カンボの雑記帳

カンボの日々のよしなしごと

焼き筍

2012年05月04日 17時13分37秒 | Weblog
連休にバーベキューに出かけてきた。毎年この春と秋に親しい仲間が集まってやっているものだ。
バーベキューの前日から別荘に泊まりこむメンバーでは焚き火が恒例となっており、秋は焼き芋をして楽しむのだが春はとくに何の趣向も無かった。竹の子料理のレシピを眺めていたら「焼き筍」というのが目にとまった。しかし掘りたてのものでないとアクが出てきてダメらしい。
会場は和歌山と大阪の県境の山中にある知人の別荘なので、地元のスーパーで朝掘り筍が手に入ればなぁと思ったが、なかばあきらめていた。バーベキュー開催日の直前に常連の参加者で地元在住の友人に提案したところ、彼の奥さんの実家が農業をやっていて、そこで筍を掘って来ようかと言う。
で、当日、友人夫婦が筍を掘りに行っている間、残ったメンバーで焚き火を熾し、持ってきたiPod touchをBIGLOBE 3Gでネットに繋ぎ、レシピを調べて準備万端で待っていた。ちなみに、この別荘の付近は山の中ということもあって、ずっと携帯は圏外だったのだが、ようやくドコモだけ繋がるようになった。BIGLOBE 3GはFOMA回線なので使えたというわけだ。
ようやく掘りたての筍が到着!
レシピは、まず泥がついた表面の皮を何枚か剥がし、アルミホイルでしっかり包む。焼き芋と同様にそのまま焚き火の中に埋めるように突っ込む。30分くらいして竹串などで突き刺してみて柔らかく通ればOk。残った皮を剥がし、食べやすい大きさに切って、ポン酢やワサビ醤油でいただく。
えぐみはまったく無く、柔甘く、やさしい香りがあって美味この上ない。一同舌鼓を打つことしきり。また、赤ワインがとてもよく合うことが判明。口福な時間を過ごすことができた。これで「焼き筍」が春の定番になることは間違いない!
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BIGLOBE 3G 〜その後

2012年04月23日 20時34分17秒 | Weblog
その後も平日は通勤時間の測定を続けていたのだが、平均で下り250〜350Kbps、上り250Kbps程度という状態が続いていた。たまに下りが250Kbpsなのに上りが800Kbpsというようなこともあったが、ほぼ安定?した状態が続いていた。
で、4月23日は、中止していた募集が再開される日である。今日申し込みができる100名については、SIMカードが送られてきて、実際に接続が可能となるのが5月の頭になると思われる。この時期に再開するのは、ドコモから新規に回線を追加で借りるなど、能力増強に向けてBIGLOBEが何らかの手を打ったということなのかなと勝手に考えながら、いつものように朝の測定を行ってみた。測定ポイントは大阪市内の天王寺駅から阿倍野区周辺で、時間は午前8時30分前後。募集再開の受付開始時間の10時より1時間半も前である。
で、びっくりであった。クルマで移動しながら測定を繰り返すが、いつもと違って下りの平均で900Kbpsや1.3Mbpsと速い!上りは300〜500Kbps程度であるが、これもいつもより速い。15分ほどの間に5回ほど測定したが、平均速度の最大値は1.8Mbpsであった。最高速度は瞬間的だが5Mbpsを超えたこともあった。感動モノである。
BIGLOBEが、これまでの回線に対してオーバー負荷気味のユーザーを新規に確保した回線枠に収容替えしたことで本来の速度が戻ってきたのかな…?と想像をたくましくしていたのだが、仕事帰りの午後6時過ぎに測定したところでは、平均速度で下り350Kbps、上り250Kbps程度であり、先週までとそう変わらないか心持ちましになったというレベルであった。
はてさて今朝の爆速現象はいったいなんだったのだろう??

一夜明けて、4月24日、いつものように午前8時30分前後に測定したところ、平均速度で下り800Kbps,上り820Kbpsといった値が出た。昨日よりはやや遅くなっているものの、先週までに比べればやはり速くなっている。前日は仕事帰りの測定値がこれまでとそう変わらなかったのでがっかりしたのだが、本日の午後6時過ぎの測定では、下り1.5Mbpsとぐんと速くなっていた。上りについては250Kbpsと変わらない。
やはりBIGLOBEによる何らかの対策がとられたということなのだろうか??
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BIGLOBE 3G

2012年04月07日 20時05分02秒 | Weblog
たまに外出先でネットを利用したいと思うことがあり、半年くらい前からイーモバイルやWiMAXなど検討していたのだが、安くても月々の使用料が3千円代後半になるようなので二の足を踏んでいた。そこへBIGLOBEから、ドコモのFOMAの回線を使ったモバイル・サービス「BIGLOBE 3G」が出てきた。なかでもデイタイムプランという午前2時〜午後8時までの時間制限のあるコースだと、\1,980/月でパケット代を気にせずインターネットに接続できるということなので、たまにしか使わない身としては魅力的なものである。午後8時以降ならたいてい自宅のネット環境を利用しているのでこれで十分である。また、WiMAXなどだと都市部は良くても少し郊外になるとエリア外になってしまうが、FOMA回線なら日本全国、ドコモの携帯がつながる所ならOkということなので、WiMAX等に通信速度では負けてもモバイルのいのちである接続性では凌駕すると言える。
申し込み月は無料ということだったので、3月になってすぐに申し込み、1週間後くらいにおまけで付いてくるモバイル・ルーターも送られてきた。
iPod Touchで使用開始直後は、下りで1Mbps強の速度が出ていたのだが、だんだんと速度が落ちてきた。そうこうしているうちに、申込者が多すぎて速度低下がひどくなったとの理由で、一時新規申し込みを中止するとのアナウンスがあり、4月に再開を予定ということになった。やはり月額利用料の安さに飛びついた人が多かったのだろう。
サービスの仕様上は、下り最大 14Mbps(モバイル・ルーターの下りの通信速度の上限は7.2Mbps)、上り最大 5.7Mbpsというふれこみで、もちろんベストエフォートのため実際の速度はもっと低いものになるということだが、3月末時点で、午前8時半や午後6時半前後で上り・下りとも平均で250Kbpsというレベルで、下りが上りを上回るということもしばしば見受けられる。4月に入ってからは、上りが平均で400〜500Kbps程度出ることもたまにあるようになってきたが、まだまだ1Mbpsのレベルに戻る気配はない。
昔はNTTの128Kbpsの専用線でネットをやっていたこともあり、250Kbps程度でも一般のサイトを見るのもそんなに苦にはならないのだが、YouTubeなど見るには、1.5Mbps以上欲しいところである。
NEC BIGLOBEの威信に賭けて、4月からの募集再開時には回線容量の増強などの抜本的対策がとられることを期待したい。
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東日本大震災と自衛隊

2012年03月20日 10時55分29秒 | Weblog
東日本大震災では自衛隊発足以来空前の三軍10万人態勢の動員が実施され、被災地での救出や復旧活動における活躍は、国民の自衛隊アレルギーを激減させることになった。しかるに、被災から一年経ち、3.11を振り返る報道番組を見ていて、いまだもって釈然としないのは、自衛隊松島基地の壊滅的被害という情けない体たらくである。東北方面の航空救難活動の拠点である同基地は、津波によりヘリや航空機なにもかもを地上で失ったため機能喪失に陥ってしまったのであった。
番組では基地の司令だったかが当時をふりかえって「当日は天候が悪く、規定で離陸できる視界1,500mを下回っていたので離陸させられなかった。」と歯切れ悪く弁解していた。しかし、当日、地震発生直後に飛び立った陸上自衛隊のヘリや警察のヘリが、次々に押し寄せる津波を上空から報告している映像がいくつもある。
なぜ地震の直後に偵察のためにヘリを発進させなかったのか。偵察がなされていれば津波の襲来を見て、ヘリを全機離陸させ高台の空き地や校庭などに移動させることができたのではないか。また視界が1,500mを下回っていたと言っても、航空機を待避させるためならば、滑走路上空に他の航空機がいないことをレーダーで確認できれば、離陸上昇して雲の上に出、他の基地や民間飛行場まで飛行して着陸できたはずである。
要は、松島基地の司令部が有事への対応能力を欠いていたということに尽きるのだが、国民の血税で購った貴重な航空機を失ったばかりか、それらが機能していれば救えたはずの多くの人命を失わせたのである。
自衛隊の本来の存在理由である他国からの侵略があった場合にも、視界が規定を下回っていたので発進できなかったと弁解する気なのであろうか。それならば日本を攻撃するのは天気の悪い日が狙い目ということになる。
米軍の「トモダチ作戦」について触れた番組では、被災直後に独自の判断で韓国の基地にあったスパイ偵察機を飛来させ、被害状況の把握のため被災地上空の精密写真を撮ったとあった。アフガンをはじめいつも世界のどこかで有事にある米軍と、創設以来有事に陥ったことがない自衛隊の初動の違いはあまりにも大きかったといわざるを得ない。
ふりかえると、かつて日航ジャンボ機が墜落した事故の際は、当時の自衛隊機には暗視装置が無く、夜間の捜索ができなかったため、米軍に発見してもらった。阪神・淡路大震災では、大阪八尾基地だったかの航空隊司令の独自判断で自衛隊のヘリが被災直後に神戸方面に向かったのだが、当時、自衛隊機は一定高度以下を許可無く飛行できない規定があったため詳細な被害確認ができなかった。現在の自衛隊は暗視装置を保有しているし、平時向けののんびりした規定も改定されてきていると思われるが、今回の失態からは何を教訓として学びとるのであろうか…。
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電子書籍と図書館

2012年03月10日 22時36分15秒 | Weblog
最近、電子書籍を専用リーダーやタブレット・パソコンで読むスタイルが徐々に広がってきている。
電子書籍はサイトで購入してダウンロードするのであるが、DRM付きの楽曲と同様、ライセンスがダウンロードした機器に紐付けされているようで、他人に貸したり転売したりはできないようである。
紙の本だと、他人に貸したり古本屋に売ったりができたので、自由度は無くなる。逆に出版元にすればそういうルートで失っていた潜在的な購読者分の販売が見込めるため得な形態だと言える。
さて、そこで心配になるのが図書館。これまでなら、図書館が購入した1冊の書籍が予約者の順番に貸し出されるので、著者や出版元が蒙る損失も限られていた。これが仮に、図書館のサイトから複数ユーザーがダウンロードで読めるようにすると著作者たちの損害が大きくなる。では紙の本と同様に、誰かがダウンロードして読んでいる間は他の人はダウンロードできないようにすればいいようなものだが、読み終えた時点で機器から消去し、図書館にそれを伝えるというような仕組みを考える必要があり、技術的な問題があるだろう。
今後、電子書籍が主流になって行くと、いずれ図書館は紙の本だけの「古文書館」になってしまうのだろうか。
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シムシティ

2010年01月03日 22時14分17秒 | Weblog
正月休み、ひょんなことから久々にシムシティ(SIMCITY)をやりたくなった。
昔々にDOS/Vマシンを買った頃に手に入れた輸入盤の元祖SIMCITYのCDがあるのだが、Windows2000やXpのDOSプロンプトで試しに起動しようとしてみたところ、DOSの時代に流行ったEMMという仮想メモリマネージャが組み込めない旨のエラーが出てやはり起動しない。
DOSの起動ディスクを作成してやるというオーソドックスな方法があるが、今更AUTOEXEC.BATやCONFIG.SYSにたらたらと書き連ねる気力も無いし、最近のグラフィック・チップやサウンド・チップが当時のVESAドライバやSound Blasterと互換性があるのかどうかもわからない。
あきらめてSIMCITYクローンのフリー・ゲームが無いかぐぐってみたところ、ひとつはシムシティの発売元であるEA社がオンラインで提供しているSIMCITY Classicと、もうひとつはLincityというSIMCITYに見かけがよく似たフリー・ゲームである。
まず、EA社のサイト(http://www.japan.ea.com/simcity4/playonline.html)に接続してユーザー登録をしていざプレイ!と思ったのだが、なぜかうちのパソコンではマップが表示されない。何度トライしてもダメだったのであきらめる。
次に、Lincityのサイト(http://lincity-ng.berlios.de/wiki/index.php/Main_Page)から、Windows版をダウンロードしてインストールしてみたが、なぜかメニューなどの文字が□□というように化けてしまうし、起動できたりできなかったりする。Linux版やMacのOSX版もあるのでPowerBook G4でダウンロードしてインストールしてみたところ、これはうまくいった。
ぐぐった時にDOSBoxというDOSのエミュレータのことが載っていたので気になって、もう少し調べてみると、どうやらWindows2000以降のOS上で動作するもので、ややこしい設定をせずに簡単にDOSのアプリ、とくにゲームを実行できるものらしい。ちなみにMac版などもあるようだ。
だめもとでDOSBoxのサイト(http://www.dosbox.com/)からダウンロードして、余っているノートパソコンMebius(Windows2000,Celeron 300MHz,64MB)にインストールしてやる。手持ちのSIMCITYのCDの中身の「SIMCITY」というフォルダをMebiusにコピーしてやり、DOSBoxを起動してプロンプト画面から、Z:>MOUNT C: C:SIMCITY[Enter] としてやると C:SIMCITYフォルダが C: としてマウントされるので、Z:>C:[Enter]そして C:>SIMCITY[Enter]としてやると、おお懐かしいSIMCITYのオープニング・ムービーが始まった。エミュレータなのである程度のマシン・パワーが無いともたつき、音楽がとぎれとぎれになったりするが、このMebius程度のマシンでもSIMCITYのようなおとなしいゲームを遊ぶにはなんとか間に合うレベルだ。EMMだのDOSに付きものの様々なパラメータの設定を一切せずにDOSアプリが動いたのには感心した。このMebius、メモリが少ないため常にスワップでハードディスクのアクセスランプが点いているようなマシンであるが、SIMCITYのプレイ中はランプが点灯しない。いかに昔のアプリが省メモリでコンパクトに作られていたかがわかる。
1月3日は半日SIMCITYにはまり大きな街に育ったが、明日からはまた仕事だ。土曜日が待ち遠しい…。
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家電(いえでん)離れを助長するNTT西日本

2009年11月28日 22時01分24秒 | Weblog
 我が家では原則電話には出ないことにしている。たまにうっかり出てしまうことがあるが、マンション投資の電話かNTTのフレッツ光のしつこい勧誘に決まっている。とくにNTTの勧誘はしつこい。ほぼ土日は毎週かかってくるようだ。本日うっかり出てしまったやりとりは以下のとおり。

N「NTT西日本南大阪支店の○○と申します。本日は、来月に行われる回線の切替工事のご連絡の件でお電話させていただきました。」
私「どういうこと?」
N「お客様は現在ADSLでご契約されておりますが、今度、光ネクストというのに切替になります。」
私「NTTがADSLを廃止するという話しは聞いてないで。あんた本当はNTTの人と違うやろ?」
N「はい。子会社です。」
私「NTTと違うのにNTTを名乗ったらあかんやろ。兵庫県で顧客名簿を流したいうて逮捕されとったやろ。」
N「はい。」
私「毎週毎週入れ替わり立ち替わりかけてきとるようやけど、当分ADSLで行くからな。二度とかけてこんどいてや。」
N「はい。一生おかけしません。」

 あたかもNTTが一斉に電話回線を取り替えるので利用者がそれに対応しないと電話やネットが使えなくなるかのような切り口は、水道局から来たと言って高額な節水器具を付けたり、消防署から来たと言って消火器を売りつけるのと同じ詐欺的手口である。
 我が家はずっと昔から電話番号を公開していないし、先方がADSLの契約者であることを知っていることから、NTT西日本が(あるいは社員が)顧客情報を代理店に流していることは疑いない。NTT西日本はそのような詐欺的商法を知りつつも自らの売り上げアップのために黙認しているのであろうか。兵庫県だけのことではないのだ。消費者庁あたりに是非メスを入れてもらいところである。

 家族や友人との必要な連絡は携帯で済ましているので、本来固定電話はもう要らないのであるが、ADSL回線なのでNTTとの回線契約が必要なことと、銀行やカード会社などに届けてあるのが固定電話なので変更手続きが面倒だから置いてあるというのもある。

 いずれにせよ、"固定電話にかかってくる電話=いかがわしい電話=>出ない"という風潮は周囲の人に聞いても同様で、強引な販促が電話の使用頻度を下げて固定電話離れを促進しているというのは皮肉なことである。






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究極のオーディオはiPod?

2009年09月24日 11時10分10秒 | Weblog
エジソンの蝋管式蓄音器以降、音を記録して再生するということについて、「原音再生」を目標に並々ならぬ努力が傾けられてきた。
蝋管からシェラック盤に、さらには塩ビのLP盤にと録音媒体が改良され、再生についても金属針とマグネチック・ピックアップの組み合わせからダイヤモンド針のMM型ピックアップへと大幅に進歩した。この頃から「Hi-Fiオーディオ」というジャンルが生まれ、より低ノイズで高出力の真空管アンプの開発や高・中・低音専用のユニットを大きなエンクロージャーに入れたスピーカーの製作が盛んになる。
やがて、機械的加工の制約から個体差が大きく、また出力トランスの存在から低音再生のハードルが高い真空管アンプは、それらの点で優り広帯域再生に秀でるトランジスター・アンプに置き換わり、その後のIC化による回路の精密化でノイズも大幅に低減された。このことにより、オーディオ再生の各過程のうち「増幅」については理想的なレベルにほぼ達したと言えよう。

一方、トランジスターの時代になってもLP盤というオーディオ・ソースは長らく主役の座を譲ることがなかった。原盤作成時のカッティング・マシーンのカッターが中心軸に向けて水平移動するのに、レコード・プレーヤーではコストの関係から一部を除いて、ターン・テーブルの外に取り付けられたアームによりピックアップの針は扇形に移動する。このためステレオ再生において左右の溝を均等にトレースすることが原理的にできない。少しでも水平移動に近似するためピックアップの取り付けにオフセット角というのを付けたり工夫をこらすのだが、カッティング・マシーンのメカにピックアップを付けて再生しない限りカッティング時の条件を再現できないというジレンマがあった。その後、PCMデジタル録音技術の発達によりCDが開発されてやっとメディアの製作と再生時のギャップが解消されることになる。

CDについては、いわゆるアナログ派からサンプリングという行為についての批判があるが、アナログ・レコードの制作時も一旦テープに録音する時点でFM変調され帯域に制限がかかっていたりするので、蝋管式蓄音器以来抱くストレートな再生というイメージは実は誤解に基づくものなのである。現在では録音のほとんどの過程がデジタル化されているようなので、変換の都度加わるノイズや帯域制限の影響は比較にならないほど少なくなっていると言える。このことにより、オーディオ再生の各過程のうち「入力」についてもほぼ理想的なレベルに達したと言えよう。

さて、いつまでたってもあまり変わり映えしないのが「出力」の過程を担当するスピーカーである。
針の振動をラッパで拡大していた時代から、マグネチック・スピーカーを経て現行のダイナミック・スピーカーになったのは真空管アンプの時代。それ以降コンデンサ型などのバリエーションはあるが基本的には変わっていない。1つのスピーカー・ユニットで低音から高音までカバーできるものが無いので、マイク1本で録音したものでも2つか3つのユニットで再生することになるため音像定位の問題が出てくるし、ユニット個々の電気的・機械的特性、エンクロージャーの容量や吸音材、ネットワーク、バスレフ等の低音増強策などによる“元のソースには含まれていなかった”様々な要素が付加されてしまうという状況が長らく続いているわけである。さらにはこれに部屋の広さや残響特性といったものも加わってくる。原音再生を目指して「入力」や「増幅」の過程にこだわっていくら努力しても「出力」の段階においてきわめて大雑把な結末を迎えてしまうのである。

では「出力」の過程をより洗練されたものに変えていくことは可能だろうか?残念ながらスピーカーをデジタル化するというようなアイデアは浮かんでこない。そこで、スピーカーの持っている欠点を改善していくことを考えてみよう。
スピーカー・ユニットは空気を振動させて音を出すのであるが、リスナーの耳の鼓膜に低音の空気振動を届けるためには、頑丈で大きな振動板(コーン)を大きな力で駆動してやらねばならない。そして大きな振動板は小刻みな動きをさせるには不向きなので、軽くて小さな振動板を持つ高音用のユニットと組み合わせることで必要な帯域をカバーしようとする。ここに音像定位が甘くなる原因がある。一つのユニットで低音から高音まで再生できるならこの問題は無くなる。そんな方法があるのだろうか?実はある。ヘッドホンやイヤホンだ。これらは耳に密着して使用するため振動板から鼓膜までの距離が極めて近く、このため3m離れたところで30cm径の低音用スピーカーが出す空気振動を10数mm〜50mm程度のはるかに小さい振動板で作り出すことができるわけである。大きなコーンやそれを支えるダンパーなどに起因する分割振動に対して有利であり、同時に軽くて小さい振動板は高音の再生にも向いているため1つのユニットで全帯域をカバーすることができる。当然、音像定位の問題は生じない。
また煎じ詰めれば大きな低音用ユニットのために大きくならざるを得ず、設置スペースやコストとの妥協からバスレフ方式の採用…と泥沼化していたエンクロージャー関係の問題も解消され、高価なスピーカー・ケーブルも必要ない。もちろんヘッドホンでの再生では残響など部屋の環境条件に左右されず音源に入っている音だけを素直に聴くことができる。

翻って考えるに、これまでの「増幅」過程では大がかりなスピーカーを駆動するために大出力のアンプが作られてきたわけであり、増幅中のノイズの減少や応答特性の向上などにコストをかけて開発がなされてきたわけであるが、ヘッドホンを駆動するにはiPod程度の小出力のアンプで十分なわけである。何十万円、物によっては何百万円もする大出力アンプで大がかりなスピーカーを鳴らすシステムが原理的にはポケットに入るプレーヤーとヘッドホンの組み合わせに劣るという厳然たる事実は如何ともしがたい。

現行のiPod等では圧縮率を高くとっているためCDよりも音質は悪いが、内蔵メモリの低価格化の恩恵でロスレス品質の再生も可能な状況になっている。内蔵のアナログ回路はシンプルなものでもっと手をかける余地はあるが、いずれアキュフェーズのポータブル・オーディオにJBLのヘッドホンを付けて…などという時代が来るのであろうか。
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ポータブル・オーディオ

2009年07月26日 11時30分43秒 | Weblog
土曜日の朝刊には家電量販店のチラシが入っていて、それをトイレに持って入って読むのを習慣としている。
最近は物欲がとみに低下しているのでただ眺めるだけなのだが、定点観測的に見ているといろいろ気づかされることがある。
たとえば、いわゆるシリコン・オーディオとポータブル・オーディオというやつ。今やiPodが完全に主流で、Apple以外のオーディオ・メーカーや家電メーカーですらスピーカーやステレオにiPodを接続できるのをウリにしていたりする。
iPodが衝撃的に登場した後は携帯電話と同じく、日本中の家電メーカーがこのタイプの製品に参入した。しかし片手間に開発を行っている家電メーカーではAppleが次々に繰り出す新製品の斬新なアイデアについて行けず、次々と脱落して行って、現在では、チラシで見るは、SONY,Victor,KENWOOD,HITACHI,TOSHIBAといったところで、VictorやHITACHIについては、メモリ容量が少ない機種の在庫処分の常連になっている。D-Snapというシリーズを展開しながら撤退となったPanasonicに続きこの中の多くが遠からず撤退するのではないだろうか。
これらのメーカーも製品のラインナップはCreativeやSIRENなどアジアメーカーの安価な製品と同程度のもので、メモリ容量と価格の関係ではアジアメーカーに太刀打ちできていないため、多くの家電製品と同じく価格本意の消耗戦に巻き込まれている。安くてたくさんの曲を気軽に持ち運んで聴ければいい、という人は躊躇せずアジアメーカーのブランドを求める。反対に、iPodのデザインや操作性、ブランドにあこがれる人はiPodを求める。iPodよりださくてアジアメーカーより高い日本メーカーの立ち位置は無いのだ。
内蔵するフラッシュメモリの大容量・低価格化にともなって製品サイクルが非常に短くなっているため、OEMも含めて大量生産するアジアメーカーとAppleを除くと、発売したばかりの製品が数ヶ月で容量的に見劣りして売れなくなり在庫の山を抱えるという状況になっているのが実情である。
こんな中で、SONYは唯一、Appleに対抗して、メモリーウォークマンの世界にこだわっている。カセット・テープ式のウォークマンの成功体験が存続か撤退かの判断に迷いをもたらしているのかも知れない。メディアのメモリースティックにしても他社に普及せず、SDメモリーカード主流の中で意地を張り続けている。ベータ・マックス以来、自社技術こそ最高と信じて疑わず、市場原理を無視して頑張るのはSONYのDNAともいうべきものだが、はたしていつまで持ちこたえられることができるのだろう。
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パソコン修理

2008年06月29日 11時50分20秒 | Weblog
以前から、ちょくちょくパソコンの調子が悪くなったから診てくれと頼まれるのだが、Windowsの進化にともなって、画面やネットワークの設定、周辺機器接続のトラブルで相談されることは減ってきた。今は「起動しなくなった」、「突然フリーズする」といった、この世にコンピュータが発明されて以来のオーソドックスなものがほとんどだ。
先日も、NECのデスクトップPCがうんともすんとも言わなくなったので診てくれと頼まれた。電源を入れてもディスプレイには起動ロゴすら出ない。もちろんBIOSセットアップにも入れない。購入してから一切パーツの増設も交換もしていないと言う。NECのパソコンは98シリーズの頃から「突然起動しなくなる」というトラブルが多いので、マザーボードのBoot回路の不良を念頭に置きつつ、一応、CPUや、メモリ、グラフィツク・ボード、HDD、CMOSバックアップ用バッテリーなどをあたって行く。経験的に言うと、メーカー品で一定期間使用できていたものでは、HDD以外のパーツが突然故障するという可能性は少ない。しかし、HDDの故障で起動ロゴすら表示されないということはあり得ない。ユーザーの自宅のディスプレイではなくこちらのディスプレイに接続しても真っ暗ということは、ディスプレイの問題では無い。元々グラフィック・カードが装着されていたのであるが念のためマザーボードの内蔵グラフィックにつないでみても変わらない。メモリを差し替えてみたりも効果無し。一旦はあきらめかけた時に、この機種は、マウスを独自のキーボードのPS/2ポートに挿すようになっているのを発見、「メーカー品らしいつまらん工夫やな」と、そのキーボードに挿さっているマウスのコネクタを触ったところ一瞬起動画面が表示された。起動時には、まずキーのスキャンをするのであるから、このあたりの些細な不良が「起動しない」という重大なトラブルに影響する可能性はもちろんある。確認のため、手元にあった別のマウスを代わりにキーボードに挿してやって電源をオンにしたところ何事も無かったようにスムースに起動した。ユーザーは私のチェックでお手上げならNECの修理に出そうと覚悟していたのであるが、千円も出せば買えるマウスの故障で、何万円かの修理費を取られるところだった。メーカー修理では、マザーボードの交換とかいろいろ上乗せしてくるからだ。
いつもなら、キーボードやマウスなどもこちらで用意したものを接続して点検するのだが、今回はユーザーがそれらも持ち込んできたのでそのままつないでしまったのが油断だった。
周囲からは、いずれはパソコンの診断・修理でアルバイトしたら、とよく言われる。確かに、大手家電店やパソコン量販店のサポート・修理サービスでは、インターネットの設定○千円、メモリの増設○千円とか1万円単位の修理料金がかかるようである。しかし、私に頼んでくる人たちは、それよりも安く直したい人たちであるから、根本的に「顧客」にはなり得ない。ま、結局は、ポケ防止の謎解きパズルをやるようなつもりで診てあげることになるのだろう。
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