第65回国連総会(昨年)で、「核兵器のない世界」へ向けた決議が20件採択
されました。世界にはまだ23000発の核兵器があり、平和への脅威となってい
ます。
主な決議案と各国の投票行動を示したのが次の表です。

日本が中心となって提案したのが「核兵器の全面的廃絶に向けた共同行動」
(一番上)で、「核兵器使用禁止条約」(3番目)、「核軍縮」(5番目)、
「核兵器合法性に関する国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」(6番目)は非同盟諸
国が、「核兵器のない世界へ、核軍縮の約束実施の加速化」(7番目)は新
アジェンダ連合が、提案したものです。
○が賛成、●が反対、△が棄権
国名は左から米、ロ、英、仏、中、印、パキスタン、北朝鮮、イスラエル、日本
これを見ると、各国の核兵器に関する姿勢がうかがえます。核兵器廃絶を最
も望んでいるのが中国で、次がパキスタン。最も抵抗しているのがアメリカ、
フランス、イスラエルで、次がイギリス、北朝鮮。日本はその中間にいるよ
うです。
その証拠と言えるのが、日本が採択を棄権している「核廃絶」に関する提案
があることです。たとえば、非同盟諸国33カ国が中心になって提案されてい
る「核軍縮」(5番目)は、1994年以来毎年採択されています。これは、ジュネーブ軍
縮会議に対して「明確な期限内に核兵器を全面的に廃絶することにつながる
ような、段階的核軍縮計画に関する交渉を開始する」ことを求めるものです
が、何故か日本は棄権しています。
また「核兵器合法性に関する国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」(6番目)案は、
全ての国連加盟国に「核兵器の開発・製造・実験・配備・備蓄・移送・威嚇
・使用を禁止する核兵器条約の早期締結につながり、核兵器の廃絶をもたら
すような多国間の交渉」を直ちに行なうよう求めたものですが、これにも日
本は棄権しています。
何故、核兵器廃絶を目指すこれらの提案に、日本が棄権するのか? 日本の
提案が、具体的な目標を設定せず、「核の究極的廃絶」をスローガンにして
いるところに問題がありそうです。
日本の投票行動が、米・英・仏の西側核保有諸国に、歩調を合わせたもので
あることは明らかです。その意味では、核抑止力論の下に「核の傘」を容認
する日本政府の姿勢は一貫しているともいえます。北朝鮮の脅威が目前にあ
り、中国の海軍力強化に合わせて、日本の沖縄海域防衛力強化を進める政府
の行動とも一致しています。
しかし、本当に国民は、核戦争の可能性を認め、核の傘を求め、核の究極的
廃絶(永久化、そのうち廃止)を求めているのでしょうか。核に関する情報
が政府からほとんど出されず、密約問題にも蓋をする中で、国民の意思は問
われること無く、どこかに誘導される危惧を感じさせます。
されました。世界にはまだ23000発の核兵器があり、平和への脅威となってい
ます。
主な決議案と各国の投票行動を示したのが次の表です。

日本が中心となって提案したのが「核兵器の全面的廃絶に向けた共同行動」
(一番上)で、「核兵器使用禁止条約」(3番目)、「核軍縮」(5番目)、
「核兵器合法性に関する国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」(6番目)は非同盟諸
国が、「核兵器のない世界へ、核軍縮の約束実施の加速化」(7番目)は新
アジェンダ連合が、提案したものです。
○が賛成、●が反対、△が棄権
国名は左から米、ロ、英、仏、中、印、パキスタン、北朝鮮、イスラエル、日本
これを見ると、各国の核兵器に関する姿勢がうかがえます。核兵器廃絶を最
も望んでいるのが中国で、次がパキスタン。最も抵抗しているのがアメリカ、
フランス、イスラエルで、次がイギリス、北朝鮮。日本はその中間にいるよ
うです。
その証拠と言えるのが、日本が採択を棄権している「核廃絶」に関する提案
があることです。たとえば、非同盟諸国33カ国が中心になって提案されてい
る「核軍縮」(5番目)は、1994年以来毎年採択されています。これは、ジュネーブ軍
縮会議に対して「明確な期限内に核兵器を全面的に廃絶することにつながる
ような、段階的核軍縮計画に関する交渉を開始する」ことを求めるものです
が、何故か日本は棄権しています。
また「核兵器合法性に関する国際司法裁判所の勧告的意見の後追い」(6番目)案は、
全ての国連加盟国に「核兵器の開発・製造・実験・配備・備蓄・移送・威嚇
・使用を禁止する核兵器条約の早期締結につながり、核兵器の廃絶をもたら
すような多国間の交渉」を直ちに行なうよう求めたものですが、これにも日
本は棄権しています。
何故、核兵器廃絶を目指すこれらの提案に、日本が棄権するのか? 日本の
提案が、具体的な目標を設定せず、「核の究極的廃絶」をスローガンにして
いるところに問題がありそうです。
日本の投票行動が、米・英・仏の西側核保有諸国に、歩調を合わせたもので
あることは明らかです。その意味では、核抑止力論の下に「核の傘」を容認
する日本政府の姿勢は一貫しているともいえます。北朝鮮の脅威が目前にあ
り、中国の海軍力強化に合わせて、日本の沖縄海域防衛力強化を進める政府
の行動とも一致しています。
しかし、本当に国民は、核戦争の可能性を認め、核の傘を求め、核の究極的
廃絶(永久化、そのうち廃止)を求めているのでしょうか。核に関する情報
が政府からほとんど出されず、密約問題にも蓋をする中で、国民の意思は問
われること無く、どこかに誘導される危惧を感じさせます。
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