自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

セダカコガシラアブの恋

2017-05-16 | 昆虫

セダカコガシラアブは,名は体を表すということばどおり,一度見たら忘れられない姿・格好をしています。今,満開のツツジにこのセダカコガシラアブが訪れ,吸蜜や繁殖行動に大忙し。  

 
交尾をしているカップルを見かけました。他の昆虫と似ていて,雌雄でからだの大きさがはっきりちがっています。このときは警戒心はまるで感じられませんでした。その証拠に,カメラを近づけても行動に変化は現れませんでした。

 
そうこうするうちに,恋敵が現れました。なんとか自分に関心を示させようとして必死の様子。


向きを変えて,今度は背部から引き裂こうとします。しかし,恋に落ちた彼と彼女の間に割り込む隙はなさそう。何度も何度も,そして別の個体に入れ替わって恋の邪魔をしようとしましたが,それは無理というものでした。なんだか物語を読んでいるような,生きたドラマが展開しているような。 


なかなかリアルな場面を目撃できました。

そのうち偶然,一匹がわたしの手の甲にとまりました。それはふしぎなことでした。真横から見ると,ずいぶん長い口吻が長いままからだの下側に,6本の足で守られるようにして収納されています。まことにユニークな姿です。


長いままだとどんな利点があるのか,こんな姿はどんな意味があるのか,ふしぎが広がります。いくつか理屈は並べられます。しかし正解はご本人(虫)に聞いてみないとわかりません。このかたちが環境に適応しているからこそ生き残ったという点から帰納的に考えてみないとわからないでしょうし,そうしてみても人間の解釈にすぎません。

話はすこしだけ変わります。このアブの生態を調べているうちにびっくりました。なんと,幼虫がクモの体内に寄生して成長するといいます。終齢を経て,体内から出てきてから蛹になるのだそうです。ということはクモの天敵! 

自然はワンダー,です。

 

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