飛騨さるぼぼ湧水

飛騨の山奥から発信しています。少々目が悪い山猿かな?

コント インド料理店 (その 1)

2017-04-12 15:47:28 | エッセイの部屋

田舎の開店まもないインド料理店、お爺さん一人客に、カタコト日本語のネパール青年の店員が立っている。

客 「あのー、なんですが・・」

店員 「はー???」

客 「あの、なんですが・・」

店員がテーブルに近づく。

店員 「はっ、なんでしょう?」

客 「あの、これって、なんですか?」

店員 「はい、そうです、それはなんです」

客 「いやなんですじゃなくて、これってなんですか、と聞いているの!」

店員 「はい、だから、それはなんです」

客 「だから、そうじゃなくて、ワシが聞いているんじゃ、日本語で」

店員 「そうなんです、だから私も答えてなんと言ってます」

客 「それそれ、自分でなんと言ってますなんて、オカシイでしょ?」

店員 「ああ、分からない、ちょっとマスターに来てもらいます」

マスター 「あの、お客さん、なんでしょうか?なんかソソウでもありましたか?」

客 「そうそう、そのなんなんじゃ。さすが店長、ふつうの日本語じゃ、ワシは、これはなんですか?と聞いてたんじゃ」

マスター 「あの・・お客さん、なんですが・・・」

客 「んんーッ?なんじゃ?」

マスター 「あの、お客さん、日本語で物を尋ねる時は、正しくナニって言ってくださいませんか」

客「ナニー!、日本人のワシに向かって!・・」

マスター 「あっ、それそれ!その言い方ですよ、ちゃんと言えるじゃないですか」

客 「ナッナッナニーッ!」

マスター 「それって、シュッケツ大サービスですか?」

(つづく)