ジーーー
「はっ！ 狙われてる！」
グイッ
「おしりが上がった！ キャ～逃げろーー」
ジーーー
「はっ！ 狙われてる！」
グイッ
「おしりが上がった！ キャ～逃げろーー」
涼しくてもまだしばらくおっぴろげ寝をしますので
ご安心ください～
朝晩はだいぶ涼しくなりました。
ぼくがおっぴろげ寝できるのもあと少しでしょうか
－エビちゃん、コタに見つかる－
エビちゃん『あわわ、小太朗さんこんにちは』
クンクンクン
とりゃっ
『ひえぇぇ』
な～んちゃって
『や、やだな～、小太朗さんたら～』
と見せかけて
『ひえぇぇ～やっぱり～』
『ご無体なぁぁ～～』
ケリッケリッケリッケリッ
『カ、カンベンしてください～』
え、もう降参？
『はい、もう、小太朗さんの強さは世界一ですよ～』
ええい、このお調子者め～
『キャ～ ギブですギブゥ～～～』
－突然の雷に慌てて押し入れに逃げたコタちん－
ぼく、しばらくここに隠れてます
・
・
・
～しばらくして～
・
・
・
「もう去ったみたいですよ」
ホント？
でも、油断は禁物なのでもう少しここにいます
－コンパクトになって寝ているコタ－
－カシャ－
ん、何!?
なんだ～カメラですか～
ペロ
ペロペロ
よいしょっと
この太陽の位置ではごはんはまだ先ですね
寝ますから起こさないでくださいね
「はい、おとなしくしてます～」
ぼくは昨夜、飼い主Ｂの左頬を爪でザックリとやってしまいました
抱っこされていたときに不意に大きな音がしたので
ビックリして暴れてしまったのです
そのガーゼ姿を見るたび、ぼくの心は痛みます
「しょうがないです、あれは事故ですから」
そうですよね、あれは事故ですよね～～
「なんか事件のような気がしてきました……」
ブォ～
多少涼しくなったとはいえ、あいかわらず湿度が高いですね～
爽やかな秋は今いずこ……
ちょこん
まだ半分以上、体が箱から出てますね
「出てますね」
これ、もっと広がらないですかね
「う～ん、無理ですね」
どうにかしてください
「今回はあきらめるということで……」
段ボールのお家といい、最近小さい箱ばかりでつまりません
「すみません～～」
－無残エビちゃん、内臓ポロリ－
どうかしましたか
「エビちゃんが……」
あれはぼくが悪いんじゃないですからね
「思いっきり悪魔の顔になってますよ」
