(ラッキョウ漬け)
友人が毎年10~20kgもラッキョウを漬ける話を聞いたので、
チャレンジしてみる気になった。
何時も何も考えないで食べていたラッキョウ漬も、
作ってみるとずいぶん手間がかかるということが分かった。
まず、①泥つきのラッキョウの芽と根を一つずつ切り落し、
薄皮を剥(む)いて水洗いする。
根と芽を切り落とすときは、
たまねぎを切るときと同じように目にしみて涙が出てくる。
たかだか1kgのことであるが、結構手間がかかる。
②水洗いして薄皮をむくに当たっては、
どれが薄皮なのかさえ分からず、
一個ずつ指でごしごしやって剥(む)く。
③このラッキョウを沸騰したたっぷりのお湯に10秒間漬ける。
ラッキョウは食べるとカリカリしているのに、
皮を剥いたラッキョウを沸騰したお湯に入れるとなるとしなびて、
そのカリカリ感が無くなるのではないかと思われるが、
レシピに沿って湯通しをする。
湯通しを済ましたら笊に上げて冷めるのを待つ。
④ラッキョウを漬け置くビンを熱湯消毒しておく。
⑤冷ましたラッキョウを瓶に入れる。
⑥さて甘酢作りである。ラッキョウ1kgに対して
イ. 水150cc
ロ. 砂糖250g
ハ. お酢350cc
ニ. 唐辛子少々(お好みに合わせて)
⑦上記の水に砂糖を入れて火にかけ、
砂糖が溶けたら酢と唐辛子を加える。
煮立って酢の匂いで鼻につんと来たら火を止め、
⑧ラッキョウが詰まった瓶に甘酢を注ぎ、ラッキョウの表面にひたひたにする。
以上で出来上がり。
瓶詰めのラッキョウは熱い甘酢を注いだので
熱くて瓶を持つのも困難なくらいであるが、殺菌のためであろう、
瓶の蓋をして冷暗所で保管する。
4~5日で食べられる。と説明にあったので、
5日経ってから試食すると、
酢の味が強くてとてもカレーライスの付け出しに
出てくるような良い味ではない。
「砂糖が少し足りなかっただろうか」とカミサンと話す。
「初めて作ったのだから仕方ないわね」と慰められたが、
これを1kg食べるのは大変なことだと内心考えた。
しばらく冷暗所に置いておいて、
カミサンが外出した日にでも捨ててしまおうと思っていたが、
すぐラッキョウのことは忘れてしまった。
2週間ほどしてカレーライスが食べたくなり、カミサンに頼んだ。
その日、忘れていたラッキョウがカレーライスと一緒に、
それもたっぷり食卓に出てきた。
おいしくも無いラッキョウを
早く処分しようとでも言いたげな盛り付けに感じた。
ボクの作った、おいしくも無いラッキョウ漬けを沢山出して、
(ずいぶん厭味な女だなあ)と恨めしく思ったが仕方が無い、
捨てるのを忘れていたのだから。
カレーライスを食べるに及んで、
恐る恐るまずいと予想されたラッキョウをつまんで驚いた。
例の五日後に試食したときとは打って変わって、
色もあめ色になり歯ざわりも良くカリカリして、
似ても似つかぬ美味しいラッキョウ漬けに変わっているではないか。
それにしても、味のあまりの変わりように
「ラッキョウ今日買って来たのかい」と聞くと、
カミサン首を横に振って、ボクが作ったラッキョウ漬けを、
食卓に出す前に味見をしてみたら、
とてもおいしく漬かっているのを発見したと言う。
ラッキョウ漬けの作り方読本には、
4~5日で食べられるとあったが、
4~5日では食べるには食べられるが、
浅漬けが好きな人はともかく、早すぎてあまり美味しくないことをお伝えしておきたい。
人間なんて単純なもの、
しばらくの間は1kgのラッキョウで酒のつまみに事欠きそうも無いと、
胸をなでおろしている。
友人が毎年10~20kgもラッキョウを漬ける話を聞いたので、
チャレンジしてみる気になった。
何時も何も考えないで食べていたラッキョウ漬も、
作ってみるとずいぶん手間がかかるということが分かった。
まず、①泥つきのラッキョウの芽と根を一つずつ切り落し、
薄皮を剥(む)いて水洗いする。
根と芽を切り落とすときは、
たまねぎを切るときと同じように目にしみて涙が出てくる。
たかだか1kgのことであるが、結構手間がかかる。
②水洗いして薄皮をむくに当たっては、
どれが薄皮なのかさえ分からず、
一個ずつ指でごしごしやって剥(む)く。
③このラッキョウを沸騰したたっぷりのお湯に10秒間漬ける。
ラッキョウは食べるとカリカリしているのに、
皮を剥いたラッキョウを沸騰したお湯に入れるとなるとしなびて、
そのカリカリ感が無くなるのではないかと思われるが、
レシピに沿って湯通しをする。
湯通しを済ましたら笊に上げて冷めるのを待つ。
④ラッキョウを漬け置くビンを熱湯消毒しておく。
⑤冷ましたラッキョウを瓶に入れる。
⑥さて甘酢作りである。ラッキョウ1kgに対して
イ. 水150cc
ロ. 砂糖250g
ハ. お酢350cc
ニ. 唐辛子少々(お好みに合わせて)
⑦上記の水に砂糖を入れて火にかけ、
砂糖が溶けたら酢と唐辛子を加える。
煮立って酢の匂いで鼻につんと来たら火を止め、
⑧ラッキョウが詰まった瓶に甘酢を注ぎ、ラッキョウの表面にひたひたにする。
以上で出来上がり。
瓶詰めのラッキョウは熱い甘酢を注いだので
熱くて瓶を持つのも困難なくらいであるが、殺菌のためであろう、
瓶の蓋をして冷暗所で保管する。
4~5日で食べられる。と説明にあったので、
5日経ってから試食すると、
酢の味が強くてとてもカレーライスの付け出しに
出てくるような良い味ではない。
「砂糖が少し足りなかっただろうか」とカミサンと話す。
「初めて作ったのだから仕方ないわね」と慰められたが、
これを1kg食べるのは大変なことだと内心考えた。
しばらく冷暗所に置いておいて、
カミサンが外出した日にでも捨ててしまおうと思っていたが、
すぐラッキョウのことは忘れてしまった。
2週間ほどしてカレーライスが食べたくなり、カミサンに頼んだ。
その日、忘れていたラッキョウがカレーライスと一緒に、
それもたっぷり食卓に出てきた。
おいしくも無いラッキョウを
早く処分しようとでも言いたげな盛り付けに感じた。
ボクの作った、おいしくも無いラッキョウ漬けを沢山出して、
(ずいぶん厭味な女だなあ)と恨めしく思ったが仕方が無い、
捨てるのを忘れていたのだから。
カレーライスを食べるに及んで、
恐る恐るまずいと予想されたラッキョウをつまんで驚いた。
例の五日後に試食したときとは打って変わって、
色もあめ色になり歯ざわりも良くカリカリして、
似ても似つかぬ美味しいラッキョウ漬けに変わっているではないか。
それにしても、味のあまりの変わりように
「ラッキョウ今日買って来たのかい」と聞くと、
カミサン首を横に振って、ボクが作ったラッキョウ漬けを、
食卓に出す前に味見をしてみたら、
とてもおいしく漬かっているのを発見したと言う。
ラッキョウ漬けの作り方読本には、
4~5日で食べられるとあったが、
4~5日では食べるには食べられるが、
浅漬けが好きな人はともかく、早すぎてあまり美味しくないことをお伝えしておきたい。
人間なんて単純なもの、
しばらくの間は1kgのラッキョウで酒のつまみに事欠きそうも無いと、
胸をなでおろしている。