hidamaro's

しがない物書きの生活と意見

相反

2017-05-20 11:00:54 | 生活

兼業でやっていた頃(2004~2011)は

会社にいる時間を「人生の浪費」と感じていた。

特に最後の二年半ほどは嘱託の閑職にまわされていたため

ますますその感を強くした。

会社でしている仕事の中身の濃度が、時間換算にして家で小説を書いている時の三分の一ほどにしか感じられず、

限られた貴重な人生の時間を無駄使いしているとイラついていた。

 

しかし専業の物書きになってみると

たしかに時間の浪費感はぐんと減るのだが

一人きりで行う仕事は決して常に気分的に充実しているというものでもない。

 

他者と接しながらする仕事は、たとえ意味内容が皆無に近くても、人生の時間の無駄使いであったとしても、「気が紛れる」という小さからぬ利点がある。 それがいつわりの充実感にすぎないとしてもだ。

 

                        ※

 

編集部経由でファンレターが届いた。

デビュー直前の頃は、きっと出版されたら大量のファンレターが来る(!)ものと妄想していたが、実際は年に一通あるかないかwといった程度である。

そもそもその著者の本を愛読していたとしても、わざわざファンレターまで出そうというまでの気持ちに駆られる読者は限られている。 そのへんは芸能人とは違うところだ。 しかしそのぶん、稀に受け取るファンレターの熱烈支持度は凄い。 たいていは、「先生の本を読むことは私の虚しい生活の中の唯一の光です」みたいなテンションで、こっちが引いてしまうほどなのだ。

今回の手紙には、(年に4冊くらい出し続けている)私が、忙しさから体調を崩しやしないかという心配(それも手紙の常套句としてではなく、マジで心配している感が行間ににじみでている)が書かれていた。 上梓回数が多いせいか、この方は私のことを人気作家だと思いこんでおられるのだが、それはビミョーに違う。 実際ファンレターも年に一通あるかないかなので(笑)。
忙しいといえば忙しいかもしれないが、体をこわすようなレベルでは全くない(肩や腰の疲れ、眼精疲労は相当だが)。 ほぼ毎日コメダやドトール行ってコーヒー飲んでるしね。

 

あと一つ、こういう熱烈な支持は励みになるし、心から有難いと思うのだけれど、文面からいつも感じるのは、「私の本の読者って、教養の無い人が多いのだろうか?」ということ(ス、スミマセン……)。 もうひとつ奇妙なのは、みなさん共通して人生が上手くいってないということ。 今回の方は病弱で遠出もままならない、とのことだった。

そうそう、もう一つ。 この方が運営しているネットサイト(そこにも時々、私の本のことが書かれている)、たぶん私知ってます。 言葉の使い方から、おそらく同一人物とみて間違いないでしょう。

 

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