ひーさんの散歩道

道には、様々な歴史や文化が息づいている。
歴史に触れ風景に感動し忘れていた何かを探したい。

湯殿山龍水寺金剛院大日坊

2008年09月25日 07時42分11秒 | 山形県の散歩道

通称大日坊と一般的に言われているお寺です。
観光的には、即身仏を見られ事でよく団体のお客さんも訪れます。

正式には、湯殿山龍水寺金剛院といい大日坊は、その中の一つの坊であるのです。
住職さんからお話を聞くことが出来ました。

明治に入り、神仏分離令により、神社になりなさいと言われたが、空海弘法太師により開基したこの寺を神社には出来ないと断ったそうです。
その為に、本堂は焼かれてしまい、この大日坊だけが残ったようです。

由来等詳しくは、こちらへどうぞ大日坊HP



阿金剛


吽金剛


仁王門にはこの他にも、風神像・雷神像があります。
写真が撮りにくかったので、パンフです。

     

六十里越した人々が置いていったのでしょうか


これ兎



このお寺は祈願時であるため、お墓はありません、つまり檀家もほとんど居ないそうです。

寛永17年(18年と言う資料もある)江戸城大奥の春日局が大日坊を再建したという記録がある。
春日の局は徳川三代将軍家光(幼名:竹千代)の乳母で天下泰平と家光の武運長久を祈願するため、大日坊境内に三間四方の堂宇を建立し大日如来像を安置した。

春日局は二代将軍秀忠の病気回復を表向きの名目として、実は家光の将軍継承を極秘に祈願したとも伝えられています。






ただ参拝して帰ろうと思っていたのですが、お寺の人がお払いをして上げますのでどうぞ・・・と言う言葉に入場料500円×2を払って中へ・・・
もう一組の参拝者と一緒にお払いをして頂きました。
さっきHPを見たら二人共前厄、後厄だったので、ちょうど良かったと言うことがわかりました。



春日局が持ってきた祈願文を入れた状箱には三つ葉葵の紋が入ってますが、将軍家の葵の紋は一枚の葉のデザインが違うのですね。
今まで知りませんでした・・・
水戸黄門ばかり見ていたからでしょうか


これは、寛永5年(1628)に建立された宝筺印塔。


即身仏

ミイラと言う人がいますが、全く違います。
エジプトや平泉にある藤原三代のミイラは、死後処理されたもので、即身仏は自らそのような身体になるように、生きながら仏になる行の一つだと思います。

これは、口で言うほど簡単では無いことがわかります。
即身仏を志した行人は、木喰行(もくじきぎょう)に入ります。
まず「五穀断ち」から始め、米・麦・粟・黍・豆を断つ。
さらに五種類の穀物を加え「十穀断ち」となり、最後はほとんど食べなくなる断食行です。行の期間は最低千日、人によっては四千日~五千日も山籠の及んだ記録もあるようです。

穀立ちの後、4畳半程の穴を掘り石室を造り外側にはびっしりと炭で囲うそうです。
腐らないように、入れるのでしょう。場所も日当たりのいい場所を選ぶそうです。
入定する時には、自ら身体が腐食しないように漆を飲んだそうです。
中では何を食べていたかと言うと、木の皮などのようです。
まさに木喰行です。
土の中で最後の修行をするわけですが、空気穴には節を抜いた竹筒を通していたそうです。
毎日お弟子さんが「和尚さん元気ですか~」と声を掛けに行きます。
無言の行でありますので、声を出せない為、中には鐘を持って行き返事の変わりに「チーン」と鳴らした人もいたそうです。
返事や音が無くなると、遺言に従い3年もしくは3年3ヶ月後に塚を掘りほとんどミイラ化している遺体を即身仏として祀ったそうです。

しかし、ミイラ化に失敗したり場合によっては保存処理する場合もあったそうです。

 大日坊の真如海上人即身仏

幼少の頃より仏教の教えに心をひかれ、青年時代より出家し
二十代より即身仏を志し、木食いの行に入り天明三年九十九歳で生き身のまま土中に入定するまで七十余年の長い間この難業苦業を積み重ね即身仏となられた。
真如海上人は左目がありません。
これは、眼病の流行病があった時、世の中の人々の目が治りますようにと、自ら左目をえぐり、その目を湯殿山に納めたそうです。


撮影禁止の為写真を撮影



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28 コメント

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こんにちHA (あーさん)
2008-09-25 12:12:15
最後の、真如海上人即身仏 よく知られていますね。


丁寧な説明、感心しました。
最後までスーッと読ませる筆力、スバラっです♪
そうですか (維真尽(^.^))
2008-09-25 12:43:17
聞いてはいましたが
実際に写真を見せられると...
人々のために~
仏になる
言葉がありません
Unknown (ほでなすいっく)
2008-09-25 12:48:20
こちらの即身仏、一度見てみたいと思ってました

20代から即身仏を志して、99歳で叶えるって凄いですよね
私には絶対ムリだなぁ
行ってみたい!行かなくっちゃ (酔漢です )
2008-09-25 13:27:19
というような心境のまま、数十年。
なかなか行けないでおります。
歴史的にも素晴らしい寺院です。
機会を作っていってみます!
あーさんへ (ひー)
2008-09-25 14:46:12
恐縮です。
実は、ペンと手帳を車に忘れ、住職の話しをメモ出来ず。
一生懸命聞いてましたよ。
本にも書いてあるのですが、長くて難しいので却下!
ガイドの話しも思い出しながらでした。実は、3体あったのですが、2体は寺と一緒に焼かれてしまい、この真如海上人は入定する前に遺言で自分だけ別の場所に安置するように書かれいたそうです。それで、一体だけ残ったのですね。
予言していたのでしょうか?
維真尽(^_^)さんへ (ひー)
2008-09-25 15:07:22
20才から79年間、修行を続けるなんて、現代人には考えられませんね。
ほでなすいっくさんへ (ひー)
2008-09-25 15:49:02
いっくさんは、断食無理でしょ(ヘ。ヘ)
即身仏 (モコ)
2008-09-25 15:57:09
即身仏の話凄いね
漆を飲むなんて
生きながら死んで行くのですね
更に驚きました
苦しい最後の修行なんでしょう・・
とっても考えられないです
身仏に成るって・・言葉が出ません
モコさんへ (ひー)
2008-09-25 16:28:15
活字が多くてすみません。
亡くなってから3年程置きますが、遺言を守らず、もしくは知ってる人が居なくなり、埋められたままの行者もいるようです。
酔漢さんへ (ひー)
2008-09-25 16:49:15
大日坊の奥に注連寺があります。
自分もまだ行ったこと無く、この日に行きたかったのですが、時間がなくて…こちらには、鉄門海上人即身仏があります。
素敵! (meme)
2008-09-25 17:47:11
春日局と関係ある所なんですね。
徳川幕府時代が好きな私。凄く興味あります。
一度、行ってみたいな~。

ひーさんへ質問です。
一眼レフのカメラでしたよね?
購入時のポイントみたいなのってありますか?
メーカーはここが良いとか、画素はどうのとか・・。
教えて頂けると嬉しいです。
Unknown (虎龍)
2008-09-25 22:40:56
即身仏。
本当に荒行ですね。
個人の意思でそこまでするとは・・・
昔の人は凄いですね。
(;_;)・・・・。 (みっちゃん)
2008-09-25 22:50:29
載せるって言うから・・・
最後までドキドキしちゃった・・・・涙
説明をジーッと読みましたわ。
このようなことができる方たちって、やっぱり天命ですわよね。
ある意味、選ばれた方たちなのだわ・・・天に・・・。
頭が下がります・・・・
memeさんへ (ひー)
2008-09-26 00:32:33
徳川幕府に興味ありですかぁ
もしかしたら、前世は大奥にいたのかも、カメラの話しをコメント書いてたらタイムオーバーで全部消してしまいました。
携帯なので、明日PCから入れます。
虎龍さんへ (ひー)
2008-09-26 00:36:27
強い信仰心が無ければ出来ませんね。
確か、明治あたりから禁止になったと思います。
みっちゃんへ (ひー)
2008-09-26 06:43:15
ウトウトしてコメントを2回も消しちゃいました。
(x。x)゜゜゜ショック!長いの打ちすぎたかな?
偽物も居たようでした、しかし亡くなってから仕事処理しますねで。黒くなるそうです。
Unknown (桃源児)
2008-09-26 06:49:01
即身成仏、すごい行ですよね。生半可な覚悟では出来ることではありません。
ただの自殺なら、痛い苦しいは一瞬だけど、何年もかけて徐々に弱っていくなんて。
ところで、明日27日の午後8時より予定通り、トリビアクイズを開催しますので、是非、お越し下さいませ。
Unknown (ミモザ)
2008-09-26 06:56:58
お早う御座います~♪
これからお出かけします。
後ほど、ゆっくり読ませてくださいね。
Unknown (ぱるえ)
2008-09-26 09:20:12
湯殿山麓呪い村って映画ありませんでしたっけ?
角川映画だったかな~
だからおどろおどろしいイメージがあります
即身仏はきれいな状態で残ってるんですね。
世の人のため…私には出来ないな…
断食もぜったいに無理ッ
桃源児さんへ (ひー)
2008-09-26 09:21:54
明日夜ですね。
泊まりですが、挑戦してみましょう。
難しそうですね。
ミモザさんへ (ひー)
2008-09-26 09:27:28
どうぞ、お時間のある時にゆっくり、今回は活字が多いので…
ぱるえさんへ (ひー)
2008-09-26 09:52:16
角川映画らしいですね。
でも知らなかったです。
あの即身仏は、遺言通り穴から出されましたが、遺言を守らない弟子や、場所を知っている人が一部の為、3年の間に亡くなってしまうと誰も場所がわからなくなり、そのままという事があるそうです。
しらなかった大日坊 (ゆうきと剣道)
2015-07-19 13:09:04
今迄このお寺の事は全く知りませんでした。何故なんですかね、、記事を見た限りではもっと知られてもいいと思うのですが、意図的に広めないのかな、神仏分離令の事が気になります。
ゆうきと剣道さんへ (ひー)
2015-07-19 17:34:31
コメントありがとうございます。
ここの近くに「湯殿山注連寺」というところもあります。
こちらも有名な即身仏です。
湯殿山付近の山には、まだ発見されていない即身仏があるはずです。  修行に入るときは信者の中の一名だけが場所を知っています。その人が突然亡くなると誰も知る人がいなくなり、そのまま土の中・・・という事もあるそうです。
参考までに教えていただければ… (みかりん)
2016-11-23 16:50:18
ふとネットサーフィンをしていて、辿り着きました。
はじめまして、よろしくお願いします。
大日坊は本当に知る人ぞ知るお寺さんで、他力本願寺とも言われている祈願寺と聞きました。
私は東京在住ですので、通販で御守を授かりました。
ひーさんの散歩道を拝見して、実際に大日坊に参拝に伺おうと思っています。
1泊2日の予定ですが、ゆっくり参拝できますか?
ご住職様のお話が相当長いとも聞きますし、何かコツや注意点などをご存知でしたら聞かせていただきたく思います。
みかりんさんへ (ひー)
2016-11-23 18:23:28
コメントありがとうございます。
特に注意点やコツなどはありませんよ。
本堂に受付があって、私が行った時はあちらから、どうぞ上がって下さいと声を掛けられました。勿論拝観料は支払いますが・・・
ご住職の話は長いかも知れませんが、ありがたくお聞きするというお気持ちで聴くといいかも知れませんね。
内容は説明が中心ですよ。
今からだと冬になりますが、雪は深いところなのでお気を付けて下さいね。
大日坊のすぐ近くに湯殿山注連寺があります。ここも即身仏で有名なお寺です。こちらの方が好きだという方もいます。こちらは鉄門海上人といいます。
大日坊近くになると、看板が出てきます。マップで見てもらうとすぐにわかりますよ。北西の方にあります。
いい旅ができるといいですね。
レスに感激です♪ (みかりん)
2016-11-25 11:59:55
ご丁寧にありがとうございます。
行き当たりばったりの弾丸旅行にはしたくないので、きちんと仕事のスケジュールを空けて、来年3月と考えております。
御守を手にした時に、まるでホカロンを当てたように熱を帯びていたのには驚きました。
真如海様について調べてみると、何とも頭の下がる想いがします。
是非とも来年、山形に行ってまいります。
お衣替えの時期までは遠すぎますし、3月は私自身にとっても思い入れの深い月でもあるので。
本当に貴重なお話をありがとうございました。
ひーさんも、風邪など引きませんように。
これをご縁に“ひーさんの散歩道”もちょくちょく覗かせていただきます。
みかりんさんへ (ひー)
2016-11-25 13:17:28
コメントを頂いた方には必ずお返事をすることにしています。自分のブログは写真が多いので、よく出版社から写真の提供依頼を受けます。何冊かに使われています。最近では、ディアゴスティーニの「日本の神社」にも提供しました。NHKの番組にも提供しましたね。
ですからできるだけ記録しておくようにしています。
湯殿山一体にはまだ発見されない即身仏もあると聞いています。 修行に入ったお坊さんの場所を知っている人が途中で先に亡くなってしまうと場所がわからなくなりそのまま土の下ということもあるそうです。
出羽三山を全部回るのは大変ですが、羽黒山をお参りすれば、三ヶ所参拝したことになります。
私のHPの神社仏閣から山形のところに出羽三山神社(羽黒山)がありますのでご覧ください。
http://sanpomichi114.web.fc2.com/komainu.html

重要な神社ですねで是非お立ち寄りください。

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