お寺さんぽ Ver.03

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新宿でちょっぴり地獄体験/閻魔像 (新宿・太宗寺)

2006年10月01日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は東京都は新宿区の太宗寺、そちらにおられます閻魔像について。
場所が新宿二丁目と駅からも近く、実に行きやすいお寺です。
新宿二丁目はやや危険地帯ですが(笑)、ぜひ足を運んでみて下さい。


太宗寺の境内に入る、…というか、入る前から異様に目立つのがやたらどでかい地蔵菩薩(※江戸六地蔵のひとつ)なんですが、そのさらに先には赤で塗られた派手な「閻魔堂」があるんですね。

さて、閻魔堂の近くまで寄ると、なにやら看板がかかっているのが見える筈なんです。

「ボタンを押すと一分間堂内の照明が点きます」

…みたいに。
なるほど、その隣にはボタンが。
まるで”なんちゃら博物館”のアトラクションのようですよ。

狭い窓を覗きつつ、ボタンを押したその瞬間!!!

「うわああああああああああ!!!!!!」

……まぁ、それは大袈裟なんですが(笑)
その堂内には想像を遥かに凌駕する、巨大でユニークなお顔の閻魔様がこちらを睨み付けていたのでした。
そう、漫画「ひぐらしのく頃に 鬼隠し編」1巻の「嘘だッ!」ページみたいなドッキリ感でしたよ。…あ、わかりませんか?
えー、タイムボカンシリーズの「逆転イッパツマン」でイッパツマンが銃で撃たれた時みたいなビックリ感でした。…あ、わかんない?
うー、日本ファルコム「イース」のダームの塔で、壁を突き破って敵が出てくるところのような、ギックリ感だったのです。…あ、わかりづらい?
 ・
 ・
(※永遠に続く)  


そんな冗談は置いといて。
暗闇にふっとぼんやりした薄明かり照らされた、どでかい閻魔様はなかなかの迫力です。
覗いている間は、なんだか裁判やられているようでした。

でねでね、その左側には「奪衣婆像(だつえばぞう)」という、三途の川を渡る亡者から服を剥ぎ取る方(※)が。
まーこれまた気味悪い形相でこちらを見てるんですよ。

この瞬間は本当に地獄の一丁目、じゃないか、地獄の裁判所みたいでした。
はっきり言ってオススメです。

最後に少し真面目な話をば。
閻魔像は新宿区有形民俗文化財に指定されており、木造で背丈はなんと5メートル以上!(550cm)
文化十一年(1814)に安置されたもので、制作時期もその頃であろう予測です。
古くはありません。
時代は江戸で、十一代将軍「徳川家斉」の頃でした。あれですよ、「寛政の改革」の頃の人。

「白河の清き流れに住みかねて、元の濁りの田沼恋しき」

…そんなん。歴史で習ったでしょ?
現在のお姿は数度の火災や関東大震災で大破したため、昭和八年に修復されたものだそうですが、お顔だけは当時のままであります。
彩色がはっきり残る、なかなか素敵なお姿なんですが、顔は憤怒相…っぽくはないです。
よく見ると可愛らしい感じ
過去には「内藤新宿のお閻魔さん」として庶民の信仰を集めたそうですよ。


(※)三途の川を渡る亡者から服を剥ぎ取る方
閻魔さまに仕える「奪衣婆(だつえば)」さんは、衣服を剥ぎ取って罪の軽重を計っているのです。
エラく不気味なお顔ですが、実はいい人(※人ではないよ)なんですね。
きらびやかな服装だとやばいかもしれません。
海外へ行くときの心得みたいなもんですよ。


[住所] 太宗寺 東京都新宿区新宿2-9-2

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※ついにプレステですか。
 お子さんは絶対にやらん方がいいと思うんですが…。
 あ、でも最後までやれば一応教育ちっくにはなるのかな。


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