hidamaro's

しがない物書きの生活と意見

ピアノ事件その1

2017-06-15 00:42:23 | 思い出

そんなわけで(どんなわけやw)

以前ブログに書いた、中3の時の(学校中を震撼させた←ウソ)ピアノ事件について再度書いてみる(長くなるので5回?くらいに分けて)。

 

仲良くしていたO君がある時(昼休みだったか?)、

「ピアノが弾きたい」

と、唐突に妙なことを言いだした。

(え? ピアノ? 弾けんの?)

私は首をかしげたが、ま、ともかくも一緒に音楽室へ行くことにした。

 

ピアノの丸椅子に座った彼、鍵盤に指を置いて弾きはじめる。

♪ ♪ ♪

 

今にして思えば、バイエルレベルの平易な曲だった、が

私はもんのすごく、本当にもんのすごく感動した。

 

(すごい!・・・芸術だ!・・・)

 

いやもう全く誇張でなく

私は目の前で奏でられたピアノのメロディー(つまり歌の伴奏のための楽器ではない、ピアノ本来の能力を示す楽曲)に魂を揺さぶられたのだ。

「教えて! O君、僕にもピアノ教えて!」

私の声はうわずっていたかもしれない。

 

それからというもの、私は(今までほとんど未知のものであったと言っても過言ではない)ピアノの魅力にとりつかれてしまった。

O君に頼んで、毎日放課後一緒に音楽室に行き、弾き方を教えてもらった。

彼の家に行って、当時芸大の教授をしていた安川加寿子の演奏するピアノ曲のソノシートを聴き、

当時は音符も読めなかったため、全音ピアノピースの譜面に鉛筆でドレミファを手書きして練習した。

まあ我流なので弾けるのはせいぜい、「エリーゼのために」とか「トルコ行進曲」とかその程度だ。

だけど楽しくて仕方がなかった(当時のクラスメートたちは大方ロックを聴いていた。ちょっとませた連中が、すこし遅ればせながらビートルズを聴いていた感じかな。そんな中で、ショパンやベートーベンに聴き惚れていた我々は少し変わり者だった)。

ただ問題がある。

音楽室のピアノ(の蓋)には、ときどき鍵がかけられているのだ。

退屈な授業が終わるとそそくさと駆けていき

傾いた陽の光が壁に掛けられた作曲家たちの肖像画を茜色に照らす静謐な音楽室へ入って

ドキドキしながら持ち上げたグランドピアノの蓋がスッと開き、白黒の鍵盤が美しく並んでいるのを目にする瞬間の感動は今でも忘れられない。

そうこうしているうちに別のクラスのYが仲間に加わった(このYは以前からの私の親友で、小学生の時、彼と一緒に「〇〇〇〇〇一家」というのを結成して、いろいろいたずらをした。 〇〇〇〇〇にはちょっと猥褻な言葉が入るのである。 私は当時流行った「ハリスの旋風」というアニメのテーマソングにちなんで、替え歌で「〇〇〇〇〇一家」のテーマソングを作ったりもした。 ああ、楽しくも懐かしき少年時代よ・・・)。

このYがたまたま家にワルター・ハウツィッヒのレコードを持っていて、それを聴くことで我々はますますクラシックピアノの世界にいざなわれていった。 高校入試準備もそっちのけ、ピアノの練習にどっぷりとハマりこんでしまった我々三人は、将来は芸大に行って安川加寿子にピアノを教わるのだと、半分冗談、半分真面目に語り合ったりしていた。 (その2に続く)

 

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