ぺんぺん草

うたごころ*こども・・・語りつむぐことなど

奥さんはごきげん!

2012-01-24 15:59:10 | 随想
1月24日
 支援センターの今年初めての「うたごえひろば」は60人の参加で盛況でした。男性の姿もちらほらと見られ、主催者側としてはうれしいかぎりです。歌声は終盤になるほど大きく響いていました。

 鼻歌が知らず知らず口に出る・・・という人は案外多いのかもしれません。我が家の横を通る人の鼻歌が、キッチンに届くことや、畑にいると、向こうの土手を散歩する人の鼻歌もかすかに聞こえたりします。

 人の心に深く残っている歌や、さっき商店街で流れていた童謡だったり、その歌はさまざまな容貌を伴っています。何気なく口から出てしまうので、あっ、こんな歌を思い出していたんだと、そんな自分に気づくこともしばしばあります。

 私の思い出で、おっとこれはまずかったというものは、就職面接の日に会場まで案内してくださった方の後ろについて歩いていた時の鼻歌でした。自分は意識していなかったけれど、採用のあかつきには「あなた、あの時鼻歌歌ってたでしょう」と話題になっていたこと。

 最近の出来事では、自転車で商店街を走っていたら、後から追い越していくおじさんが、「奥さん、ごきげんだねぇ」と振り向きながら言うのです。どうして、そんなこと?と思った瞬間、あぁ、また、鼻歌を歌っていたのだと気づいたけれど、「ええ、そうです」みたいな返事までしてしまったこと。

 ごきげんがどうかは関係なく、鼻歌が出てくるときは、私は何か考え事をしています。短歌の締め切りが近いなぁとか、消費税上がりませんようにとか、お茶の葉を買い忘れたなとか、たわいもないことばかりが私のなづきを通過していたのでしょう。

 
 歌のちからは被災地の人を慰め、励ましています。
 歌は一人暮らしのMさんの唯一の楽しみで、また生きがいでもあります。
 歌を歌わずにいられない境遇を生きてきた人もあります。

 こまどり姉妹をテレビで拝見しました。二人で力を合わせ生きてこられ、70歳半ばになって、蜷川氏の舞台に今度立たれるそうです。若い人たちに知られているのは、姉妹の映画ができているからだとか。若い女性の監督が製作されて、あちこちで上映されたとお話しされていました。辛い生活というものに、若者の視線が向いてきたのでしょうか。暗さを嫌う風潮が変わってきたのでしょうか。

 前を見て歩くしかなかったというこまどり姉妹の言葉がありましたが、どんな辛いことも、あの時こうしていればよかった・・・と嘆きかなしむより、何とかなると信じて前へ一歩、歩き出すことが大事なのだと、しみじみ感じました。人生には形こそ違え様々な苦労が襲います。乗り越えてから分かることがあります。いつまでも長くは続かないということ。真摯に生きてゆけば大丈夫なのだということ。

 私の鼻歌は何かを乗り越えるためだったかもしれません。朝から「ふん♪ ふん♪、と何を歌ってるのかしら」と娘たちの顰蹙をかいつつ、どうにも鼻歌はとまりません。歌を愛する人はわかってくださいますよね。

 
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こまどり姉妹 最近の出来事
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