしくないですか?、

という意味です。

「お風呂の温度はいい加減です」

と言えば、ちょうどいいお湯の温度だという意味です。

中国の孔子は

「過ぎたるは及ばざるがごとし」

と、

度が過ぎることも、不足することも、

同じように良くないと言っています。

そして

「中庸の徳たるや、それ至れるかな」

とも言っています。

ほどほどにしておくことは、高い徳に至ることができるのです。

元来、人は、食べ過ぎてもいけないし、少な過ぎるのもいけない。

飲み過ぎるのもよくないけれど、長生きしたいからと言って、我慢してやめるのでは、生きている甲斐がありません。

働き過ぎるのはよくないし、なにもせずゴロゴロしているのもよくない。

なんでもいい加減に調整するのがいいのです。

歳をとると、ますます体の機能範囲は狭くなりますから、

ちょっとした偏りが大きなダメージになります。

食事、睡眠、仕事、家事労働、人間関係など、あらゆる面で、

その人に合ったいい加減さを保つことができれば、

もう少しの長生きを望むことができるのではと思うこのごろです。


(「103歳になってわかったこと」篠田桃紅さんより)
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