雨の記号

エッセイと小説のページです。
諫早日出緒

酔いどれ男の事故証言

2017-03-07 13:21:24 | ショートショートショート
 

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 事故の通報を受け、パトカーが現場に駆け付けた。
 トラックのハザードランプが点滅し続ける傍らで、二人の男が激しく口論している。
 年配男はおぼつかない足取りでパトカーをおりた警察官に歩み寄った。酒の匂いをぷんぷん身体にまつわらせている。
「おまわりさんよ。すんでのところで俺は死にかけた。こいつを逮捕してやってくれ。夜なのにライトも照らさないでこいつはトラックを走らせてきやがった」
 二人の警察官は若い男に鋭い目を走らせた。
「そうなのか?」
「冗談じゃねえぞ」
 若い男は叫びながら年配男に近づいた。肩を荒々しく小突いた。警察官が慌てて彼の肩を制す。
「てめえが勝手に転倒して肘を擦り剥いたんだろうが」
 またつかみかかるようにする。暴力はいかん、と警察官。年配男は押されてよろけた身体を立て直す。
「ほら、見てくれ。お宅らが駆け付けて来るまで、こんな調子で何度も身体を小突きまわされたんだ」 
 警察官は年配男を呆れたように見やり、若い男に尋ねた。
「あなたがこの人をトラックで撥ね、その上暴力まで振るったというのは事実ですか?」
 男は首を振った
「撥ねてなどいません。暴力もです。事故などではないんです。こいつが勝手に」
「…」
「いや、この人がトラックの前に立ちはだかってぜんぜん動かない。しかたないのでトラックをおりて道路わきに連れだしてやりました。そして行こうとしたら、この人は腕をつかんで離さない。腕のケガをどうしてくれると言って俺を行かせなかったんです。急停車したトラックの前方で、この人が後ろ向きに転倒したのは事実ですが、俺がトラックで撥ねたわけじゃありません。撥ねたんなら、この人ここでこんな大口叩いてるはずもありません」
 彼は頭に手をやりながら神妙に答えた。
 警察官は顔を見合わせた。一人が年配男に尋ねた。
「トラックに撥ねられたって電話かけて寄こしたのはあなたですよね」
「そうじゃない」年配男は否定した。「撥ねられそうになってケガしたって電話したんだ」
「…今頃話を変えても通報の内容はちゃんと残ってますからね」
「残ってるも何も俺がここで生で喋ってることがすべてで重要なのさ」
「ああ、そうですか。だいぶお酔いになって口の回転も滑らかなようですが、では、この人がライトも点けないでトラックを走らせてきたってのも事実なんですね?」
「ああ、間違いない」
「…」
「そこんとこだけは今もこの目にくっきり残ってる。何しろほかに2台の車が横に並んで走ってきたからな。なのに真ん中を走ってきたこいつのトラックは、スモールランプさえ点してなかったんだ」
 警察官はあんぐりと口を開けた。一人が言った。
「しっかりしてください。ここは往復二車線の街道ですよ。この人のトラックがセンターライン上をライトも照らさず走ってきたとでも言いたいのですか?」




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