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コラム「追善供養・功徳回向の考え方について・2」

2012年08月20日 | 徒然日記・日々の記録
コラム「追善供養・功徳回向の考え方について・2」
往生院だより75号・平成24年9月彼岸号コラム

 さて、前回においては、「菩提心」に基づいての「慈悲・利他行、善徳行」による追善供養、功徳回向が大切であると述べさせて頂きました。

 ここから述べさせて頂きます内容は、今年のお盆施餓鬼法要の際に配布させて頂きました拙論「菩提心論」の内容と重複するところもありますが、私たちは、普通に善行や徳行と言えば、慈善事業や社会貢献事業、あるいは、ボランティアや奉仕活動と思い浮かべるかもしれません。

 しかし、普通一般社会・国際社会における慈善事業や社会貢献事業、非営利活動、あるいは、ボランティアや奉仕活動などは、仏教的な見地からは、所詮、狭い範囲の世界・関係性の中における(例えば、人類・人間・一定集団の)価値観による自己都合・自己満足・独善的な域を完全には抜け出るようなものではなく、もちろん、悪いことではなく、普通であれば奨励されるべきこととなりますが、その善徳行の対象を、好む好まない、敵味方関係なく、または人間だけでなく、あるいは、人間・動物だけでもなく、もっと広く、遍く一切、この地球にある一切衆生だけでもなく、宇宙にある一切衆生、いや無数にある宇宙の全ての一切衆生、更に、三界・三千大千世界の全ての一切衆生たち全てを分け隔てることなく、平等に救いたいとの菩提心、そして実際に救うために悟りを得ようと修行を進めていくことの中においての真なる善・徳行を積み重ねての善業が、一切衆生に廻り向かって及びますようにとして調えていかなければならないこととなります。

 慈善事業や社会貢献事業、非営利活動、あるいは、ボランティアや奉仕活動などは、慈悲・利他行・善徳行として確かに大切ではありますが、その志の深いところでは、やがて遍く一切の衆生たちを平等に救いたいがために、私はこの慈悲・利他行の修行を進めているのだとして行うこととなれば、実にすばらしいことになるではないだろうかと考えております。

 そして、それらの「慈悲・利他行、善徳行」によっての「善業」を、煩悩を断滅させる力として、更には「悪業」、「悪業の潜在力(習気・じっけ)」、そして、「無明」(根本的無知)をも退治させる力として、その力による効果が自らだけでなく、また、亡くなられたご先祖様だけにでもなくて、三千大千世界の全ての一切衆生たちに平等に及びますようにと追善供養・功徳回向を行うことが重要なこととなるのであります。

・・次回へと続く・・(副住・英俊拝)

「菩提心論」(平成24年・お盆施餓鬼法要配布用・施本)
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/ab6b92316d5f1aaee32257a8169986b2

コラム「追善供養・功徳回向の考え方について・1」
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52091128.html
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