飛騨さるぼぼ湧水

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考えてみれば楽々農法! 今年のわが自然農法(その1)

2017-11-30 10:17:28 | 自然農法の部屋

先月の遅台風の影響で野菜の価格が高騰している。
そして、今、主婦や消費者が悲鳴を上げている。
現在、大根レタス白菜等昨年の倍の値段だ。
おまけに米も不足し、鮭イカイクラも不漁で超高値となり盗難事件まで起こっている。
こんな状況の中でも、幸いなことにわが屋の大根やレタスや白菜は昨年よりも順調に育っている。
大根も一部収穫し、今年から始めた少しのレタスも収穫し始め、白菜もあと少しで収穫期を迎えそうだ。
また里芋や薩摩芋は既に収穫を終え、一緒に送られる白菜の収穫を待っている。
こうした収穫も毎年の事で、慣れっこになってしまい、当たり前のように思っているが、よくよく考えてみると、現在私が行っている農業は実に楽な農業だとしみじみ感じる。
まず、
第一に、畑をクワや耕運機で耕さない。
第二に、草取りをしなくてもいいように作物を植える場所以外は全面防草シートが敷かれている。
第三に病気や害虫対策を一切しない(農薬や防虫ネットなど)。

それでは、する事と言えば、
1、種蒔きや苗植えの前に、草取りや素手でemボカシを混入する事。
2、種蒔きや苗を植える事。
3、必要ならば時々水やりやボカシの追肥をする事。
4、収穫。
である。
もっと具体的に言えば、
例えば、西瓜と大根は毎年、家の南畑の同じ3畝(幅60センチ×3メートル)に栽培している。
これ等の畝は、上面以外は側面も溝もすべて防草シートで覆っている。
春、西瓜を植える前にボカシを混入し、西瓜苗を植えた後は上面の土に防草シートを敷き雑草を防ぐ。
西瓜は砂漠が原産であるから、植える時水を一回やるだけで、その後は一切水やりをしない。
夏に西瓜を収穫した後に、上面の防草シートのみ除いてボカシを混入して、大根の種を少しづつ時期をずらしながら蒔く。
今年、一番早く収穫した大根が、いつもより短かかった。
やはり耕さないので土が浅く短足になってしまったのだろうかと心配していたら、そうではなく、そう言う品種だと言う事が分かった。
この西瓜と大根栽培は、除草もほとんど無く、ボカシ混入と苗植え種蒔きと収穫だけと言う、農作業としてはわずかである。
私の場合は、友人や知人に贈るためと如何に手抜きが可能かと言う試験のため広い面積を栽培しているので何かと大変である。
しかし、目の悪くない人で、家族の食べる分だけ栽培する場合ならば小面積で十分なため本当に楽しい楽々農業になると思う。

と、三、四日前にここまで書いた。
気分転換も兼ねて、一応、念のためにと、畑を見回って野菜の状態を手で確認した。
「エーッ!」
あわて驚いた。
収穫を待っていた白菜の成長が止まっていた。
これは大変!
と、あわてて葉をヒモでしばり、ボカシを追肥し、em散布をした。
私には二日がかりの作業だった。
たぶん肥料不足だった。
白菜は栽培初期はまだ暑く害虫が出やすいので、素肥のボカシを減らして、寒くなった頃に追肥で補うつもりだった。
その事をすっかり忘れていた。
やはり、いくら楽々農業と言っても、放ったらかしでは駄目だと言う事を改めて知らされた想いだった。
何度も足を運ばなくては!

(つづく)

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