自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ダイコンの根毛

2013-03-17 | 植物

春がやって来て,畑のダイコンに薹(とう)が立るのが間近になりました。それに合わせるよう,根に繊維がはっきり見えるようになり,食感も硬くなってきました。冬野菜としてのダイコンには十分たのしませてもらい,感謝。もうそろそろお別れです。

それで,畑に残ったダイコンを引き抜きました。作業中,根を見ると根毛がチラッと真っ白な感じで根から広がっていました。側根から出た根毛です。大きなダイコンに生えた側根は見ますが,さらにそこから出た根毛を意識して見ることはまずありません。それで,写真で写してみることにしました。

ダイコンから生えた側根が地中に伸びています。根のような根毛があちらこちらに見えます。掘り出して急いで写さなくてはなりません。乾燥すると生々しさが失われるのです。 

根毛が綿のように付いた箇所がありました。 

側根を輪切りすると,きっと根毛が周囲に広がる様子が観察できるでしょう。 

根毛が絡み合ったような感じさえします。こんなふうに地中に根が張り巡らされて,水分と養分を吸収しているのです。 

根毛が土の中に張り巡らされれば,根が土を抱えるような状態になります。それで根を引き抜くと,土粒がくっ付いて地上に現われます。これも根毛のはたらきによるものです。 

生きものに関することなら,根掘り葉掘りレンズをとおして探検してみようと思っています。ちょっとしたことでも見逃さないように心がけていれば,小さくてもこころに残る発見ができそうに思うのです。  

 


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