測ってみなけりゃわからない 測ってみたけどわからない 

素人なりに学び測り考えたことを綴る
旧 α線と鉄板
野ざらし鉄板がα線を出していた
鉄錆からはPuも微量検出された

野ざらし鉄板のα核種は原発由来か

2012年03月06日 | 雑感
現在考えていることを書き連ねてみた。

自分は見たことはないが、かつて映画の若大将シリーズに道路の鉄板で焼き肉をするエピソードがあったそうだ。そんなことはして欲しくない。マンホール蓋や野ざらし鉄板からα線が出ているものがいくつもある。α線は空気中で数センチしか飛ばないし、紙で遮蔽できるのでα線そのものはそれほど気にならない。しかしα線を放出するもの、α核種は気になる。体内に入ればそれが発するα線のエネルギーは全て体が吸収することになるからだ。

野ざらし鉄板やマンホール蓋を広域にわたって調査して欲しい。まずはαサーベイメーターで1分間で何回カウントされるかというcpms数を広域で調べて欲しい。そしてそのいくつかについては慎重に核種分析をして欲しい。分析センターや環境防災Nネット、文部科学省にそのような調査をお願いしたが、今のところそれが聞き入れられた様子はない。

私が測定した野ざらしの鉄板やマンホール蓋は大体15cpmから60cpm。路上の錆で100cpm超のものがある。にわか雪のときマンホール蓋の値は 200cpm を軽く超えたが、これは数時間であっという間に低下し、3日もすれば跡形なく元に戻った。

本来は国や県、先ほど述べたしかるべきところで大々的に調査をして欲しいのだが、土壌すら十分に調査しているとは言い難い状況だ。マンホール蓋や野ざらし鉄板の調査はα核種飛散状況を調べるのに重要な役目を果たす可能性が大きいと思っているので、土壌とは別に、是非実施して欲しい。

αサーベイメーターによる測定を10月から続けてきて考えるに、マンホール蓋や鉄板から検出されるα線は原発由来の可能性が高いと考えるようになった。肯定的論拠は2つある。

2つの肯定的論拠。
○雨雪や空気中からのラドン娘核種ではなさそう。
 (根拠)
 ・非汚染鉄板を野ざらしにして継続測定したがさっぱりα線のカウント数が上がらないこと。
 ・雨雪後に一時的にα線のカウント数が上がっても数時間でみるみる下がり、
  数日もたてば雨雪の影響はほぼ皆無になること
○鉄板にもともとウランやトリウムとして入っているのではなさそう。
 (根拠)
 ・積み上げられた鉄板で野ざらし部と非野ざらし部に明確な差があること
 ・新品の鉄板を測ったがα線を出していないこと

これに対して次の様な2つの否定的論拠が考えられる。

2つの否定的論拠。
×実際にプルトニウムについては土壌の調査が行われたが、いわきは大したことなかった。
 
×原発由来にしてはα線の値が高いのではないか。
 ・いわきはγ線量率は福島県内では高い方ではない。
  α核種とセシウム比で考えると原発由来α核種は決して多くないはず。


この2つの否定的論拠には反論がある。1つ目の否定的論拠への反論。まず、いわきの土壌調査は十分な数の測定地点が無かったということ。そして今問題にしているのは土壌ではなく、野ざらし鉄板、マンホール蓋、錆であるということ。土壌と鉄・錆で同じ結果がでるとは限らぬ。2つ目の否定的論拠については反論する前にまず論拠自体をおさらいしてみよう。ある核種の量を推定するのに、既に核種分析が済んだ地点における目的核種の量とセシウムの比あるいはγ線量率との比をとって目的核種の量を推定することはよく行われている。これに従えば、いわきには原発由来のα核種は非常に少なく、簡単なサーベイメーターでのα線が検知できるような状況にはないはず、という理屈が成り立つ。巷でよく聞く「原発周辺や高線量地域でさえ●●●(核種)は微量にしか検出されていないのだから△△△(地名)にまで飛散しているはずがない」という主張と同じ論法である。事実に基づく言明なので反論できない人もいるようだ。これに対する反論は、全ての核種が同じように飛散するというのは単なる仮定に過ぎないということ。それが崩れれば原発周辺や高線量地域の話など何の関係もない。事実、ヨウ素や放射性銀は、現在線量率に対して支配的なセシウムとは挙動が異なっていた。α核種もそのようになった可能性がある。いわきの線量率が低いことを理由に原発由来α核種の存在を否定することは出来ない。放射性銀はセシウムに比べ北方と南方に流れたと次の報告書に書いてある。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/distribution_map_around_FukushimaNPP/0002/5600_103120.pdf

相馬方面にも銀が流れたらしいので、どなたか相馬方面の鉄板のα線を測定してくれないかと思っていたら、とうとうネット上で測定している動画を見つけることが出来た。
http://mak55.exblog.jp/15495715/
これが原発由来の核種によるものであるならば、α核種はセシウムよりは銀と挙動が似ているということの状況証拠の一つとなる。原発由来でないとするならば核種はいったいどのようなものなのかが気になる。

自分は、事実が明らかになることを願い、事実を知らぬが故の余計なリスクを負うことがないよう願っている。身近な若者には冗談を交えて伝えた。マンホール蓋や野ざらし鉄板を、食べたり舐めたり嗅いだりしないこと、ブラシで錆落としなどをしないこと。こんなことを言えば、人心を乱す「煽り」「放射脳」だという人もいるのだろうか。

多忙を極める専門家にお願いした測定は徐々に進んでいる。今のところ原発由来を否定しきれないようだ。私の依頼より重要な仕事がいくつもあるだろうからそうすぐには結果はでないかもしれないが、より詳細な調査結果を待っているところである。
ジャンル:
科学
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