自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その358)

2016-10-20 | ジャコウアゲハ

10月初め。アゲハの庭園で前蛹になった個体を見ました。植木の1つボケを登り,高いところの,しかも細い枝にやって来て,そこで蛹になろうとしているのです,わたしなりのふしぎを感じました。きっと,命がけの行動なのでしょう。

 
それまで生きていた場所から,谷を越えるようにしてトタン板に付いた前蛹もありました。ここにたどり着くには,なにがしかの冒険物語があったでしょう。

 
木とトタンの間には,からだから見ると相当に深い谷間状の空間があります。えっちらおっちらと歩いてやって来たことを思わず讃えたくなります。

 
数日後。ボケの枝に付いた前蛹が蛹になっていて,その近くにもう1個体蛹がありました。似たもの同士です。すぐ近くで蛹化するふしぎを感じてしまいました。

 

 


これらの蛹は越冬蛹です。来春まで眠りにつきます。

 


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