セダカコガシラアブの栄養源は花蜜です。蜜を摂取して活動エネルギーにしています。しかし,わたしは摂取場面を直接目撃したことがありません。できれば見たいものだと思っていました。うれしいことに,交尾を撮影した翌日その願いが叶ったのです。
ツツジの花を見ていくうちに,どうやら蜜を吸っているらしい行動を目撃。「これはチャンス!」。わくわくしてきました。さっそくそれを追ってみることに。
そのうち,口吻が伸びているところを目撃。その先は花弁の根元近くです。
セダカコガシラアブはその辺りからエネルギーを得ている様子です。よほどお気に入りなのでしょう。
口吻は真っ直ぐに伸びて,そして先だけ緩やかに曲がって,先端が花弁に接しているようです。
口吻はとうとう蕊の付け根には向かうことなく吸蜜行動が終わりました。
しかし,花弁のそんなところにこのアブの大好物があることがわかったのです。観察第一主義で昆虫と付き合わなくては到底わからない事実です。